「国会」と「議会」。
似たような意味に見えますよね…。
そして、「議会」の前後を入れ替えた言葉が「会議」です。
「会議」なのであればしょっちゅう行われていますが…。
この「議会」と「国会」って、使い分けが必要なのか???
ということで、この「国会」と「議会」の意味を徹底的に調べてみましたよ!
本記事では、「国会」と「議会」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「国会」と「議会」の意味の違い!
まずは、「国会」と「議会」の意味の違いを端的にお伝えします。
「議会」とは、「国会」と同じ意味でもありますが、その他に、各都道府県市町村の選挙で選ばれた議員が条例や予算など定める「地方議会」も含みます。
簡単にまとめると、こういった違いになります。
では、もう少し詳しく紐解いていきますね。
①「議会」とは何?
「議会」の方が意味が広いことから、最初にこちらから解説します。
「議会」とは、会社などで行われる「会議」とは違い、公的な選挙をつうじて選出された「議員」しか参加資格がありません。
具体的には、選挙で当選した「国会議員」「都議会議員」「道議会議員」「府議会議員」「県議会議員」「市議会議員」「町議会議員」「村議会議員」など。
「議会」は、こういった議員が参加して法律や条例など定めるところ。
そして、「国会議員」が参加する「議会」が「国会」のことなのです。
この場合、「国会」と「議会」は同じ意味。
「議会」はその他に、地方議員が参加する「県議会」なども含まれるのですね。
「市議会」も「村議会」も全て「議会」ということです。
②「国会」とは何?
前項の説明で、だいたいご理解いただいたと思いますが、一応「国会」についても詳しく掘り下げますね。
「国会」は、国会議員を選出する選挙で当選した人しか参加資格のない「議会」のこと。
ですから「国会」とは、「議会」という意味があるわけです。
そしてこの「国会」では、国権の最高機関として法律などを制定します。
当然ですが、「国会」には「地方議員」は参加できませんよ。
「国会」では、法律の制定の他に、条約の承認や国家予算の議決、内閣総理大臣の指名などが行われます。
③「国会」と「議会」の違いを整理!
それでは、ここで一旦「国会」と「議会」の違いを整理します。
国会議員選挙で当選した議員が参加して法律などを定める機関が「国会」。
国会議員選挙の他に、それぞれの地方選挙で当選した議員が参加して条例などを定めるところが「議会」です。
つまり、「国会」は「議会」ということもできます。
大きな「議会」があり、その中の一つが「国会」ということ。
ですから、地方の「議会」は「国会」には含まれませんよ。
2.「国会」と「議会」の辞書での意味!
次に、辞書による「国会」と「議会」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「国会」の辞書での意味!
【国会】
・国の唯一の立法機関。国民から直接選挙された議員が、法律の制定、条約の承認、予算その他の審議をする国権の最高機関。衆議院と参議院とからなる。
引用元:旺文社国語辞典
選挙で当選した議員が法律を制定するところ、これが「国会」ですね。
②「議会」の辞書での意味!
【議会】
①選挙で選ばれた議員が、人々の意志を代表して活動し、立法・議決をする合議制の機関。
②国会。
引用元:旺文社国語辞典
意味①では、「選挙で選ばれた議員が」となっていますので、国会議員も地方議員も全て含むということです。
そして、意味②で「国会」と記載されているとおり、「議会」=「国会」ということ。
3.「国会」と「議会」の使い方!
続いて、「国会」と「議会」の使い方を例文で紹介します。
①「国会」の使い方!
・国会議事堂
・国会図書館
・国会運営
・通常国会
・国会中継
②「議会」の使い方!
・議会制民主主義
・議会事務局
・議会改革
・議会基本条例
・議会運営委員会
4.「国会」や「議会」には似た意味の言葉がたくさんある!
「国会」や「議会」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
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ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「国会」と「議会」の意味の違いと使い分けについてでした。
「国会」は、選挙で選ばれた国会議員が法律などを定める機関のこと。
「議会」は、選挙で選ばれた国会議員や地方議員が法律や条例などを定めるところです。
「議会」と「国会」は同じ意味でもあります。
ちなみに、「国会」は内閣道理大臣を選出しますが、地方「議会」は県知事などを選出しません。
県知事や市町村長などは、直接選挙で選ばれます。
国会では野党が政権を監視しますが、地方議会は議員全員が首長を監視するという仕組み。
国は議院内閣制であり、地方議会は二元代表制といった違いがあるのですね。