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「発覚」と「判明」の違いを解説!実は確かな差があったよ!

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「発覚」と「判明」。

似ています…。

たとえば「ミスの隠ぺいが発覚した」といいますし、「ミスの隠ぺいが判明した」といってもおかしくないような…。
 
 
もしかして、同じ意味なのか…??

いやいや、実は「判明」は使うことができても、「発覚」を使うことができないケースがあるらしい…。
 
 
 
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!

やはり、「発覚」と「判明」には決定的な違いがありました!
 
 
本記事では、「発覚」と「判明」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。

かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
 

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1.「発覚」と「判明」の意味の違い!

最初に、「発覚」と「判明」の意味の違いを簡潔にお伝えします。

「発覚」とは、隠していた悪事や陰謀などが明るみに出ること、また、悪事や陰謀に限らず秘密がばれることという意味もあります。

「判明」とは、明らかになること、また、はっきりわかること。

 
一言で表現すると、こういった違いです。

それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
 

①「発覚」の意味とは!

「発覚」は、隠していた悪事や陰謀などが明るみに出ること。

また、悪事や陰謀に限らず、秘密がばれることという意味もあります。
 
 
要するに、意図的に「隠す」「秘密にする」内容がばれてしまうことですね。

意図的に「隠す」「秘密にする」ということは、悪事や陰謀などが多いということ。
 
 
 
たとえば、「会計処理をミスし、隠ぺいしていたことが発覚した」といった使い方をします。

この場合は「ミスを隠ぺい」ですので、隠していたということ。

その隠していたミスが明るみに出るという意味なので、「発覚」が使われます。
 
 
ちなみに、「会計処理のミスが発覚した」といった使い方は実は間違い。

「ミス」なので、わざとやったものではありませんし、別に隠していたわけでもありません。
 
 
偶然に過去のミスが明るみに出たわけであり、「発覚」を使うのは適当ではありません。

あくまでも、「隠す」行為があった場合だけ「発覚」が使われます。
 
 
 
悪事ではない使い方としては、「熱愛が発覚した」というものがあります。

この場合は恋愛関係を秘密にしていたことで、「発覚」ということですね。

秘密
 

②「判明」の意味とは!

「判明」は、明らかになること、また、はっきりわかること。

この「判明」は、「隠す」「秘密にする」という定義がありません。
 
 
したがって、隠していた悪事や陰謀などが明るみに出た場合も「判明」を使うことが可能。

大きな「判明」の意味があり、その中に「発覚」が含まれます。
 
 
 
ところで、「発覚」がふさわしくなかった「会計処理のミスが発覚した」という例文ですが…。

「判明」に置き換えると、「会計処理のミスが判明した」となり間違った文章ではなくなります。
 
 
ちなみに、「会計処理をミスし、隠ぺいしていたことが判明した」といった使い方をしても間違いではありません。

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③「発覚」と「判明」の違いを整理!

それでは、ここで一度「発覚」と「判明」の違いを整理します。
 
 
隠していた悪事や陰謀などが、明るみに出ることが「発覚」。

また「発覚」には、悪事や陰謀に限らず、秘密がばれることという意味もあります。
 
 
そして、明らかになること、また、はっきりわかることが「判明」。
 
 
 
隠していない、秘密ではないことに、「発覚」を使うのは間違いです。

 

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2.「発覚」と「判明」の辞書での意味!

続いて、辞書による「発覚」と「判明」の意味がどうなっているのか確認していきます。
 

①「発覚」の辞書での意味!

【発覚】

・隠していた犯行や陰謀などがあらわれること。秘密がばれること。露見。「犯罪が―する」

引用元:旺文社国語辞典

説明したとおりの内容です。
 

②「判明」の辞書での意味!

【判明】

・はっきりわかること。「真相が―する」

引用元:旺文社国語辞典

こちらも、説明どおりですね。

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3.「発覚」と「判明」の使い方!

次に、「発覚」と「判明」の使い方を例文で紹介します。
 

①「発覚」の使い方!

・女子高校生から相談を受けた親が警察に被害届をだし事件が発覚しました。

・出場予定だった代表選手23人のうち数人に年齢詐称が発覚したと発表。

・被告の海外逃亡が発覚して1週間が過ぎた。

・複数の女性と不倫関係にあったことが発覚した。
 

②「判明」の使い方!

・多額の隠れた借金を抱えていることが判明した。

・5日に投票が行われ、同日夜には大勢が判明する見通しだ。

・フェルスタッペンのペースダウンの原因が判明

・架空の番号を打ち込んでも「完了」と表示されるなどの不具合が判明した。

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4.「発覚」や「判明」には似た意味の言葉がたくさんある!

「発覚」や「判明」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。

下の関連記事も、覗いてみてください。

「発掘」と「発見」の違いを解説!やはり確かな差があったよ!

「検知」と「検出」の違いを解説!実は微妙な差があったよ!

「解明」と「解析」の違い!確かな差をわかりやすく解説!

 
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
 

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まとめ

以上が、「発覚」と「判明」の意味の違いと使い分けについてでした。
 
 
「発覚」は、隠していた悪事や陰謀などが明るみに出ること、また、悪事や陰謀に限らず秘密がばれることという意味もあります。

「判明」は、明らかになること、また、はっきりわかること。
 
 
「隠していない」「秘密ではない」物事に対して、「発覚」を使用するのは間違いですよ。

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