「目」「鼻」「口」「顎」「頬」など、顔の部分にはそれぞれの名称があって、しかも漢字が存在します。
しかし、顔の「こめかみ」という部分の漢字はなかなか目にすることがありません。
実は、「こめかみ」には主に3種類の漢字が存在します。
最も多く認知されているのが、下の漢字。
上の漢字はパソコンで変換しても出せませんが、変換できるのが下の漢字です。
最後は下ですが、漢字の意味がわかりやすいですね。
米を噛んだ時に動く場所ということが由来らしいです。
ところで、この3種類の漢字ですが…どれも画数が多くて覚えにくいですよね…。
でも、大丈夫ですよ!簡単な記憶術として語呂合わせが便利です!
ということで、本記事では「こめかみ」の漢字の覚え方について、わかりやすく解説していきます。
しっかりと記憶に刻み込めますので、ご期待ください!
1.「顳顬(こめかみ)」の漢字の覚え方!
最初は、「こめかみ」の漢字としては最も浸透している「顳顬」から。
画数が多く複雑ですので、下の拡大画像をご覧ください。
「顳」は「耳」が3つと「頁」でできていますし、「顬」は需要と供給の「需」と「頁」の組み合わせ。
ということで、下の語呂合わせで覚えてみてはいかがでしょうか。
「こめかみは、3者の耳にページの音、雨乞いのためページをめくる」
読み方は下のとおり。
「こめかみは、さんしゃのみみにぺーじのね、あまごいのためページをめくる」
これは、3人の巫女さんが教本をもとに雨乞いしている場面を表現しています。
しかも、静かな場所であることから、教本のページをめくる音が聞こえてくるといった情景。
では、「こめかみ」の漢字がどのように結びついているのかについて、説明していきます。
「顳顬」の「顳」は「耳×3」と「頁」で構成されていますが、これが「3者の耳にページの音」。
「耳×3」はそのとおり「3者の耳」で表現、さらに「頁」の漢字は「ページ」とも読みます。
つまり、3人の耳にページをめくる音が聞こえているという意味。
続いて「顳顬」の「顬」の方ですが、この中の「需」という字は「雨乞い」が由来した漢字です。
「需」は上に「雨」があって、その下に「而」がありますが、「而」は巫女さんを意味する漢字。
要するに、連日続く日照りから農作物を守るため、巫女さんが雨乞いをしていることが由来しています。
「需」は、巫女さんが雨乞いして雨を「求める」ことから、「求める」「要求する」「必要とする」という意味の漢字になりました。
「需要と供給」や「内需」など、まさにそのとおりの意味ですね。
そして「顳顬」の「顬」は、「需」と「頁」の組み合わせで「雨乞いのためページをめくる」です。
ということで、「こめかみ」の漢字を手で書く時は、3人の巫女さんが教本を読みながら雨乞いをしているシーンを思い浮かべましょう。
「こめかみは、3者の耳にページの音、雨乞いのためページをめくる」
「こめかみは、さんしゃのみみにぺーじのね、あまごいのためページをめくる」
2.「蟀谷(こめかみ)」の漢字の覚え方!
続いて、「蟀谷」。
この「蟀谷」は中国由来の漢字で、「蟀」の持つ意味は「コオロギ」のことらしいのですが…。
なぜ「コオロギ」が「こめかみ」なのか、その理由はわかっていません…。
まずは、「蟀谷」の拡大画像から。
「虫」と「率」という字の変形したものとの組み合わせに、「谷」という漢字で構成されています。
「率」の中心部を向いている4つの点が、全て垂れ下がっていますので気をつけてくださいね。
そして、覚え方は下のとおり。
「こめかみは、虫が率いて谷の下」
「こめかみは、むしがひきいてたにのした」
が読み方です。
「虫」という字と、「率いる」「引率」といった使い方をする「率」、それに「谷」で、「こめかみは、虫が率いて谷の下」。
これは、虫の音に誘われて進むと、いつの間にか谷の下まで来てしまって抜けられなくなってしまうという意味です。
何となく、「危険」な文章なのですが、それには意味がありますよ。
こめかみの部分は、頭部の中でもダメージを負いやすい場所。
ボクシングでもこめかみ(テンプル)にパンチを受けると、高い確率で大きなダメージを受けます。
そういった人体の中でも「危険」な場所という意味をつなげ、上記のような語呂合わせをしてみました。
「こめかみは、虫が率いて谷の下」
「こめかみは、むしがひきいてたにのした」
3.「米噛み(こめかみ)」の漢字の覚え方!
最後は、「米噛み」。
わかりやすい漢字ではありますが…。
はじめに、拡大画像から。
「米」という漢字と、「噛」という漢字の組み合わせ。
さらに「噛」の方は、「口」と「歯」でできています。
ということで、下が覚え方。
「こめかみは、米を噛むことそのまんま、口を止め米を囲んで噛む完成」
読み方は…。
「こめかみは、こめをかむことそのまんま、くちをとめこめをかこんでかむかんせい」
これで、いかがでしょうか。
簡単に、文章の意味を解説しますね。
「米噛み」ですので、「こめかみは、米を噛むことそのまんま」はそのとおりの意味です。
ただし、「噛」の字が複雑ですので、補足説明で「口を止め米を囲んで噛む完成」を加えました。
「噛」は、「口」「止」「米」「□」でできています。
これらをテンポの良い言葉にしたのが、「口を止め米を囲んで噛む完成」ということ。
「こめかみは、米を噛むことそのまんま、口を止め米を囲んで噛む完成」
「こめかみは、こめをかむことそのまんま、くちをとめこめをかこんでかむかんせい」
まとめ
以上が、「こめかみ」の漢字の覚え方についてでした。
「顳顬」の漢字を覚える場合は、「こめかみは、3者の耳にページの音、雨乞いのためページをめくる」。
「蟀谷」は、「こめかみは、虫が率いて谷の下」。
「米噛み」は、「こめかみは、米を噛むことそのまんま、口を止め米を囲んで噛む完成」。
こういった覚え方がありますので、ぜひ参考にしてください。