「活動」と「行動」。
似ていますが、「就職活動」とは言っても「就職行動」と言いませんよね…。
でも、「活動指針」と言いますし「行動指針」とも言います…。
「活動指針」も「行動指針」も同じ意味では…。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「活動」と「行動」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「活動」と「行動」の意味の違い!
最初に、「活動」と「行動」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「行動」とは、生き物が意識して何かを行うこと。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳しく紐解いていきますね。
①「活動」の意味とは!
「活動」は、活発に動いたり働くことを意味しています。
ただ普通に動くのではなく、活発に動くことですね。
そして、その動く主は「生き物」ではない場合があるというのがポイント。
たとえば「火山活動」という言葉があります。
これは、地中のマグマの動きが活発になり、地上に噴き出すこと。
このとおり、生き物ではありませんよね。
それから、「梅雨前線の活動がさらに活発に」といった使い方をします。
梅雨の季節に天気予報でよく耳にしますよね。
当然ですが、人や生き物も活発に動いたり働けば「活動」といいます。
人であれば、「長年の環境保護活動が評価された」といった使い方をしますが、これは活発に一生懸命環境保護活動をしてきたということ。
また、人以外の生き物では「春になって虫が活動し始めた」といった使い方をします。
虫が活発に動きだすという意味ですね。
②「行動」の意味とは!
「行動」は、何かを行うことなのですが、これは生き物が意識しないとできません。
つまり、何かを行うということは、その「何か」という目的が必ず存在するということ。
たとえば、「猫の行動パターン」といった使い方をします。
これはつまり、猫の何かの目的に基づいた「行動」と言えるのですね。
ですから、「行動」は生き物ではない「地中のマグマ」や「梅雨前線」には不可能。
そして、「何かを行う」のが「行動」ですが、それは必ずしも「活発」でなくてもよいのです。
「活発」でなくてもよいという部分も、「活動」とは違うところですね。
③「活動」と「行動」の違いを整理!
それでは、ここで一度「活動」と「行動」の違いを整理します。
活発に動いたり働いたりするのが「活動」。
「活動」するのは、生き物とは限りませんよ。
何かを行うのが「行動」。
「行動」は、生き物が意識しなくてはできません。
2.「活動」と「行動」の辞書での意味!
続いて、辞書による「活動」と「行動」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「活動」の辞書での意味!
【活動】
・盛んに動くこと。活発に働くこと。「火山が―する」「―家」
引用元:旺文社国語辞典
「盛んに動く」ということで、説明どおりの内容ですね。
②「行動」の辞書での意味!
【行動】
・何かを行うこと。体を動かして何かをすること。「―に移す」「機敏に―する」
引用元:旺文社国語辞典
「行動」も、前の項目で説明したとおりの内容ですね。
3.「活動」と「行動」の使い方!
次に、「活動」と「行動」の使い方を例文で紹介します。
①「活動」の使い方!
・活動範囲が広い。
・社会貢献活動を継続する。
・組合活動が忙しい。
・マグマの活動が活発になる。
・最新の地震活動データ。
②「行動」の使い方!
・行動範囲が広い。
・集団行動が苦手。
・勝手な行動は慎むべき。
・発言したからには行動に移さなくては。
・行動原理を調査する。
4.「活動」や「行動」には似た意味の言葉がたくさんある!
「活動」や「行動」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
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ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「活動」と「行動」の意味の違いと使い分けについてでした。
「活動」は活発に動いたり働くことで、「行動」は何かを行うこと。
「活動」は盛んに動くのですが、生き物の場合と生き物ではない場合があります。
「行動」は何かを行うことですので、生き物が意識しなくてはいけません。