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「定時」と「定期」の違いを解説!やはり確かな差があったよ!

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「定時」と「定期」。

これ、まぎらわしいですよね…。

同じような使い方をします。
 
 
たとえば、定時総会」定期総会」といったもの。

でも、定時に退社する」とはいいますが、定期に退社する」となると変です…。

ということは、「定時」と「定期」には違いあるということか…?
 
 
 
そんなわけで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!

やはり、「定時」と「定期」には確かな違いがありました!
 
 
本記事では、「定時」と「定期」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。

かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
 

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1.「定時」と「定期」の意味の違い!

最初に、「定時」と「定期」の意味の違いを簡潔にお伝えします。

「定時」とは、一定の時刻のこと、また、一定の時期のこと。

「定期」とは、一定の期間のこと。

 
一言で表現すると、こういった違いです。

それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
 

①「定時」の意味とは!

「定時」の意味は、大きく2つ。

一定の時刻という意味と、一定の時期という意味。
 
 
 
まず、「一定の時刻」から説明しますね。

これは、たとえば定時に退社する」の「定時」のこと。

これは、あらかじめ決まっている会社の終業時間に帰るということです。
 
 
会社の終業時間はしょっちゅう変わるものではなく、ほぼ決まっていますよね。

この決まっている、一定の時刻ということです。
 
 
 
もう一つが、「一定の時期」。

これは定時総会」の「定時」です。
 
 
株主総会や労働組合の総会など、普通は一年に一回だいたい決まった時期に開催されますよね。

要するに、一定の時期に開催される総会なので、定時総会」となります。

株主総会
 

②「定期」の意味とは!

「定期」は、一定の期間のこと。
 
 
 
たとえば、「毎年、5月10日~5月20日」といった、毎年決まった期間のことです。

ただし、この「期間」の定義なのですが、厳しくピッタリと合っていなくてはいけないということではありません。

だいたいの期間でも成立します。
 
 
たとえば、定期演奏会」といった使い方をします。

これは、毎年ある期間に開催される演奏会のこと。

決まった期間に行われるということで、定期演奏会」ですね。
 
 
土日の関係で日程は毎年微妙にずれても「定期」です。

ですから、だいたいでも許容範囲ということ。

ちなみに、この「決まった期間」の「期間」は、通常複数の日数をイメージすると思いますが、厳密には「ある時~ある時までのこと」ですので一日でも「期間」です。
 
 
 
それから、前の項目で定時総会」を紹介しましたが、定期総会」と呼ばれる場合もあります。

定期総会」定期演奏会」と同様に、決まった期間に行われる「総会」のこと。
 
 
実は、「定時」の意味で説明した「時期」の意味の中には、「期間」の意味も含まれます。

これはつまり、定時総会」定期総会」は同じ意味ということ。
 
 
 
大きな「定時」の意味があり、その中に「定期」の意味が含まれるということです。

「定期」の意味の中には、「一定の時刻」という意味はありませんよ。

ちなみに、この「定期総会」ですが、「定期総会」の他に「定期大会」といったりしますよね…。

この、「総会」と「大会」の意味の違いを解説した記事がありますので、もしよかったら下の関連記事をご覧ください。

「総会」と「大会」の違い!わかりやすく具体例で解説するよ!

 
観客席
 

③「定時」と「定期」の違いを整理!

それでは、ここで一度「定時」と「定期」の違いを整理します。
 
 
一定の時刻、また、一定の時期が「定時」。

一定の期間が「定期」。
 
 
「時期」の意味の中には「期間」も含まれることから、「定時」の意味の中に「定期」が含まれます。

 

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2.「定時」と「定期」の辞書での意味!

続いて、辞書による「定時」と「定期」の意味がどうなっているのか確認していきます。
 

①「定時」の辞書での意味!

【定時】

①一定の時刻。定刻。「―に出社する」

②一定の時期。定期。「―に刊行する」

引用元:旺文社国語辞典

「時刻」と「時期」ということで、説明したとおりですね。

また、意味の中に「定期」という記載もあります。
 

②「定期」の辞書での意味!

【定期】

①一定の期間。決まった期限。「―刊行物」

②「定期乗車券」「定期預金」などの略。

引用元:旺文社国語辞典

意味①は説明したとおりの内容です。

意味②は説明しませんでしたが、省略した使い方のこと。

改札
 

3.「定時」と「定期」の使い方!

次に、「定時」と「定期」の使い方を例文で紹介します。
 

①「定時」の使い方!

・タイヤのトラブルを防ぐことで、乗客の定時運行に貢献します。

定時出勤より朝のコーヒー一杯を選び遅刻する若者が増加中。

・NHKは正午の定時全国ニュースの中で伝えた。

定時株主総会で定款を変更すると発表した。
 

②「定期」の使い方!

定期点検やエコドライブに対する意識向上を目的とするもの。

・本は定期的に入れ替え、1000冊の本から読みたい本を選ぶことができる。

・輸出管理に関する定期協議を拒否してきたとして批判。

・海外に派遣する前後に定期健康診断と同様の項目を検査する。

レントゲン
 

4.「定時」や「定期」には似た意味の言葉がたくさんある!

「定時」や「定期」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。

下の関連記事も、覗いてみてください。

「当時」と「当初」の違い!意味を徹底的に深掘りしてみた!

「歳月」と「月日」の違い!わかりやすく徹底解説するよ!

 
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
 

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まとめ

以上が、「定時」と「定期」の意味の違いと使い分けについてでした。
 
 
「定時」は、一定の時刻のこと、また、一定の時期のこと。

「定期」は、一定の期間のこと。
 
 
「一定の時期」として「定時」を使う場合は、「定期」に置き換えることが可能です。

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