「取替」と「交換」。
これって、同じ意味ですよね…??
んん…、違いますか??
でも、「名刺を交換」といっても「名刺を取替」とは、あまり聞きません…。
では、「名刺を取替」は間違いなのか?
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
実は、微妙な違いがあるようです…。
本記事では、「取替」と「交換」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「取替」と「交換」の意味の違い!
最初に、「取替」と「交換」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「交換」とは、お互いの物を、お互いがやり取りしてかえること。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「交換」の意味とは!
まずは、「交換」の方から詳しく説明します。
「交換」は、お互いの物を、お互いがやり取りしてかえること。
「やり取り」という部分がポイントです。
わかりやすくするために、具体的な例で説明しますね。
たとえば、ビジネスシーンでよくあるのが「名刺交換」。
A氏とB氏の二人が異なる会社で、初対面の時に自己紹介のために「名刺交換」が行われます。
この時、Aの持つ名刺をBに渡し、さらにBの持つ名刺をAに渡しますよね。
お互いに「やり取り」した結果、Aの物がBに渡り、Bの物がAに渡る。
これが「交換」です。
②「取替」の意味とは!
「取替」は、今までの物を別の物にかえること。
また、今までの物を新しい物に変えることでもあります。
たとえば、飲食店で誤って割り箸を落としてしまったとします。
この時、当然ですが落とした割り箸はもう使えませんので捨てるしかありません。
そして、新たな割り箸を割って使います。
これが、割り箸を「取替」するということ。
つまり、割り箸を「別の物にかえる」「新しい物のかえる」ことが「取替」です。
ただし、気をつけなくてはいけないのが、「取替」には「交換」の意味も含まれるということ。
ですから、前の項目で紹介した「名刺の交換」は「名刺の取替」といっても間違いではありません。
「取替」の意味は幅が広く、お互いに「交換」するという意味もあることを覚えておいてください。
③「取替」と「交換」の違いを整理!
それでは、ここで一度「取替」と「交換」の違いを整理します。
お互いの物を、お互いがやり取りしてかえるのが「交換」。
今までの物を別の物にかえるのが「取替」。
ただし、「取替」の意味には「交換」の意味も含まれます。
ですから、お互いに物を「交換」することを、「取替」といっても間違いではありません。
2.「取替」と「交換」の辞書での意味!
続いて、辞書による「取替」と「交換」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「取替」の辞書での意味!
【取り替える】
①今までの物を、新しい物や別の物にかえる。「電池を―」
②交換する。「友人のラケットと―」
引用元:旺文社国語辞典
この辞書には「取替」での掲載はなく、「取り替える」で載っていました。
ただし、インターネット上の辞書の「取替」の意味を確認しましたが、意味に違いはありません。
②「交換」の辞書での意味!
【交換】
・たがいに取り換えること。また、物のやりとりをすること。「名刺を―する」「物々―」
引用元:旺文社国語辞典
説明どおりの内容ですね。
3.「取替」と「交換」の使い方!
次に、「取替」と「交換」の使い方を例文で紹介します。
①「取替」の使い方!
・赤ちゃんのオムツを新しいものに取替。
・紙幣を硬貨に取替。
・トイレクリーナー取替用を購入した。
・雨どいの修理・取替作業を承ります。
②「交換」の使い方!
・交換日記をはじめて1年になる。
・意見交換会が盛り上がる。
・等価交換は価値が同じ物どうしでなくてはいけない。
・お金と商品の交換で商売が成立する。
4.「取替」や「交換」には似た意味の言葉がたくさんある!
「取替」や「交換」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「取替」と「交換」の意味の違いと使い分けについてでした。
「交換」は、お互いの物を、お互いがやり取りしてかえること。
「取替」は、今までの物を別の物にかえること。
ただし「取替」には、お互いに物を「交換」するという意味もあります。