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「うるさい」の漢字の使い分け!わかりやすく例文で解説!

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生活していれば、どうしても騒音がつきもの…。

時々行われる道路工事など、うるさいですよね…。
 
 
ところで、この「うるさい」という言葉ですが…。

パソコンなどに打ち込んで変換ボタンを押すと、「煩い」「五月蠅い」「五月蝿い」とたくさんの漢字が表示されます。
 
 
なにやら色々とあって、どれを選択すべきか迷いますよね…。
 
 
 
ということで、この3つの漢字を徹底的に分析してみました!

本記事では、「うるさい」の漢字の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。

かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
 

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1.「うるさい」の漢字の使い分け!

最初に、「うるさい」の漢字の使い分けを簡潔にお伝えします。

まず、「うるさい」には大きくて下の5種類の意味がありますが…。

①音が大きい「テレビがうるさい」

②面倒だ「校則がうるさい」

③干渉してくる「親戚が口うるさい」

④詳しくて言いたがる「掃除の仕方にうるさい」

⑤しつこくて邪魔「ハエがうるさい」
 
 
こういった意味①~意味②の全ての場面で、「煩い」「五月蠅い」「五月蝿い」のどれを使用しても間違いではありません

基本的に、「煩い」「五月蠅い」「五月蝿い」には違いはないということ。
 
 
ただし、もし使い分けをするのであれば、意味②「面倒だ」という場面では「煩い」を使うのがベスト

「校則が煩い」
 
 
また、意味⑤「しつこくて邪魔」という場面では、「五月蠅い」か「五月蝿い」を使うのがベストです

「ハエが五月蠅い」「ハエが五月蝿い」
 
 
それから、「煩い」「五月蠅い」「五月蝿い」は全て常用漢字ではないため、公用文などでは平仮名の「うるさい」を使ってください
 
 
あと、「五月蠅い」と「五月蝿い」の違いは、「五月蠅い」が正字で「五月蝿い」が俗字です

したがって、本来は「五月蠅い」が正しい字であることを覚えておいてください。

 
 
では、次項ではこういった使い分けの理由について解説していきます。
 

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①「煩い」の使い方!

「煩い」の読み方は、「はん」「ぼん」「わずら(う)」で、常用漢字表外で「うるさ(い)」と読みます。

ですから、公用文で「うるさい」という読みで「煩」を使ってはいけません。
 
 
そして、「煩」の漢字の持つ意味は、「悩む」「苦しむ」と「わずらう」があります

「悩む」「苦しむ」という意味での使い方は、「煩悩(ぼんのう)」「煩労(はんろう)」。
 
 
「わずらう」という意味では、「煩雑」「煩忙」といった使い方をします。

「煩雑」は「わずらわしく面倒であるさま」で、「煩忙」は「用事が多く忙しい」という意味。
 
 
 
まさに、この「わずらう」という意味が、「うるさい」の意味②「面倒だ」とほぼ同じということです。

したがって、「煩い(うるさい)」を使う場面は、「わずらわしい」「面倒」な場面で使うのがベストなのですね。

「わずらわしい」「面倒」な場面は、「煩」の漢字の本来の意味にふさわしいということ。
 

②「五月蠅い」「五月蝿い」の使い方!

「五月蠅い」「五月蝿い」の出発点は、万葉集。

万葉集に、「不快な音にイライラする」という意味として「五月蠅(さばえ)」という言葉が登場します。
 
 
その後、明治時代になり樋口一葉や夏目漱石が、自身の作品に「うるさい」の当て字として「五月蠅い」を使いました。
 
 
 
では、なぜ「五月」の「蠅(はえ)」なのか?ハエはいつでも元気なはずと思うかもしれませんが…。

ちまたでは「五月蠅い」以外に、「六月蛙い」「七月蚊い」「八月蝉い」といったように、月ごとに使い分けられていたといった説があります。
 
 
そして、問題の「ハエ」ですが…。

「ハエ」といえば、羽音がしないわけではありませんが…、どちらかというとしつこくまつわりつくものですよね…。

ですから「五月蠅い」や「五月蝿い」は、「音が大きい」や「面倒だ」といった場面よりは「しつこくて邪魔」という場面がピッタリなのです。
 

③公用文ではどうする?

