「イライラ」と「怒る」。
よくありますよね…。
両方とも…。
ですが、振り返ってみると、この「イライラ」と「怒る」って同じでは…ん…違う?…。
だいたい、似たような状況でそういった気持ちになるような気がしますけど…。
しかし、「イライラ」と「怒る」では、意味や心境に違いがあるようで…。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「イライラ」と「怒る」の意味の違いについて、具体例でわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「イライラ」と「怒る」の意味の違い!
最初に、「イライラ」と「怒る」の意味の違いを端的にお伝えします。
「怒る」とは、不満や不快なことがあって、我慢できない気持ちをあらわすこと。
短くまとめると、こういった違いです。
それでは、さらにわかりやすく紐解いていきますね。
①「イライラ」の意味とは!
「イライラ」は、思いどおりにならず焦って心が落ち着かないさま、です。
「イライラ」の「いら」は、漢字で「苛」。
「苛」は、小さな草がもとになった漢字で、「いら」の他に「わずらわしい」といった意味もあります。
要するに、草がチクチクとしてわずらわしいということ。
ですから、「イライラ」は、そういった不快な気持ちをあらわしているのですね。
現在は、もともとあった「チクチクとわずらわしい」という意味よりは…。
待っている状況で、なかなか進まない、思いどおりにならず焦って落ち着かない気持ちをあらわしています。
たとえば、レストランなどで、凄くお腹が減っているのに注文した食事がなかなか出来てこない状況…。
1時間以上待っても、まだ出てこない状況、この心境が「イライラ」です。
②「怒る」の意味とは!
「怒る」は、不満や不快なことがあって、我慢できない気持ちをあらわすこと。
たとえば、他人が自分に対し、侮辱する発言をしてきたとします。
侮辱された方は、普通は「相手を許せない」気持ちを抱きますよね。
この気持ちが「怒る」ということ。
そして、その発言した人に対し「おい!いい加減にしろよ!」と言うこと、これも「怒る」です。
ちなみに、レストランなどで凄くお腹が減っているのに、注文した食事がなかなか出来てこないと「イライラ」しますよね。
その後、レストランの店員に対し「まだ、待たせるのか!」と発言したとします。
この行為は、「怒る」ということ。
これはつまり、思いどおりにならず焦って心が落ち着かない「イライラ」と、不満なことがあって我慢できない気持の「怒る」は、密接な関係があるということです。
「イライラ」の気持ちから「怒る」へ変化することは、よくあるということですね。
③「イライラ」と「怒る」の違いを整理!
それでは、ここで一度「イライラ」と「怒る」の違いを整理します。
思いどおりにならず焦って心が落ち着かないさまが「イライラ」。
不満や不快なことがあって、我慢できない気持ちをあらわすことが「怒る」。
どちらも、自分の気持ちに反することから生まれる心境です。
「イライラ」から、「怒る」につながることはよくあることですね。
2.「イライラ」と「怒る」の辞書での意味!
続いて、辞書による「イライラ」と「怒る」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「イライラ」の辞書での意味!
【いらいら】
①思いどおりにならず気がせいて落ち着かないようす。じりじりするようす。「―が高じる」
②皮膚などがちくちくと刺激を受けて不快なさま。
引用元:旺文社国語辞典
意味①は説明どおりの内容です。
意味②は最初にチラッと説明した草の意味が語源となった「イライラ」ですね。
②「怒る」の辞書での意味!
【怒る(おこる)】
①不満や不快の気持ちを抑えられずに相手を責める思いをあらわす。腹を立てる。いかる。
②しかる。「先生に―・られる」
引用元:旺文社国語辞典
意味①は説明したとおりの内容です。
意味②は説明しませんでしたが、「叱る」ということ。
「叱る」は、厳しく注意するという意味で、相手の言動を正す目的行われる行為です。
「怒る(おこる)」は、「いかる」とも読みますので、一応「いかる」と「叱る」の意味も紹介します。
【怒る(いかる)】
①不満・不快などの思いから相手を許しがたく思い、その感情をあらわにする。腹を立てる。おこる。いきどおる。「烈火のごとく―」
②荒れる。激しくなる。「波が―・り狂う」
③かどばる。かど立つ。「肩が―」
引用元:旺文社国語辞典
【叱る】
・厳しく注意する。叱責する。「いたずらして―・られる」
引用元:旺文社国語辞典
「叱る」と「怒る」は微妙な違いがありますが、辞書によってはほぼ同じ内容になっています。
3.「イライラ」と「怒る」の使い方!
次に、「イライラ」と「怒る」の使い方を例文で紹介します。
①「イライラ」の使い方!
・行列に並んでいるが進まずにイライラする。
・ゴールデンウィークの交通渋滞にイライラする。
・気持ちはわかるがイライラしても何もならないよ。
・赤信号の待ち時間にイライラがおさまらない。
②「怒る」の使い方!
・インタビューで激しく質問する記者に怒る。
・せっかく買ったケーキを落としてしまった自分に怒る。
・株主が経営陣に対し怒る。
・すぐに怒ってしまう人とうまくやっている。
4.「イライラ」や「怒る」には似た意味の言葉がたくさんある!
「イライラ」や「怒る」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「イライラ」と「怒る」の意味の違いと使い分けについてでした。
「イライラ」は、思いどおりにならず焦って心が落ち着かないさま。
「怒る」は、不満や不快なことがあって、我慢できない気持ちをあらわすこと。
「イライラ」の気持ちと「怒る」気持ちとは紙一重です。
「イライラ」が「怒る」へ変化することは日常茶飯事ですよ。