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「着目」と「注目」の違いを解説!実は微妙な差があったよ!

更新日:

 
「着目」と「注目」。

どちらもよく使われる言葉ですが、凄く似ていますよね…。

といいますか、ほとんど同じ意味のように感じます。
 
 
たとえば、「彼の才能には、昔から着目していた」といいますし、「彼の才能には、昔から注目していた」といってもおかしくありません。

「着目」と「注目」には、違いはないのだろうか??
 
 
 
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!

実は、「着目」と「注目」には微妙な違いがありました!
 
 
本記事では、「着目」と「注目」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。

かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
 

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1.「着目」と「注目」の意味の違い!

最初に、「着目」と「注目」の意味の違いを簡潔にお伝えします。

「着目」とは、特に注意して見ること、また、重要な物事や有望な物事に対して目をつけること。

「注目」とは、ある物事に視線をそそぐこと、また、関心を寄せること。

 
一言で表現すると、こういった違いです。

それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
 

①「着目」の意味とは!

「着目」は、(a)特に注意して見ること、また、(b)重要な物事や有望な物事に対して目をつけること。

わかりやすくするために、「着目」の意味(a)と(b)の2つにわけて説明します。
 
 
 
まず(a)の「特に注意して見ること」から。

この意味は「注目」の意味である「視線をそそぐこと」と凄く似ています。
 
 
ただし、感覚的には「特に注意して」とある分、いくらかはその「見る」力が強くなるといってもよいでしょう。

たとえば、「取り扱い説明書に着目する」といった使い方をします。
 
 
 
それから、(b)の「重要な物事や有望な物事に対して目をつけること」。

ポイントとなるのが「目をつける」という言葉の意味。
 
 
「目をつける」には、じっと様子を見るという意味と、興味を持つという意味があります。

この「着目」の場合は、当てはまるのが「興味を持つ」の方。
 
 
たとえば、「彼の才能には、昔から着目していた」といった使い方をします。

これは、その才能に興味を持っていたということであり、「見る」ことではありません。
 
 
それから、「実験の結果ではなく、実験過程での現象に着目した」といった使い方も。

この場合も「見る」というよりは、実験中の現象に興味を持ったということです。

ちなみに「興味を持つ」とは、「面白そうだ!」「心が惹かれる」ということ。

実験
 

②「注目」の意味とは!

「注目」は、ある物事に(a)視線をそそぐこと、また、(b)関心を寄せること。

「注目」も、(a)と(b)の2つにわけて説明します。
 
 
 
最初は、(a)の「視線をそそぐこと」から。

この意味は、前項でも説明したとおり「着目」と似た意味です。
 
 
ただし、日常的に頻繁に使われるのは「着目」ではなく、「注目」の方。

その理由は、「注目」には「よく見る」という意味の他に、「こっちを向いてください」的な意味合いもあるからです。
 
 
たとえば、「はい、注目して~」「しばし注目を!」といった使い方。

この場合、「着目」はふさわしくありません。
 
 
ですが「よく見る」という意味では「着目」と似ていることから、前項の例文を「着目」から「注目」へ置き換えることができます。

「取り扱い説明書に注目する」というように、違和感はありません。
 
 
 
続いて、(b)の「関心を寄せること」。

この意味は、寄せるのが「視線」ではなく「気持ち」の方です。

最初の(a)と似ているといえば似ているのですが、あくまでも「見る」ということではありません。
 
 
ところで、「着目」は「興味」でしたが、「注目」は「関心」ということで似ていますよね。

広義では、「興味」と「関心」は一部共通した意味もあるのですが、この場合は微妙な違いがあります。

「興味」の方は「面白そうだ!」「心が惹かれる」でしたが、「関心」は「注意を向ける」「気にかける」ということ。
 
 
ちなみに、前項の例文を「着目」から「注目」へ置き換えることができます。

「彼の才能には、昔から注目していた」

「実験の結果ではなく、実験過程での現象に注目した」
 
 
ということで、この場合は「興味を持つ」ではなく「関心を寄せる」になります。

つまりは、どちらも「注意を向ける」「気にかける」という意味になり、「着目」と比較してその「向ける気持ち」が少し弱くなります。

注目
 

③「着目」と「注目」の違いを整理!

それでは、ここで一度「着目」と「注目」の違いを整理します。
 
 
 
「視覚」に関する「着目」と「注目」の違いは以下のとおり。

「着目」は、特に注意して見ること。

「注目」は、視線を向けることから、視線をそそぐことまで幅があります。
 
 
 
「気持ち」に関する「着目」と「注目」の違いは以下のとおり。

「着目」は、物事に対して目をつけることで、興味を持つことともいえます。

「注目」は、物事に対して関心を寄せること。
 
 
「興味」は「心が惹かれる」で、「関心」は「気にかける」です。

 

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2.「着目」と「注目」の辞書での意味!

続いて、辞書による「着目」と「注目」の意味がどうなっているのか確認していきます。
 

①「着目」の辞書での意味!

【着目】

・特に目をつけること。着眼。「その事業の将来性に―する」

引用元:旺文社国語辞典

この意味は「目をつける」ということで、視覚的な意味の記載はありません。

ですが、他の辞書では視覚的な意味も含んでいます。

凝視
 

②「注目」の辞書での意味!

【注目】

・注意して見ること。気をつけたり、心を寄せたりして目を向けること。「―に値する」

引用元:旺文社国語辞典

こちらは、説明したとおりの内容です。
 

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3.「着目」と「注目」の使い方!

次に、「着目」と「注目」の使い方を例文で紹介します。
 

①「着目」の使い方!

・このコンセプトは、タイヤ業界を悩ませている廃棄物を抑制する方法に着目したものだ。

・量子コンピュータの中でも実用化が近いとされているアニーリングの将来性に着目

・そこで医療現場などで使われていた、顔全体を覆うフェースシールドに着目した。

・ダイヤモンドの光構造に着目した。
 

②「注目」の使い方!

・トランプ大統領の一挙手一投足に注目が集まっています。

・なぜライブ動画配信が注目されているのか。

・企業が秘蔵する南珠の冠とネックレスも公開され、多くの注目を集めた。

・東京都世田谷区に、全国の注目を集める公立中学校がある。

教室
 

4.「着目」や「注目」には似た意味の言葉がたくさんある!

「着目」や「注目」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。

下の関連記事も、覗いてみてください。

「観察」と「観測」の違いを解説!実は意外な差があるよ!

「精査」と「検討」の違い!具体例でわかりやすく解説するよ!

 
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
 

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まとめ

以上が、「着目」と「注目」の意味の違いと使い分けについてでした。
 
 
「着目」は、特に注意して見ること、また、重要な物事や有望な物事に対して目をつけること。

「注目」は、ある物事に視線をそそぐこと、また、関心を寄せること。
 
 
「視覚」の面でも「気持ち」の面でも、「注目」より「着目」の方がより強く「見る」「向かう」ということができます。

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