会話などでよく使われる「たちまち」という言葉。
漢字では「忽ち」と書きます。
意味は、「非常に短い時間のうちに動作が行われるさま」ということで、つまりは「すぐ」「即刻」ということ。
また、その他に「思いがけなく、ある事態が発生するさま」という意味もあり、これは「にわかに」「急に」ということです。
では、この「たちまち」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「たちまち」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.「たちまち」の例文を簡単な短文で!
・トラブルを抱えられた方など、依頼者の多くは大きなストレスを持って相談に来ます。たちまち解決とは行きませんが、一緒に悩み、答えを見つけていきたいと思います。【すぐ・即刻】
・万が一、認知度が上がって人気メディアになったとしても、快適なアクセスが保証されなければ、たちまちアクセスは減ってしまう。【すぐ・即刻】
・誰も太りたいとは思っていない。けれどもちょっとでも気を抜くと、たちまち肉がついてくるのは、人間の宿命に近いもの。誰にだって、いつだって、太る可能性はある。【すぐ・即刻】
・ホンダの人型ロボット「アシモ」が誕生して、20年が経った。誕生当時は、本格的な二足歩行ロボットの完成は世界をたちまち魅了した。それから20年、アシモの開発は終了。【すぐ・即刻】
・環境デザインコースは3DCGでの室内レイアウト制作に挑戦しました。受講生は短時間での授業でたちまち技術を身につけ、思い思いのデザインを楽しまれたようです。【すぐ・即刻】
・西の空が暗いと思ったら、たちまち土砂降りに…。私は運転していませんが、視界も悪いので 皆さんお気をつけてください。【にわかに・急に】
・最近よく耳にするゲリラ雷雨。「さっきまであんなにいいお天気だったのに、突然黒い雲に覆われ、たちまちものすごい雨が降ってきた」なんて経験がありませんか?【にわかに・急に】
・川の上流から下流へと押し寄せる土砂の様子が捉えられています。土砂はそのまま激しい勢いで流れ続け、カーブを曲がりきれず、たちまち堤防を超えます。【にわかに・急に】
・その斜面が、地震の衝撃によって、大規模な崩壊や地すべりを起こせば、大量の土砂がたちまち湖に滑落して、大津波を引き起こす可能性がある。【にわかに・急に】
・外出を自粛する人が増えた関係で、自宅で菓子やパン作りを楽しむ人がたちまち増え、県内の小売店では小麦粉を使った関連商品の品薄状態が続いている。【にわかに・急に】
2.「たちまち」の類義語!
続いて、「たちまち」と似た意味の言葉を紹介します。
「非常に短い時間のうちに動作が行われるさま」という意味では、冒頭で紹介したとおり「すぐ」「即刻」が類義語。
また、「即座」「即時」「ただちに」「すぐさま」なども当てはまります。
「思いがけなく、ある事態が発生するさま」という意味では、冒頭で触れた「にわかに」「急に」が類義語。
その他は、以下のとおりです。
「唐突に」
「前兆もなく」
「前触れなしに」
「突然」
「思いがけず」
などがあります。
まとめ
以上が、「たちまち」の例文についてでした。
参考にしてください。
「たちまち」の意味は、「すぐ」「即刻」という意味と、「にわかに」「急に」という意味の2つあると説明しましたが…。
実はその他に、「現に」「確かに」「まさに」という意味もあります。
ただし、この意味で「たちまち」が使われることはほとんどなくなりました。
こういった意味もあることを、一応覚えておいてください。