時々使われることがある「胸算用」という言葉。
「胸算用」は、「むなざんよう」または「むなさんよう」と読みます。
「心の中で見積もりを立てること」という意味。
では、この「胸算用」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「胸算用」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.「胸算用」の例文を簡単な短文で!
・パウロ・ゲーデス財務相は、インタビューで新社会保障案が下院議会での承認を得るには、僅か48票が不足しているに過ぎないと楽観的な胸算用をしている。
・営業時間は15時〜23時と、既存店より2時間早くオープンし、客単価を回転数でカバーする胸算用。アットホームな雰囲気は変わらず、より接近戦を強化。
・難しい選択だった。だがそれまでとは違う新たな経験を積んでみたいと思っていた。胸算用をしたが、良い契約を提示されたので、新たな経験へと踏み出した。
・遠い昔、田舎から都会に出て初めてデパートに入ったとき、どの品物にも値段を記入した札がついていて、胸算用には随分と便利なものだと感心した。
・東京五輪まであとわずか。自国開催でメダル獲得に血まなこになる日本選手団の中で、リオ大会に続いて競技のあるゴルフは、果たしてその胸算用に入っているのだろうか。
・入学式シーズンだ。親たちは子どものすこやかな成長を願いつつ、子育てに必要なあれこれを胸算用。生活設計を考え中の人もいるのでは?
・1立方メートルの砂泥を掘るごとに、かなりの収入にもなる。興奮のあまり、社員たちは工事が終わった後の収入について早くも胸算用をはじめていた。
・ECBは「マイナス金利」を主要中銀として初めて導入するが、効果は期待できない。「未曽有の実験」ともいわれるが、欧州の銀行の胸算用は「これでトントン」というところ。
・あなたの方も「確かに条件は悪いが、上手く行けば本採用の可能性もあるのでは…?」などと胸算用して、合意の上で入社したのでしょう。
・何歳で年収いくらになって、いろいろ経験を積みながら定年まで勤めて……、と思い描いていた胸算用はリストラという言葉とともに崩れていった。
2.「胸算用」の類義語!
続いて、「胸算用」と似た意味の言葉を紹介します。
まず言葉自体もそっくりなのが、「皮算用」。
「捕らぬ狸の皮算用」といいますが…、まだ獲物を捕らえていないのに収入を見込むこと。
つまり、物事がまだ実現しないうちから、それを当てにしてあれこれ計画を立てるという意味です。
その他は、以下のとおり。
「胸勘定」
「見積り」
「見込む」
「推計」
「値踏みする」
「損得勘定」
などがあります。
まとめ
以上が、「胸算用」の例文についてでした。
参考にしてください。
「胸算用」の「胸」は、「胸の内」のことで、「心の中」を意味しています。
そして、「胸算用」の「算用」は、「勘定」「清算」「計算」「見積り」といった意味。
つまり、心の中で見積もりを立てるということです。