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「でかい」と「大きい」の違いを解説!意味を徹底的に深掘り!

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「でかい」と「大きい」。

どちらもよく使う言葉ですが…。

意味に違いはないものと…、思っていました…。
 
 
「でかい声」と言いますし、「大きい声」とも言います…。

どちらも声量が多いという意味ですよね…。

でも、よくよく調べてみたら「大きい」だけしか通用しない使い方がありました!
 
 
 
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!

本記事では、「でかい」と「大きい」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。

かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
 

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1.「でかい」と「大きい」の意味の違い!

まずは、「でかい」と「大きい」の意味の違いを端的にお伝えします。

「でかい」と「大きい」はどちらもほぼ同じ意味で、サイズや程度、規模などが多いこと。

ただし、「大きい」は「年齢が上」という意味がありますが、「でかい」は年齢に対しては使いません。

また「でかい」は、現在では「大きい」とほぼ同じ意味なのですが、もともと「でかい」は「物凄く大きい」という意味でした。

 
一言であらわすと、こういった違いです。

それでは、さらに詳しく紐解いていきますね。
 

①「でかい」と「大きい」の違い!

「でかい」と「大きい」はサイズや程度、規模などが多いことで、どちらも意味はほぼ同じです。

「でかい靴」と「大きい靴」は全く同じ意味。

「でかい声」と「大きい声」、「でかい施設」と「大きい施設」も同じ意味です。
 
 
 
ただし、「大きい」には年齢が上であるという意味があるのですが、「でかい」の方は一般的に年齢には使いません

たとえば、「お兄ちゃんは3歳も大きいし、だから…」といった使い方をします。

ですが、「お兄ちゃんは3歳もでかいし、だから…」とは、普通は言いません。
 
 
「年齢が上」という意味で「でかい」を使ってしまうと、「体格が大きい」といった意味として解釈されてしまいます。

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②「でかい」の語源、もともとの意味とは!

「でかい」と「大きい」は、現在ではどちらもほぼ同じ意味として使われていますが、もともとは違っていました。

もともとの「でかい」の意味は、巨大・超大型という意味

要するに、「大きい」より「でかい」の方が物凄く大きいということなのです。
 
 
 
「でかい」の語源は「厳い(いかい)」の頭に「ど」を付けた言葉、「ど厳い(どいかい)」であるという説が有力。

ちなみに、「厳い(いかい)」の意味は「大きい」です。

それを強調する意味で頭に「ど」が付きました。
 
 
「ど」は強調する場合に時々使われます。

たとえば、「素人」に「ど」を付けて「ど素人」。

また、「近眼」に「ど」を付けて「ど近眼」など。
 
 
そういった「大きい」意味の「厳い(いかい)」に「ど」を付けて「ど厳い(どいかい)」、つまり「物凄く大きい」という意味で使ったのですね。

この「どいかい」の「どい」が、徐々に「で」に変化していき「でかい」になったということです。
 
 
 
ところで、現在は「でかい」に「ど」を付けて、「どでかい夢」といった使い方をします。

これは、本来の言葉に「ど」が2つ付いていることになりますよね。
 
 
まあ、日本語は変化するものなので、現在では別に問題はありません。

ですが、もともとは「どど素人」「どど近眼」と同じような使い方をしているということです。

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③「でかい」と「大きい」の違いを整理!

それでは、ここで一度「でかい」と「大きい」の違いを整理します。
 
 
「でかい」と「大きい」はどちらもほぼ同じ意味なのですが、「年齢が上」という意味は「大きい」だけにしかありません。

年齢が上のことを、一般的に「でかい」とは言いません。
 
 
そして「でかい」は、「大きい」という意味の「厳い(いかい)」に「ど」を付けた「ど厳い(どいかい)」が語源。

要するに「でかい」は、「ただ大きい」ということではなく「物凄く大きい」という意味だったのです。
 

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2.「でかい」と「大きい」の辞書での意味!

続いて、辞書による「でかい」と「大きい」の意味がどうなっているのか確認していきます。
 

①「でかい」の辞書での意味!

【でかい】

(形)

・大きい。はなはだしい。でっかい。「―体」「態度が―」

引用元:旺文社国語辞典

意味は「大きい」ですので、同じ意味ですね。

巨人
 

②「大きい」の辞書での意味!

【大きい】

(形)

①全体の型・長さや事柄の度合いが自分の考えているよりも多い。
㋐面積・体積・長さが多い。「アメリカは日本より―」「―荷物」「背丈が―」
㋑程度などが多い。はなはだしい。「被害が―」
㋒年が上である。大人だ。「僕は君より三つ―」
㋓規模や範囲が広い。「騒ぎが―・くなる」
㋔単位が大である。「―お金しか持っていない」

②度量が広い。「人物が―」

③偉ぶっている。おおげさである。「態度が―」「―ことを言う」

④重大である。「―問題」

⦅↔小さい⦆

引用元:旺文社国語辞典

様々な意味がありますが、多くが「でかい」に置き換えることが可能です。
 

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3.「でかい」と「大きい」の使い方!

次に、「でかい」と「大きい」の使い方を例文で紹介します。
 

①「でかい」の使い方!

・同窓会に出席したらでかいケーキをプレゼントされた。

・地声の方がスピーカーから流れる声よりでかい

・視聴者から「態度がでかい」との声が続出している。

・挙げ句の果てにマザーと言う「でかいエイリアン」が出てきます。
 

②「大きい」の使い方!

大きいサイズの組み立てブロック「おもちゃブロック」が大賞に輝いた。

・特に寄港需要の大きい港湾は、クルーズ船を受け入れるのは限界。

・バイクは自動車に比べ、事故時のダメージが大きい

・スタッドレスタイヤの性能差は驚くほど大きい

タイヤ
 

4.「でかい」や「大きい」には似た意味の言葉がたくさんある!

「でかい」や「大きい」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。

下の関連記事も、覗いてみてください。

「ビッグ」と「ビック」の違い!どっちが正しい?徹底解説!

「ジャンボ」と「ビッグ」の違いを解説!実は微妙な差がある?

「大きい」と「大きな」の使い分け!やはりルールがあった!

 
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
 

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まとめ

以上が、「でかい」と「大きい」の意味の違いと使い分けについてでした。
 
 
「でかい」とは、「大きい」という意味の「厳い(いかい)」が語源。

「厳い(いかい)」に「ど」を付けて「ど厳い(どいかい)」、要するに「物凄く大きい」という意味でした。

「どいかい」→「でかい」
 
 
現在は「でかい」と「大きい」はほぼ同じ意味。

ですが、「でかい」は「年齢が上」という意味での使い方はしません。

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