「内定」と「確定」。
なんとなく、「内定」の方はくつがえるようなイメージがありますが…。
そして「内定」の方は、「就職が内定する」といった使い方をします。
ただし、就職の「内定の取り消し」は、結構な問題らしい…。
では、「内定」と「確定」の違いは、いったい…。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「内定」と「確定」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「内定」と「確定」の意味の違い!
まずは、「内定」と「確定」の意味の違いを端的にお伝えします。
「確定」とは、はっきりと決定すること。
一言であらわすと、こういった違いです。
それでは、さらに詳しく紐解いていきますね。
①「内定」の意味とは!
「内定」とは、正式発表の前に、表立てずひそかに決まること。
また、正式な決定の前に、ひそかに決まることでもあります。
この「内定」は、「決定したのだけれど、まだそこまでは到達していませんよ」といったものに多く使われる言葉です。
たとえば、「婚約内定」という言葉が大きくニュースになりましたよね。
この「婚約内定」は、婚約の前の段階ではありますが、婚約することが決まったということ。
そして、正式に婚約をした段階で「内定」が外れて「婚約」となるわけです。
「内定」が多く使われるのは、「就職が内定する」といった使い方をするとおり、企業が人員を新規採用する時。
この就職の「内定」は、前に説明した意味とは少し違います。
企業が求職者に対して「内定」を通知して、求職者が採用に承諾することで、正式な「内定」が成立となるわけです。
そして、この「内定」が成立した段階で雇用契約が成立するのですね。
契約が成立していますので、この「内定」が取り消された場合は解雇という扱いに。
ですから、企業の採用に関しては本来の「内定」の意味よりも最終的な「決定」の意味に近くなることを覚えておきましょう。
②「確定」の意味とは!
「確定」は、はっきりと決定すること。
たとえば、「Aにしますか?それともBにしますか?」といった場合、悩んだ結果「Aに決めました!」というのが「確定」です。
あとは、「確定拠出型年金」がありますよね。
この「確定拠出型年金」の「確定」は、受け取る給付額が「確定」しているもの、また掛け金が「確定」しているものがあるということ。
給付金と掛け金の「確定」ですね。
それから、「確定申告」もありますが、こちらは「所得税額」を「確定」させるということです。
③「内定」と「確定」の違いを整理!
それでは、ここで一度「内定」と「確定」の意味の違いを整理します。
正式発表の前、または正式決定の前に、表立てずひそかに決まることが「内定」。
はっきりと決定することが「確定」。
ただし「就職の内定」に関しては、ないないに決まるというよりは、「確定」に近いものがあります。
2.「内定」と「確定」の辞書での意味!
続いて、辞書による「内定」と「確定」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「内定」の辞書での意味!
【内定】
・正式の発表の前に、内々に決まること。また、決めること。「就職が―する」
引用元:旺文社国語辞典
説明どおりの内容ですね。
②「確定」の辞書での意味!
【確定】
・はっきりと決定すること。「当選が―する」「―的」「不―」
引用元:旺文社国語辞典
「はっきりと決定」ですので、説明どおりです。
3.「内定」と「確定」の使い方!
最後に、「内定」と「確定」の使い方を例文で紹介します。
①「内定」の使い方!
・内定通知を受け取り、お礼状をおくった。
・婚約内定発表で結婚式の日取りも発表される。
・内定式を行う。
・就職の内定を辞退する。
②「確定」の使い方!
・インターネットで購入を確定させる。
・支払金額が確定する。
・確定した目標を紙に書いて掲げる。
・確定した日時を変更することは不可能です
まとめ
以上が、「内定」と「確定」の意味の違いと使い分けについてでした。
「内定」は、正式発表の前に表立てずひそかに決まること。
「確定」は、はっきりと決定すること。
「ひそかに決まる」と「はっきり決まる」の違いですね。