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「判定」と「判断」の違いを解説!実は意外な差があるよ!

更新日:

 
「判定」と「判断」。

似ています…。

「判」という字が共通点ですが、「判」を使った言葉といえば「裁判」「審判」「判決」といったものがあります。

なんとなく全部似ていますね…。
 
 
「有罪か無罪か」「フェアかファールか」を決めるといった感じでしょうか…。

この、「判定」と「判断」もそういった「AかBか、どっちなのか?」といった意味合い。
 
 
 
では、「判定」と「判断」では、何がどう違うのか?

ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
 
 
本記事では、「判定」と「判断」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。

かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
 

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1.「判定」と「判断」の意味の違い!

最初に、「判定」と「判断」の意味の違いを簡潔にお伝えします。

「判定」とは、物事を見極めて決めることで、その選択肢は比較的狭い。

「判断」とは、物事を見極めて決めることで、その選択肢は広く複雑なものから狭く単純なものまで様々。

 
一言で表現すると、こういった違いです。

それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
 

①「判断」の意味とは!

まず、「判断」から詳しく解説していきます。

「判断」は、物事を見極めて決めること。

そして、その選択肢は広く複雑なものから狭く単純なものまで様々です。
 
 
 
たとえば、会社の管理職になると、様々な「判断」が必要になります。

それは、仕事の方針や、部下の相談など様々。
 
 
一例をあげれば、お客様が契約を解除したいと申し出てきたとします。

その時に部下は、契約継続したいという意志を電話連絡したいと上司に相談したとしますね。

たとえば、ですよ。
 
 
その時に管理職である上司は、「電話連絡」ということに合意することもあります。

ですが、「電話連絡」以外にも、「契約解除でよい」または「電話ではなく訪問する」「お詫びの粗品を持参する」などたくさんの複雑な選択肢があるのですね。

そして、契約解除になった場合の損失、お客様との交渉にかかる労力など、さまざまな物事を吟味しながら決めるのです。

これを決めることが「判断」ということ。
 
 
つまり、「お客様との対応方針を『判断』する」ということです。

こういった、複雑に入り組んだ物事を決めることを、一般的に「判定する」とはいいません。

「お客様との対応方針を『判定』する」だと、少し変ですよね…。
 
 
 
もちろん、AなのかBなのか、といった選択肢が狭く単純な物事を見極めて決めることも「判断」です。

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②「判定」の意味とは!

「判定」も、物事を見極めて決めること。

この部分は「判断」と同じ。

ですが、「判断」に比べて、その選択肢は狭く単純なものが多くなります。
 
 
 
たとえば、競馬の勝ち馬を見分ける「写真判定」があります。

これは、どちらが勝ったのか肉眼での見極めが不可能な場合、ゴールの瞬間を撮影した写真で見分けるというもの。
 
 
この場合、見極めの対象となる馬は2頭~3頭程度です。

その中から、勝ち馬や順位を見分けるのですね。

単純な「勝敗」を、「少ない頭数」から見極めること、これが「判定」です。
 
 
 
また、ボクシングなどの格闘技には「判定勝利」というものありますよね。

これも、「勝敗」がAなのかBなのか、2人だけの中から見極めるということ。

これも「判定」です。
 
 
 
もちろん、選択肢が狭く単純な物事を見極めて決めることも「判断」ですので、「勝者を『判断』した」といっても間違いではありません。

ただし、判定勝利」はあっても、判断勝利」という言葉はありませんよ。

ボクシング
 

③「判定」と「判断」の違いを整理!

それでは、ここで一度「判定」と「判断」の違いを整理します。
 
 
「判定」と「判断」は、どちらも物事を見極めて決めること。

ただし、見極める選択肢が比較的狭いのが「判定」。
 
 
そして見極める選択肢は、広く複雑なものから狭く単純なものまで、幅が広いのが「判断」。

「判定」と「判断」の意味は、きわめて似ています。
 

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2.「判定」と「判断」の辞書での意味!

続いて、辞書による「判定」と「判断」の意味がどうなっているのか確認していきます。
 

①「判定」の辞書での意味!

【判定】

・物事を見分けてどちらかに決めること。また、その決定。「―勝ち」「審判が―を下す」

引用元:旺文社国語辞典

この説明だと、「判断」との違いはわかりません。

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②「判断」の辞書での意味!

【判断】

①ある基準や理論に基づいてその物事を考察し、また直観して自らの考えを決定すること。また、その考え。「―を下す」「―力」「公平に―する」

②吉凶を占うこと。占い。「姓名―」

引用元:旺文社国語辞典

意味①は説明したとおりの内容ですね。

意味②は説明しませんでしたが、「姓名判断」の「判断」で占いの意味があります。
 

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3.「判定」と「判断」の使い方!

次に、「判定」と「判断」の使い方を例文で紹介します。
 

①「判定」の使い方!

・血液型の判定方法について調べた。

・総合格闘技の判定基準は人によって異なる。

・不良品判定の精度を高める。

・悪質なファールなのかをビデオ判定する。

・最先端の遺伝子解析技術を利用して判定する自己分析遺伝子検査キット。
 

②「判断」の使い方!

・こういったことは一人で判断するのではなく上司に相談しろ。

・景気全体としては「緩やかに回復している」という政府の判断

・試合開催の可否は試合会場の状況を確認し午前9時ごろ判断します。

・投手の続投は正しい判断だったのか。

・姓名判断に従う赤ちゃんの名付けは一つのやり方。

赤ちゃん
 

4.「判定」や「判断」には似た意味の言葉がたくさんある!

「判定」や「判断」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。

下の関連記事も、覗いてみてください。

「確定」と「決定」に違いは?徹底的に意味を深掘りしてみた!

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「決定」と「決断」の違い!意味を徹底的に深掘りしてみた!

 
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
 

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まとめ

以上が、「判定」と「判断」の意味の違いと使い分けについてでした。
 
 
比較的狭い選択肢から物事を見極めて決めるのが「判定」。

そして、「勝敗」や「可否」といった、単純なものが多くなります。
 
 
選択肢が狭いものから広いものまで、様々な物事を見極めて決めるのが「判断」。

複雑なものは、よく考える時間が必要になります。

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