「歳月」と「月日」。
これ、見方といいますか、読み方によっては凄く似た言葉です。
たとえば、「長い歳月」と「長い月日」。
似ていますよね…。
違いがよくわかりません…。
ということで、「歳月」と「月日」の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「歳月」と「月日」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「歳月」と「月日」の意味の違い!
まずは、「歳月」と「月日」の意味の違いを端的にお伝えします。
「月日」を「つきひ」と読んだ場合の意味は、「月」と「日」を重ねた時間のことです。
また「月日」を「がっぴ」と読んだ場合の意味は、その日付としての「月」と「日」のこと。
一言で表現するならば、こういった違いです。
それでは、さらにわかりやすく紐解いていきますね。
①「歳月」と「月日(つきひ)」の共通の意味!
「歳月」と、「月日」を「つきひ」と読んだ場合の意味は、どちらも重ねた時間を表しています。
時間の経過、流れとも言えますね。
「歳月」の場合は「年」と「月」を重ねたもので、「月日(つきひ)」は「月」と「日」を重ねたもの。
「年」と「月」を重ねたものと、「月」と「日」を重ねたものとの違いですね。
単純に判断すると、当然「月」と「日」よりも、「年」と「月」の方が長い時間となってしまいます。
ですから、一般的により長い時間を表現する時は「月日(つきひ)」よりも「歳月」が使われます。
しかし、後ほど両者の辞書の意味をご紹介しますが、実際の「歳月」と「月日(つきひ)」の言葉の持つ意味では時間の長さの定義はありません。
ですから、どちらの方が長時間なのかといったものは、実際には判断できないのですね。
②「月日」を「がっぴ」と読むと全く違う意味!
「月日」を「つきひ」ではなく「がっぴ」と読むと、意味が全く違ってきます。
「月日(がっぴ)」の意味は重ねた時間のことではなく、日付としての「月」と「日」のこと。
4月25日や8月6日、10月15日といった、「月」と「日」のことですね。
「つきひ」と「がっぴ」では、全く違うことを覚えておきましょう。
③「歳月」と「月日」の違いを整理!
ということで、ここで一旦「歳月」と「月日」の違いを整理します。
「年」と「月」を重ねた時間が「歳月」。
「月日」を「つきひ」と読んだ時は、「月」と「日」を重ねた時間のことです。
また「月日」を「がっぴ」と読んだ時は、その日付の「月」と「日」のこと。
2.「歳月」と「月日」の辞書での意味!
続いて、辞書による「歳月」と「月日」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「歳月」の辞書での意味!
【歳月】
・年と月。年月(としつき・ねんげつ)。
引用元:旺文社国語辞典
年と月とありますが、これは「令和元年7月」のことではなく、「25年4カ月」といった重ねた時間のことですね。
②「月日」の辞書での意味!
【月日(つきひ)】
①月と太陽。
②時間。年月。歳月。
引用元:旺文社国語辞典
意味①は、説明をしませんでしたが宇宙の「月」と「太陽」の意味があります。
そして、意味②で「時間」と記載されていますが、重ねた時間のことですね。
あと、意味に「年月」「歳月」とあるとおり、必ずしも「月」と「日」の重ねた時間ではないということ。
これが、「月日」より「歳月」の方が長いと言えない理由です。
【月日(がっぴ)】
・(日付としての)月と日。「生年―」
引用元:旺文社国語辞典
前の項目で説明したとおり、日付のことです。
3.「歳月」と「月日」の使い方!
最後に、「歳月」と「月日」の使い方を例文で紹介します。
①「歳月」の使い方!
・15年の歳月が流れた。
・この事業を軌道に乗せるまでに10年の歳月を要した。
・「歳月人を待たず」とは、時間は人の都合など無関係に過ぎていくということ。
・これほどの作品をつくるにはそれ相応の歳月がかかっただろう。
・これまでの長い歳月の間には様々なことが起きた。
②「月日」の使い方!
・忙しすぎて月日が経つのを忘れてしまう。
・どれほどの月日が流れただろうか。
・この国に移住して楽しい月日を送らせてもらっている。
・答案用紙には必ず月日を記入してください。
・今年の入社式の月日は4月1日です。
まとめ
以上が、「歳月」と「月日」の意味の違いと使い分けについてでした。
「歳月」は、「年」と「月」を重ねた時間のこと。
「月日」を「つきひ」と読むと、「月」と「日」を重ねた時間のことです。
また「月日」を「がっぴ」と読むと、その日付としての「月」と「日」のことですね。