時々会話などに出てくる言葉、「おちおち」。
漢字では「落ち落ち」と書きます。
「落ち着いて」とか「安心して」という意味。
ただし、この「おちおち」の後ろには必ず「できない」や「られない」といった打ち消し語がつきます。
では、この「おちおち」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「おちおち」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.「おちおち」の例文を簡単な短文で!
・最近は24時間型の店舗のトラブルが多くて困っている…。深夜時間帯などは2時間おきくらいに責任者である私に電話が来る…。おちおち寝ていられない…。
・消防署勤務は3年目。一応火事などが起きなければ睡眠はとれるのだが…。日によっては火事や救急の電話が続き、おちおち眠っていられないですよ…。
・明日は会社の5度目の昇格試験。今度こそは落ちる訳にはいかない!!と勉強してきたが…。直前になったら緊張しておちおち眠れやしない…。
・この店は一人で経営している。お店なので当然「お昼休み」といったものはなく…。空きを見て昼食をとるのですが、日によっては来客のためおちおち食べていられない…。
・その国では、ちょっとしたおしゃべりでも、監視カメラで録音・録画されており、場合によっては検挙されます。ですから、おちおち冗談も言えないというような状況になっています。
・屋外の洗濯機置き場の近くに、スズメバチが多くやって来る。蜂が気になって、おちおち洗濯もしていられない状況がずっと続いている。
・スマホのバッテリーが爆発したということをニュースで知った。そのニュースを聞いてから、おちおち充電もできない。心配で、寝る時も充電器から外してさらに電源をオフにしている。
・携帯電話がない時代は、終業時間以外に呼び出されることはなかった。現在は四六時中会社に見張られているようなもので、呼び出しは頻発し、居場所を特定されるのでおちおち酒も飲んではいられない。
・スマホを見ながら自転車を運転する人がどんどん増えている…。こっちは怖くておちおち道も歩けませんね。
・嫁ぎ先のトイレが落ち着かないのです…。義両親はノックもせずに、いきなりドアを開けようとするし、おちおち用も足せないです…。
2.「おちおち」の類義語!
続いて、「おちおち」と似た意味の言葉を紹介します。
まずは、「悠長」。
「悠長」は、「態度などが落ち着いていて気の長いこと」で、「悠長に構える」といった使い方をします。
あとは、「呑気」。
「呑気」は、「気持ちがのんびりと、こせこせしない」という意味です。
その他は、以下のとおり。
「のんびり」
「ゆったり」
「ゆっくり」
「悠然」
「悠々」
などがあります。
まとめ
以上が、「おちおち」の例文についてでした。
参考にしてください。
「おちおち」は「落ち落ち」と書くのですが、語源は不明です。
ですが、「落ち着いて」という意味なので、「落ち着く」の「落ち」なのではないでしょうか。
ちなみに、「落ち着く」は「落ちて、地に足が着く」ことが語源といわれています。
一番下まで落ちてしまえばもはや上にあがるしかない、ということで気持ちが落ち着くのかもしれませんね。