「○○総会」は、「町内会」や「労働組合」などでよく行われます。
それから、「マンション管理組合総会」なんていうのもありますね。
ですが、「総会」の他に「総代会」というのも存在します。
「総会」と「総代会」では、何がどう違うのか!!
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に調べてみましたよ!
本記事では、「総代会」と「総会」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「総代会」と「総会」の意味の違い!
最初に、「総代会」と「総会」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「総代会」とは、ある団体の意思決定をする会合ですが、多人数を制限するために代表制で行うもの。
一言にまとめると、こういった違いになります。
それでは、そう少し詳しく紐解いていきますね。
①「総会」とは何?
「総会」は、ただ単に話し合いをする会合のことではありません。
話し合いをするのは間違いないのですが、話し合いの上その団体の意思決定をするといった目的があるのが「総会」なのです。
意見が分かれてまとまらなかった場合、そのままでは終わらないのが「総会」。
必ず、多数決などで決を採るのですね。
②「総代会」とは何?
一方の「総代会」は、目的は「総会」と同じであり、ある団体の意思決定をするためのもの。
ですが「総会」は一般的に、その団体の構成メンバー全員の出席が基本です。
ちなみに、都合により出席できないメンバーは、委任状などを提出し「自分は執行部に一任します」といった意思表示を行うのですね。
しかし、団体の規模が大きい場合、構成メンバーの数が会場に入りきらないなんてことも。
数百人のメンバーならば何とかなると思うのですが、数千人レベルになると全員入場できる会場は少ないですし、そもそも声が聞こえませんよね。
そこで、それぞれの末端組織の中から代表者を選出し、その代表者で団体全体の意思決定を行うのが「総代会」なのです。
ですから末端組織の代表者は、その組織の意見を吸い上げて全体の「総代会」へ意見を反映させるのですね。
③「総代会」と「総会」の違いを整理!
では、ここで一度「総代会」と「総会」の違いを整理します。
ある団体の意思決定をするために話し合いをする会合が「総会」。
「総代会」も、ある団体の意思決定をします。
ただし、構成メンバーが多すぎる場合に、参加人数を制限するために代表制で行うのが「総代会」です。
2.「総代会」と「総会」の辞書での意味!
続いて、辞書による「総代会」と「総会」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「総代会」の辞書での意味!
【総代会】
・協同組合・信用組合・相互会社などで、組合員・社員を代表する総代が集まって開く最高の意思決定機関。株式会社の株主総会にあたる。
引用元:デジタル大辞泉
「組合員・社員を代表する総代が集まって」とあるとおり、代表者で話し合いをして意志決定するということです。
ちなみに、「総代」とはその各組織の代表者のこと。
②「総会」の辞書での意味!
【総会】
・ある団体の関係者全員が参加する会合。その団体の最高議決機関となる。「株主―」「生徒―」
引用元:旺文社国語辞典
「ある団体の関係者全員が参加する」と記載されているとおり、全員出席が基本。
しかも、「最高決議機関」となっています。
3.「総代会」と「総会」の使い方!
次に、「総代会」と「総会」の使い方を例文で紹介します。
①「総代会」の使い方!
・○○農業協同組合総代会
・第○○回通常総代会
・総代会議案
・総代会議事録
・総代会定数公示
②「総会」の使い方!
・臨時総会
・国際連合軍縮特別総会
・国際オリンピック委員会総会
・国会議員団総会
・○○労働組合定時総会
4.「総代会」や「総会」には似た意味の言葉がたくさんある!
「総代会」や「総会」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
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ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「総代会」と「総会」の意味の違いと使い分けについてでした。
「総代会」も「総会」も、ある団体の意思決定をする会合のこと。
「総会」は基本的に全員出席なのですが、人数が多い団体においては全員参加が不可能な場合があります。
そういった大人数の団体が、末端組織の代表者を集めて意志決定するのが「総代会」なのですね。