「解決」と「解消」。
なんとなく似ています…。
使う場面も、似ているような…。
「ストレスの要因を解決する」
「ストレスの要因を解消する」
う~ん、どちらも有りそうですよね…。
実はこれ、何をどうするのか、言っている意味が全然違うようで…。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「解決」と「解消」の意味の違いと使い分けについて、例文でわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「解決」と「解消」の意味の違い!
最初に、「解決」と「解消」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「解消」とは、取り決めや関係などをなくすこと。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「解決」の意味とは!
「解決」は、問題や事件などをさばいて決着をつけること。
物事を処理して、終わらすということです。
「解消」はなくすことですので、「やっぱりや~めた」ということ。
それに対し「解決」は、「全部処理が完了です!終わりました!」ということですね。
たとえば、婚約中のカップルの間に「浮気疑惑」という問題が起きたとします。
その問題について、お互いの主張を確認し合った結果、誤解であったことが判明しました。
晴れて「浮気疑惑」という問題が処理されたということ、これが「解決」です。
問題が無事に「解決」されることで、婚約は継続されて結婚に至るのですね。
問題を処理し決着をつけること、これが「解決」です。
②「解消」の意味とは!
「解消」は、取り決めや関係などをなくすこと。
物事の処理・未処理に関係なく、全部取りやめということです。
「やっぱりや~めた」というのが「解消」。
具体例をあげると、婚約中のカップルの間に「浮気疑惑」という問題が起きたとします。
その問題について、お互いの主張を確認し合いましたが、誤解が晴れることはありませんでした。
結果して、お互いが結婚することは不可能であるといった結論になり、婚約はなかったことに。
この、婚約をなくすこと、これが婚約の「解消」ということです。
③「解決」と「解消」の違いを整理!
それでは、ここで一度「解決」と「解消」の違いを整理します。
問題や事件などをさばいて決着をつけるのが「解決」。
「全部処理が完了です!終わりました!」というのが「解決」です。
取り決めや関係などをなくすのが「解消」。
「やっぱりや~めた」というのが「解消」です。
ちなみに、「ストレスの要因を解決する」とは、その要因という問題を処理して決着をつけるという意味。
「ストレスの要因を解消する」とは、その要因をなくすということ。
この場合は、どちらもストレスをなくすための方法なのですが、結果的に同じ行動もあり得るということですね。
2.「解決」と「解消」の辞書での意味!
続いて、辞書による「解決」と「解消」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「解決」の辞書での意味!
【解決】
・問題・事件などをさばいてきまりをつけること。また、問題・事件などがかたづくこと。「未―」
引用元:旺文社国語辞典
説明したとおりの内容ですね。
②「解消」の辞書での意味!
【解消】
・取り決め・関係などをとりやめて、なくすること。また、そうなること。「婚約の―」
引用元:旺文社国語辞典
こちらも、説明どおりの内容です。
3.「解決」と「解消」の使い方!
次に、「解決」と「解消」の使い方を例文で紹介します。
①「解決」の使い方!
・事件は犯人が逮捕され無事に解決した。
・未解決事件はまだまだある。
・この問題の解決策はあるのか?
・トラブルは円満に解決して元の平穏が戻った。
②「解消」の使い方!
・ストレス解消のため運動する。
・起業して3年になるが赤字が解消されない。
・煩わしいものを全て解消したい。
・足のむくみを解消する。
4.「解決」や「解消」には似た意味の言葉がたくさんある!
「解決」や「解消」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「解決」と「解消」の意味の違いと使い分けについてでした。
「解決」は、問題や事件などをさばいて決着をつけること。
「解消」は、取り決めや関係などをなくすこと。
処理するのが「解決」、なくすのが「解消」です。