「上映」と「公開」。
まぎらわしいです…。
「映画○○が上映」
「映画○○が公開」
となると、これどっちもありでは?と思ってしまいますが…。
実はこの「上映」と「公開」、同じようで意外な違いがあるようです…。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「上映」と「公開」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「上映」と「公開」の意味の違い!
最初に、「上映」と「公開」の意味の違いを端的にお伝えします。
「公開」とは、広く一般の人に入場や観覧などを許すこと。
短くまとめると、こういった違いです。
それでは、さらにわかりやすく紐解いていきますね。
①「上映」の意味とは!
「上映」は、映画をうつして観客に見せること。
要するに、見せるものは映画に限られるということです。
お芝居や歌舞伎などの舞台は「上映」とはいいませんよね。
もちろんアーティストのコンサートなども「上映」ではありません。
「上映」は、基本的に映画だけ。
「上映スケジュール」
「上映時間」
「上映会」
といった、使い方をしますが、全て映画のことです。
②「公開」の意味とは!
「公開」は、広く一般の人に入場や観覧などを許すこと。
「上映」は「見せる」ことですが、「公開」は「見ることを許す」です。
ですから、若干ですが意味合いが違うのですね。
意味合いが違いうのですが、見る側からすると映画については同じことをすることになります。
ですから、映画については「上映」も「公開」も同じように使われているのが実状。
それから、「上映」は映画だけでしたが、「公開」の方は映画に限ったものではないという違いもあります。
たとえば、「ブログ記事」や「動画」など。
「ブログ記事を公開する」「動画を公開する」といった使い方をします。
ただし、前の項目で説明したお芝居や歌舞伎、コンサートなどは「見ることを許す」意味では「公開」でよいのですが…。
俳優やアーティストが「演じる」という意味で、「公演」の方が多く使われます。
「公演」については、下の関連記事をご覧ください。
それから、「公開」は入場や観覧以外にも、出席や使用なども含めて開放を許可するという意味があります。
たとえば、「軍事施設を一般公開する」といった場合は、その施設に入場し様々な体験が可能となるわけですね。
また、「事件の公開捜査」となれば、事件に関する情報を入手できるわけです。
要するに、様々なことが可能となる「公開」は意味が広いということ。
大きな「公開」があって、その中に「上映」が含まれるということです。
③「上映」と「公開」の違いを整理!
それでは、ここで一度「上映」と「公開」の違いを整理します。
映画をうつして観客に見せるのが「上映」。
広く一般の人に入場や観覧などを許すのが「公開」。
また、「公開」は入場や観覧の他に、出席・傍聴・使用などを許すという意味もあります。
2.「上映」と「公開」の辞書での意味!
続いて、辞書による「上映」と「公開」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「上映」の辞書での意味!
【上映】
・映画などをうつして観客に見せること。「ただ今―中」
引用元:旺文社国語辞典
「映画など」と記載されていますので、映画以外で「上映」を使うものを調べてみました。
結果、やはり「映画」以外はないようです…。
②「公開」の辞書での意味!
【公開】
・広く一般の人に入場・出席・傍聴・観覧・使用などを許すこと。「―捜査」「非―」「未―」
引用元:旺文社国語辞典
「公開」は、前の項目で説明したとおりの内容ですね。
3.「上映」と「公開」の使い方!
次に、「上映」と「公開」の使い方を例文で紹介します。
①「上映」の使い方!
・上映中の映画ランキングを調べる。
・映画が突如上映中止となってしまった。
・映画が上映されている時は携帯電話をマナーモードに。
・応援上映は観客の大声が可能となります。
②「公開」の使い方!
・公開された映画ランキングを調べる。
・映画が突如公開中止となってしまった。
・東京モーターショーで世界初公開されるクルマ。
・ブログ記事を期間限定で公開する。
4.「上映」や「公開」には似た意味の言葉がたくさんある!
「上映」や「公開」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「上映」と「公開」の意味の違いと使い分けについてでした。
「上映」は、映画をうつして観客に見せること。
「公開」は、広く一般の人に入場や観覧などを許すこと。
ただし、「公開」の意味は広く、観覧以外に「使用」などの行為が許されることもあります。