最初にお伝えしたとおり、「煩い」「五月蠅い」「五月蝿い」は常用漢字ではありませんので公用文などで使うことができません

ですから、そういった文書には平仮名で「うるさい」と表記してください。
 
 
それから、「五月蠅い」「五月蝿い」の違いは「正字」と「俗字」の違いです。

ハエの漢字は、「蠅」が正字で「蝿」が俗字。
 
 
俗字とは、本来の正しい字でないにもかかわらず、世間に広がって市民権を得てしまった字のこと。

世間で普通に使われているので、もう「誤字」「間違い」とはいえなくなってしまったのですね。

ですが、正式な字は「蝿」ではなく「蠅」の方ですので、覚えておいてください。
 
 
 
ちなみに、俗字はたくさんありますよ。

正字「館」→俗字「舘」

正字「崎」→俗字「﨑」

正字「鉄」→俗字「鐵」

正字「高」→俗字「髙」
 

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2.「うるさい」の辞書での意味!

一応、辞書で「うるさい」の意味を調べてみました。

辞書へ記載されている内容を、そのままお伝えします。

【うるさい(五月蠅い・煩い)】

①音や声が大きくて不快である。やかましい。「機械の音が―」

②煩わしい。めんどうである。「―問題」

③放っておいてほしいことにまで干渉してきて不快だ。口やかましい。「親が―」

④その方面に詳しくてあれこれ言いたがる。「料理に―男」

⑤しつこくていとわしい。「―ハエ」「髪の毛が―・く垂れさがる」

引用元:旺文社国語辞典

 
ということで、最初の項目でお伝えしたとおりの内容を詳しく説明してくれています。

うるさい
 

3.「煩い」「五月蠅い」「五月蝿い」の例文!

最後は、「煩い」「五月蠅い」「五月蝿い」の使い方を例文で紹介します。
 

①「音が大きい」という意味での例文!

・道路工事の掘削する音が煩い

・ハウリングして五月蠅い

・ラジオの音量が五月蝿い
 

②「面倒である」という意味での例文!

・規則がこまごまと煩い

この場合は、「煩い」を使うのがベスト。
 

③「干渉してくる」という意味での例文!

・「早く結婚しろ」と親が煩い

・親戚が、「金髪は良くない」と会うたびに五月蠅い

・外で感染の危険が少ないのに、「マスクをつけろ」と五月蝿く言われる。
 

④「詳しくて言いたい」という意味での例文!

・彼女はフランス料理の味には煩い

・ピッチングにはそうでもないが、バッティング技術に対してはかなり五月蠅い

・武道を極めた彼は、礼儀には五月蝿いよ。
 

⑤「しつこくて邪魔」という意味での例文!

・一度交際を断ったのに、しつこくて五月蠅い

・前髪が、何度も垂れ下がってきて五月蝿い

この場合は、「五月蠅い」「五月蝿い」を使うのがベスト。
 

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まとめ

以上が、「うるさい」の漢字の使い分けについてでした。
 
 
「うるさい」には、「煩い」「五月蠅い」「五月蝿い」という3つの漢字がありますが、基本的に違いはありません。

どういった場面であっても、全ての漢字を使うことができます。
 
 
ただし、使い分けるとするならば、「わずらわしい」「面倒」な場面は「煩い」、「しつこくて邪魔」という場面では「五月蠅い」「五月蝿い」を使うのがベスト。
 
 
それから、「煩い」「五月蠅い」「五月蝿い」は常用漢字ではありませんので、公用文などで使ってはいけません。

あと「五月蠅い」は正字、「五月蝿い」は俗字である、ということも覚えておいてください。

ところで、「うるさい」とついイライラしてしまうものですが…。

この、「イライラ」と「怒る」の違いをご存知ですか?
 
 
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