「川原」という漢字もあれば「河原」という漢字もあります…。
同じ読み方で2種類の漢字が存在するって、まぎらわしいですよね…。
特にこの「川」と「河」の違いと使い分け方法について、ネット上などで様々な説が論じられているようですが…。
この真相を徹底的に調べてみました!
しっかりと、この論戦に決着をつけましたよ!
ということで、本記事では「川原」と「河原」の意味について、わかりやすく解説していきます。
けっこう深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「川原」と「河原」の違いとは?意外な結末が!
まずは、その結論から端的にお伝えします。
「川原」と「河原」は、どちらも川の流れに沿う平地を指しており、普段は水が流れていない石や砂の多いところ、という意味です。
ということで、どちらも同じ意味ということ。
ちなみに、「『川』と『河』では違いがる」といった説が溢れています。
特にネット上では、「規模が小さい河川」の場合は「川」で「規模が大きい河川」は「河」を使うべきといった説がありますが…。
これ、実はそんなことはありません。
たとえば小規模な河川が「川」なのであれば、世界最長の「ナイル川」や世界最大面積の「アマゾン川」が「川」のわけがないですよね…。
でも、「ナイル川」は「ナイル河」と書きませんし、「アマゾン川」も「アマゾン河」とは書きません。
さらに、「河口」は「河川の出口」を意味していますが、河川の規模の大きさは関係ありません。
また、「運河」は人工的に作った水路を意味しますが、こちらも規模の大きさは全く関係ないです。
しかも、「河口」は「川口」とは書きませんし、「運河」も「運川」とは書きません。
つまり、「川」と「河」はどちらも同じ意味なのです。
したがって、「川原」と「河原」にも意味に違いはありません。
①「川原」と「河原」の辞書での意味!
「川原」と「河原」の意味に違いはないと説明しましたが、その証拠に辞書での意味をそのままお伝えしますね。
かわら【川原・河原】
(「かわはら」の略)川べりの、砂や石の多い、水が流れていない所。
引用元:旺文社国語辞典
このように、「川原」と「河原」は同じ意味として記載されていました。
②「川」と「河」の辞書での意味!
続いて、「川」と「河」の辞書での意味も紹介します。
かわ【川・河】
水が地表のくぼんだ所へ集まって流れくだる水路。
引用元:旺文社国語辞典
ご覧のように、どちらも同じ意味です。
ただし、この「川」と「河」なのですが…。
中国国内ではやや意味に違いがあるようです。
ということで、次項をぜひご覧ください!
2.中国での「川」「河」「江」の違いとは?
前項で触れたとおり、中国では「川」と「河」が使い分けされています。
また、「川」「河」の他に「江」という字も加わり3種類使われていますよ。
まず、巨大な規模の河川は「江」が使われます。
「江」の語源は中国の大きな川である「長江」。
本来、「江」は中国の「長江」を指していたのですね。
そして、「江」より小さくて「川」よりは大きい河川には「河」を使います。
「河」は中国の「黄河」が語源。
「河」も元々は「黄河」のことを指していました。
さらに、小さい規模の河川は「川」を使います。
この規模の大きさの基準は、「江:河:川」が「4:2:1」という説があるらしいのですが…。
この説はどうなんでしょうかね…。
だって、割合は「4:2:1」なのかもしれませんが、「1」の基準となる大きさが今一つはっきりしません…。
「江」「河」「川」の使い分けは、「規模の大きさ」であることは間違いないのかもしれませんが…。
その「規模の大きさ」は、だいたいの感覚によるものだと思います。
まとめ
以上が、「川原」と「河原」の意味についてでした。
「川原」と「河原」の意味に違いはありません。
「川原」と「河原」は、どちらも川の流れに沿う平地を指しており、普段は水が流れていない石や砂の多いところ、という意味。
どちらも同じ意味です。