難しい文章に時々使われる「形而上」という言葉。
「けいじじょう」と読みます。
意味は、「形をもっていないもの」ということ。
つまりは、「精神的なもの」「頭で考えたり、心で感じて生まれてくるもの」といった意味です。
では、この「形而上」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「形而上」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.「形而上」の例文を簡単な短文で!
・「形而上学」は、目に見えない世界の原理やそこに存在するものについて考察する学問のこと。つまり現世をさまよう幽霊や、自然界の精霊などが当てはまります。
・生物や環境の研究をしているうちに興味がだんだん形而上的なものに移っていって、人と環境との関係性について研究したいと思うようになったのです。
・人間は、自然に対する畏敬の念を忘れ、形而上的世界をつくることに邁進した。世界は人間の多くの可能性も犠牲にしたと考える。
作品では、その主題が形而上的なレベルで扱われているが、そこに現実世界で主教、君主、そして人間として苦悩するニェゴシュの魂を読むことができる。
・こうした謎めいた空間と事物が生み出す彼独自の作品は、「形而上絵画」と称され、目に見える日常の裏側に潜む神秘や謎を表現しようとした新しい芸術。
・100万を意味するミリオン、10億のビリオンでもない。形而上の途方もない数字、いわば無限を象徴するその称号にもはや偽りはない。
・この日に議会で可決された法案で、ワンガヌイ川とこの川にまつわるすべての地勢および形而上の要素は、「テ・アワ・トゥプア」という不可分の生きた存在。
・無声映画や影絵、コンテンポラリー・アート、形而上的思考と出会う。会場は、コンサート専用ホールだ。出演者も多彩。
・私たちの「こころ」や「意識」と呼ばれるものが形而上のものなのか、形而下のものなのかという問題はさておき、脳という電気活動の集合が関与していることは明らか。
・科学はもちろん、普遍の世界を追いかけてきました。形而上の世界という意味では、知の体系そのものが「普遍」なんですけど、いろいろ考えてきました。
2.「形而上」の類義語!
続いて、「形而上」と似た意味の言葉を紹介します。
まずは、「抽象的」。
「抽象的」は、「頭の中だけで考えていて、具体性に欠けるさま」という意味。
「形而上」も「形而上的」といった使い方をします。
その他は、以下のとおり。
「形を持たない」
「無形」
「姿を持たない」
「イメージ」
「概念」
「理念」
などがあります。
まとめ
以上が、「形而上」の例文についてでした。
参考にしてください。
ちなみに、「形而上」の対義語は「形而下」。
「形而下」は「けいじか」と読みます。
意味は、「形を備えたもの。物質的なもの」ということ。