職場などで時々使われる「助太刀」という言葉。
元々は、「あだ討ちや果たし合いなどに力を貸す」という意味。
そこから、「様々な物事に対して、力を貸す」という意味で使われるようになりました。
では、この「助太刀」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「助太刀」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.「助太刀」の例文を簡単な短文で!
・前もって、「早く終わった場合は、他の人を助太刀してほしい」といった話があったことから、仕事はまだ続く予定だ。
・ここの部の伝統は、高校卒業後も5年間くらいは部活の練習に参加し、選手たちの助太刀をすること。それが、仕事の合間をぬってやるので結構大変。
・私は営業部なのですが、5月以降は臨時的に広報部の助太刀として、ウェブサイトの立ち上げとニュース発信に関わってきました。
・転勤が近づいたがなかなか部屋が片付かないとのことで、片付けの助太刀を頼まれた。したがって、週末はそれにかかりきりになるよ。
・今日は、注文に応じて発送作業に専念する予定です。夜からはアシスタントのハラちゃんも助太刀にきてくれるとのこと。
・高齢者が活躍できる場を作る予定なのですが、ぜひやりたいのが実践教育です。実践教育では、経験豊富な高齢者の助太刀が不可欠です。
・一人でこなすには難しいことを早めに誰かに相談することも大切。つまり、今引き受けている仕事を自分だけで回すのではなく、余裕がある人に助太刀をお願いすること。
・物語は、良樹と同居する妖怪たちと、ときどき訪れるゲスト妖怪たちが、良樹に降りかかるピンチやトラブルを独特の方法で助太刀するというもの。
・大型テントを組み立てるには、どうしても4人必要なのだが、現在3人しかいない。申し訳ないが30分だけ助太刀をお願いしたい。
・コンサート直前での音響システムトラブル。メンテナンス会社が音信不通のため、システムに詳しい友人に対処してもらった。彼の助太刀がなければコンサートは成功しなかった。
映画では、赤穂浪士になる中山安兵衛が、叔父の窮地を助太刀するため、八丁堀から高田馬場に駆けつけるというスピード感ある映像に合わせ、古舘が息も切らさず強い言葉を並べたて、たたみかけていく。
2.「助太刀」の類義語!
続いて、「助太刀」と似た意味の言葉を紹介します。
まずは、「加勢する」。
意味は「助太刀」と変わりません。
あとは、「助け船」。
本来は、水難事故などの救助船のことなのですが、そこから力を貸すという意味になりました。
その他は、以下のとおり。
「助力」
「支援」
「力添え」
「アシスト」
「バックアップ」
「助勢」
などがあります。
まとめ
以上が、「助太刀」の例文についてでした。
参考にしてください。
「助太刀」の意味は、元々「あだ討ちや果たし合いなどに力を貸す」という意味だったことを冒頭で触れました。
つまりは、武士の太刀のことをあらわした言葉です。
「太刀」とは、「刀」とは違い刃を下にして腰帯につける刃物のこと。
「刀」は刃を上に向けて腰帯につけます。
江戸時代になると、「刀」は実戦用で「太刀」は儀式用として使分けされていました。