「変更」と「交代」。
似ているようですが…。
「住所変更」とはいっても「住所交代」とはいいません…。
「リレー走者がスムーズに交代した」とはいいますが、「リレー走者がスムーズに変更した」とはいいません…。
やはり、違うということですね…。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「変更」と「交代」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「変更」と「交代」の意味の違い!
最初に、「変更」と「交代」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「交代」とは、入れ代わること。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「変更」の意味とは!
「変更」は、決まっている物事を変え改めること。
ただ、変え改めることではありませんよ。
過去に決めたことや、もともと決まっていることを変え改めることが「変更」です。
たとえば、「名義変更手数」という言葉があります。
一例をあげると、夫の名義から妻の名義に変更する時の手続きのこと。
もともと夫の名義だったのですが、これは過去に決めたことですよね。
こういった、過去に決めたものを変えるのが「変更」です。
その他にも、「予定変更」「契約変更」「携帯電話会社の変更」などがありますよね。
こういったものは、全て以前に決めた物事です。
②「交代」の意味とは!
「交代」は、入れ代わること。
お互いに、代わり合うことです。
たとえば、「リレー」という陸上競技があります。
この「リレー」は、走者がバトンを受け渡しながら次々に走者が入れ代わりますよね。
このリレーの走者が、第1走者から第2走者へ入れ代わることが「交代」。
第2から第3へ、第3から第4へも同じ「交代」です。
バトンを渡して、走る役目を受け渡すこと、これが「交代」ということ。
③「変更」と「交代」の違いを整理!
それでは、ここで一度「変更」と「交代」の違いを整理します。
決まっている物事を変え改めることが「変更」。
ただ変えることではなく、過去に決めた物事を変えるのが「変更」です。
入れ代わることが「交代」。
野球の「ピッチャー交代」のように、バトンタッチするのが「交代」です。
2.「変更」と「交代」の辞書での意味!
続いて、辞書による「変更」と「交代」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「変更」の辞書での意味!
【変更】
・決まっていたものを変え改めること。「予定の―」「住所を―する」
引用元:旺文社国語辞典
前の項目で説明したとおりですね。
②「交代」の辞書での意味!
【交代】
・代わり合うこと。入れ代わること。「世代―」「投手が―する」
引用元:旺文社国語辞典
「入れ代わること」ということで、説明したとおりの内容ですね。
3.「変更」と「交代」の使い方!
次に、「変更」と「交代」の使い方を例文で紹介します。
①「変更」の使い方!
・開催月日変更のご案内。
・人数の関係で会議室を変更することにした。
・雨天のため出発時間を変更したいと思います。
・ストーカー対策で携帯電話番号を変更する。
②「交代」の使い方!
・制作側の人間が世代交代する時期なのかもしれない。
・怪我のため選手交代は避けられない。
・社長交代のニュースが報道された。
・党として政権交代への準備に全力で取り組む。
4.「変更」や「交代」には似た意味の言葉がたくさんある!
「変更」や「交代」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「変更」と「交代」の意味の違いと使い分けについてでした。
「変更」は、決まっている物事を変え改めること。
「交代」は、入れ代わること。
ちなみに、「交代」と似た言葉で「交替」があります。
「交代」は一度入れ代わる時、「交替」は「交替勤務」のように何度も繰り返し入れ替わる時に使います。
リレーは何人も入れ代わりますが、一度のレースで選手は一度しか走りませんので「交代」が正解。