「トマト」は美味しいですよね。
子供の頃から、トマトは大好きだったのですが…。
時代が進むにつれて、どんどん甘くなって、フルーツに似てきたような気がします。
この「トマト」ですが、時々「漢字表記」されていることがありますよね…。
実はトマトの漢字、たくさんあるって知っていましたか…??
1つではなく、5つもあるんですよ!!
ということで本記事では、「トマト」の漢字表記とその由来について、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「トマト」を漢字で書くと?
冒頭で触れたとおり、「トマト」の漢字は1つだけではありません!
漢字は下のとおり、5つもあります!
珊瑚樹茄子
唐柿
小金瓜
蕃茄
この中でも、もしかしたら「赤茄子」は見たことがあるのではないでしょうか?
ですから、もし漢字表記しなくてはいけない場面がきたら、覚えやすい「赤茄子」がおすすめです。
ちなみに、私が持っている辞書では下のとおり説明していますよ。
【トマト(tomato)】
・ナス科の栽培一年草。南アメリカ原産で本来は多年草。葉は羽状複葉。赤く熟した実にはビタミンA・Cが多く含まれ、食用。あかなす。
引用元:旺文社国語辞典
ということで、別名で「あかなす」と記載されていますが、漢字表記は紹介されていませんでした。
それでは、次項ではこの由来について説明しますね。
2.「トマト」の漢字の由来!
「トマト」の漢字表記は、「赤茄子」「珊瑚樹茄子」「唐柿」「小金瓜」「蕃茄」と全部で5種類です。
それでは、それぞれについて説明していきますね。
①「赤茄子」の由来!
まず、最もわかりやすい「赤茄子」という字から。
「赤茄子」は「あかなす」とも読みます。
これは、そのまま「赤い」「ナス科」の野菜ということ。
まさに漢字のとおりですね。
②「珊瑚樹茄子」の由来!
続いて、「珊瑚樹茄子」ですが、これは「さんごじゅなす」とも読みます。
この名称のもとになっている「珊瑚樹」とは、たくさんの赤い実をつける樹木。
この赤い実が、「珊瑚細工」に似ているということで、「珊瑚樹」という名称になったそうです。
この珊瑚樹の「赤い実」と、「ナス科」の野菜であるということから、「珊瑚樹茄子」という名称になりました。
③「唐柿」の由来!
この「唐柿」は、「とうがき」「とうし」とも読みます。
トマトは、1600年代にオランダ人が長崎に持ち込んだのが最初。
そして、「唐柿」の「唐」は、「中国の王朝名」の他に「外国」という意味があります。
ですから、「外国の柿」ということで「唐柿」と名付けられたという説が有力。
問題は、なぜ「柿」なのか?ですが…。
中国語でトマトは「西紅柿」。
「柿」が使われていますので、もしかしたら中国が関係している可能性もあります。
ただし、南米原産のトマトは欧米を経由して、日本と同じ時期の1600年代に中国に伝わったことを考慮すれば少し微妙ですね…。
日本では、江戸時代に「唐柿」という名称で、観賞用だったということは間違いありません。
当時は、青臭い味と赤い色が敬遠されて、食用ではなく観賞用だったらしいです…。
赤い色が「毒々しい」と感じたのでしょうかね…。
余談ですが、「唐柿」は「からがき」と読んで「いちじく」の意味もあります。
④「小金瓜」の由来!
「小金瓜」は「こがねうり」とも読みますが、由来は中国での名称、つまり漢名といわれています。
「小金瓜」の「小金」は、中国で「小銭」の意味。
日本と共通していますね。
中国では、最も多く消費される「瓜」、つまり小銭で食べられる「瓜」ということで「小金瓜」という名称になったらしいです。
実際には、トマトは「ウリ科」ではなく「ナス科」なんですけどね…。
⑤「蕃茄」の由来!
最後は「蕃茄」。
「蕃茄」は「ばんか」とも読みます。
「蕃茄」は、中国の名称、つまり漢名。
「蕃茄」の「蕃」は、「外国」という意味です。
日本でも「蕃人」とい言葉がありますが、これは外国の中でも「未開の地の人」という意味。
「南蛮貿易」の「蛮」も、もともと「蕃」だったという説があります。
要するに、「外国からきたナス科の野菜」ということで、「蕃茄」ですね。
ちなみに前々項で、中国語でトマトは「西紅柿」と説明しましたが、「蕃茄」でも間違いではありませんよ。
まとめ
以上が、「トマト」の漢字とその由来についてでした。
参考にしてください。
「トマト」の漢字は、「赤茄子」「珊瑚樹茄子」「唐柿」「小金瓜」「蕃茄」と書きます。
漢字の由来は、「茄子」「柿」「瓜」とそれぞれ違いますが…。
わかりやすいのは、「赤い」「茄子」の「赤茄子」ではないでしょうか。
トマトはナス科であって、柿や瓜とは違います…。