「月日」というと生年月日の「月日」のイメージを思い浮かべます。
ですが、この「月日」の漢字の前後を入れ替えただけの言葉で「日月(じつげつ)」があります。
「月日」と「日月」は同じ意味なのだろうか??
そもそも、「月日」の「がっぴ」と「つきひ」では意味が違うような気がするし…。
ということで、「月日」と「日月」の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「月日」と「日月」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「月日」と「日月」の意味の違い!
最初に、「月日」と「日月」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
そして「月日」で「つきひ」と読む場合は、「月」と「日」の経過を表す意味があります。
「日月(じつげつ)」とは、「月数」と「日数」のことで、「月」と「日」の経過を表す言葉。
簡単にまとめると、こういった違いになります。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「がっぴ」と「つきひ」では意味が違う!
「月日」の1つめの意味は、「月」と「日」のこと。
この場合「月日」は、「がっぴ」と読みます。
「5月10日」「8月23日」「12月15日」といった、「月」と「日」のこと。
ちなみに、「月日」ではなく「年月日」となると、「年」と「月」と「日」のことになります。
「年月日」といえば「生年月日」という言葉がありますよね。
たとえば、「生年月日は平成2年6月25日です」といった使い方をします。
それから「月日」の2つめ意味は、「月」と「日」の経過のこと。
この場合は「月日」は「つきひ」と読みます。
たとえば、「月日が経つのは早いものだ」「あれからどれほどの月日が流れたのだろう」といった使い方。
時間や時代の流れを表しています。
②「日月」の意味とは!
一方の「日月」は、「月数」と「日数」のことで、時間の経過を表す言葉。
ですから、「月日(つきひ)」と同じ意味ですね。
たとえば「多くの日月を費やした」といった使い方をします。
こちらも、時間や時代の流れを表しています。
③「月日」と「日月」には別の意味も!
「月日」と「日月」の意味には、前の項目で説明した時間の概念以外の意味があります。
「月日」と「日月」には、宇宙の「太陽」と惑星の「月」の意味があるのですね。
まさに、「日」なので「太陽」で、「月」なので惑星の「月」ということ。
そのままですね。
④「月日」と「日月」の違いを整理!
それでは、ここで一度「月日」と「日月」の違いを整理します。
「月」と「日」というピンポイントでその時を示す意味と、「月」と「日」の経過を表す意味という、2つの意味を持つのが「月日」。
そして「日月」は、「月数」と「日数」、つまり「月」と「日」の経過を意味しています。
時間の経過を表す部分は、「月日」も「日月」も共通の意味ということ。
「月日」と「日月」には、宇宙の「太陽」と「月」の意味もありますよ。
2.「月日」と「日月」の辞書での意味!
続いて、辞書による「月日」と「日月」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「月日」の辞書での意味!
【月日(がっぴ)】
・(日付としての)月と日。「生年―」
引用元:旺文社国語辞典
まさに、「月」と「日」のことで、「5月26日」といったピンポイントでその日のことですね。
【月日(つきひ)】
①月と太陽。
②時間。年月。歳月。
引用元:旺文社国語辞典
読み方が「つきひ」になると、「時間」の意味です。
②「日月」の辞書での意味!
【日月(じつげつ)】
①太陽と月。
②年月。月日。日月(にちげつ)。
引用元:旺文社国語辞典
意味①が、宇宙の「太陽」と「月」のこと。
意味②が「年月」とありますが、これは「長い年月」の「年月」であり、「月数」と「日数」の流れの意味です。
3.「月日」と「日月」の使い方!
最後に、「月日」と「日月」の使い方を例文で紹介します。
①「月日」の使い方!
・イベントの予定月日は10月20日です。
・アンケート用紙には回答する月日を記入してください。
・事件から7年の月日が流れた。
・無駄な月日を過ごしてしまった。
・月日が経つにつれて焦りが見えてきた。
②「日月」の使い方!
・これまで勉学に励んだ日月は…。
・それほどの日月を耐えうることができるのだろうか。
・多年の日月を費やした研究が実った。
・宇宙の日月の動きを観察する。
・日月の部分蝕が観測される。
まとめ
以上が、「月日」と「日月」の意味の違いと使い分けについてでした。
「月日」で「がっぴ」と読む時は、「月」と「日」ということで日付のこと。
そして「月日」で「つきひ」と読む時は、「月」と「日」の経過を表す意味があります。
「日月」とは、「月数」と「日数」のことで、時の流れを表す言葉。
また、「月日」「日月」ともに、「太陽」と「月」の意味もありますよ。