「確定」と「決定」。
どちらも、頻繁に使われる言葉。
でも、こうして2つの言葉を並べると何が違うのか?といった思いが…。
受け止める印象的な違いは、なんとなくですがあります…。
いや、こんなことではいけませんね。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「確定」と「決定」の意味について、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「確定」と「決定」の意味の違いは?
最初に、「確定」と「決定」の意味を簡潔にお伝えします。
「決定」とは、はっきりと決まること、また、はっきりと決めること。
ただし、「決定」だけには、独特の「決まった事柄」という意味が存在します。
一言で表現すると、こういった意味です。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「確定」と「決定」に違いはあるの!
「決定」と「確定」は、同じ意味で違いはありません。
どちらも、「はっきりと決まること」また、「はっきりと決めること」です。
「運動会の日時は○月○日に決定です」
「運動会の日時は○月○日に確定です」
というように、例文の意味には全く違いはないのです。
ですが、若干なのですが「印象」に違いがありますよ。
それは、なんとなくではありますが、「確定」の方が「変更の余地はないな」という印象。
たとえば、「日程の変更は無理でしょうか?」と質問を受けた時、「すみません、確定ですので無理です」と言われたら、あきらめるしかありませんよね。
なぜ、こういった印象になるかというと、以下のような流れになるから。
「運動会の日時は○月○日に決定です」
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
「日程の変更は無理でしょうか?」
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
「すみません、確定ですので無理です」
つまり、変更の可否を確認されて、完全に無理であるということを伝える意味で「確定」が使われる場合が多いからなのですね。
印象に違いはあるものの、「確定」と「決定」の言葉の意味に違いはありません。
②「決定」だけの使い方とは!
「決定」は、はっきりと決まること、また、はっきりと決めること。
ですから、「決定しました」「そろそろ決定しなくては」といった「決めること」「決まること」といった使い方が一般的。
ただし「決定」については、それ以外に「決まった事柄」を指す意味もあります。
たとえば、「決定に従う」といった使い方の「決定」。
これは、「決めること」や「決まること」ではなく、「決まった事柄」をあらわしています。
この使い方は、「確定」にはありません。
「確定に従う」とはいいませんよね。
③「確定」と「決定」の違いを整理!
それでは、ここで一度「確定」と「決定」の意味を整理します。
「確定」と「決定」は同じ意味。
どちらも、はっきりと決まること、また、はっきりと決めることです。
ただし「決定」には、「決定に従う」といった、決まった事柄という意味があります。
2.「確定」と「決定」の辞書での意味!
続いて、辞書による「確定」と「決定」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「確定」の辞書での意味!
【確定】
・はっきりと決定すること。「当選が―する」「―的」「不―」
引用元:旺文社国語辞典
説明したとおりの内容ですね。
②「決定」の辞書での意味!
【決定】
・はっきりと決まること。はっきりと決めること。また、決まった事柄。「―に従う」「順位が―する」「運動方針を―する」
引用元:旺文社国語辞典
こちらも、説明どおりの内容です。
3.「確定」と「決定」の使い方!
最後に、「確定」と「決定」の使い方を例文で紹介します。
①「確定」の使い方!
・最終日を待たずして優勝が確定する。
・受験の合否が確定する。
・インターネットで映画チケットを購入し座席を確定する。
・当選するのは確定的だ。
・不確定要素が多すぎる。
②「決定」の使い方!
・最終日を待たずして優勝が決定する。
・受験の合否が決定する。
・インターネットで映画チケットを購入し座席を決定する。
・当選するのは決定的だ。
・決定に従うしかないだろう。
まとめ
以上が、「確定」と「決定」の意味についてでした。
「確定」と「決定」は、どちらもはっきりと決まること、また、はっきりと決めること。
同じ意味です。
ただし「決定」には、「決定に従う」といった、決まった事柄という意味があります。