たまに使われる「せわしい」ですが…。
漢字では「忙しい」と書きます。
漢字のとおり、意味は「いそがしい」ということ。
「暇がない」「せかせかしている」「絶え間ない」ということで、完全に意味が「いそがしい」と同じと思いきや…、使い方に若干の違いがあります。
たとえば、「資金繰りに苦労する」ということを、たとえて「資金繰りにいそがしい」といったりしますが「資金繰りにせわしい」とはいいません。
つまり、こういった比喩的な使い方はしないということ。
では、この「せわしい」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「せわしい」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.「せわしい」の例文を簡単な短文で!
・家事やお出かけの準備にせわしい朝ではありますが、そういった状況でも皆さんの心にしっかりと届くよう、わかりやすく情報を伝えていきます。
・会話中に、伝えようとするあまり手をせかせか動かしてしまうことがありますが、これは相手の目に映る景色がせわしい印象になります。美しくゆったり、指先まで丁寧に扱うことで、自分を取り巻く空気をエレガントに見せましょう
・江戸の世でも師走はせわしいもの。寒風吹きすさぶ中、町の家も、武家も、江戸城も、そしてお寺や神社も、新しい年に向けて美しく磨き上げられていきます。
・どこか切ない懐かしさを運んでくれる珠玉のメロディと言葉たち…せわしいだけの日常をフッと忘れさせてくれる、そんなスローライフ主義なバンドだ。
・ミーンミーン…と樹陰でせわしいミンミンゼミも、どこか怒っているように聞こえるのは気のせいなのだろうか?
・12月も10日が過ぎ、年末に向け何だかせわしい日々が続いております。ニュースを見れば、暗い内容ばかりですが…。みんなで気を付けて、元気を出していきたいですね。
・12月に入り、なんだか気せわしい時期を迎える今日この頃ですが…。今日は、体のメンテナンスのために、いきつけの整骨院に行ってきました。
・怪我の治療が終わり、徐々に回復してきたニワトリ。最近ではせわしく動けるくらいに元気になってきて、安心した。
・現場上空からの中継で大きく映し出されたのは、見覚えがある茶色い建物。青色の大型テントが張られ、周囲をせわしく動き回る救急隊員らの姿が、事態の深刻さを伝えていた。
・長く椅子に座っていると、ついせわしく貧乏ゆすりをしてしまいます。 行儀が悪いと、親や他人から注意されることもありますが、実は貧乏ゆすりにはメリットも多いことがわかってきました。
2.「せわしい」の類義語!
続いて、「せわしい」と似た意味の言葉を紹介します。
冒頭でも触れましたが、もちろん「いそがしい」も類義語。
その他には「慌ただしい」があります。
それから、「怱怱(そうそう)」も。
「慌ただしい」「怱怱」ともに、意味は「せわしい」とほぼ同じです。
その他は、以下のとおり。
「繁忙」
「多忙」
「多用」
「てんてこまい」
などがあります。
まとめ
以上が、「せわしい」の例文についてでした。
参考にしてください。
「せわしい」は、「せわしない」といった使い方をすることがあります。
「せわしない」は、「せわしい」の意味を強調した言葉。
「ない」なので、「否定」をあらわしているようにみえますが、否定の意味ではありません。