時々登場することがある「逸る」という言葉。
読み方は3種類あって、①「はやる」②「そる」③「はぐる(はぐれる)」。
意味もそれぞれ違いますよ。
①「はやる」は、a「あせる」と、b「勇みたつ」という2つの意味があります。
②「そる」は、a「鳥が手もとから離れて飛び去る」ということと、b「それる」という2つの意味。
③「はぐる(はぐれる)」は、a「見失う」と、b「機会をのがす」という2つの意味があります。
では、この「逸る」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「逸る」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短い文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.「逸る(はやる)」の例文を簡単な短い文で!
・2000本安打まであと1本に迫っていたが、その大台への逸る気持ちを抑えフォアボールを選んだのは見事だ。(a.あせる)
・高速道路の合流車線を進行して合流するとき、なるべく合流車線の最先端部分まで進んで合流するのがマナー。しかし、気が逸るのか、手前で合流する人が意外に多い。(a.あせる)
・新人戦が開幕となったが、初めての大会で大きな声援に選手たちは逸ったようで、いつもより良い動きを見せていた。(b.勇みたつ)
・プロポーズに見事成功したジョンは、逸って結婚式の準備に取り掛かった。顔からは常に笑みがこぼれていた。(b.勇みたつ)
2.「逸る(そる)」の例文を簡単な短い文で!
・保護していた鳥の傷が癒えたようだ。ゆっくりとつかんで、外で手を離したらそのまま逸る。躊躇なく飛び姿はすぐに見えなくなった。(a.鳥が手もとから離れて飛び去る)
・台風12号は予想より東に逸れましたが、今後も関東から東北の太平洋沿岸では風が強いため、横殴りの雨にご注意ください。(b.それる)
・彼の渾身のボレーシュートは惜しくもファーポスト右に逸れ、結果試合はスコアレスドローに終わった。(b.それる)
3.「逸る(はぐる・はぐれる)」の例文を簡単な短い文で!
・難民が発生している地域や避難先では、子どもたちが親や保護者と逸れ、単独での避難を強いられるケースが多発しています。(a見失う)
・福岡市は、熊本地震の混乱で飼い主と逸るなどした犬7匹を、熊本県の動物管理センターから受け入れた。(a見失う)
・キャンセルの場合は宿泊施設側が手続きをする必要があるが、業務に追われた施設側が手続きを逸ることもあるという。(b.機会をのがす)
・スペインの作家セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」。世界で最も読まれている小説ですが、子どもの頃に読むのを逸ると、大人になってからではなかなか読むに至らない。(b.機会をのがす)
まとめ
以上が、「逸る」の例文についてでした。
参考にしてください。
「逸る」は、「はやる」「そる」「はぐる(はぐれる)」といった3つの読み方があります。
しかも、意味も全く異なりますで、気をつけてください。