「変更」と「変換」。
「変換」はスマホやパソコンで使いますが、「変更」はもっといろいろな場面で使います。
そして、「変更」は「変えること」というのは理解していますが…。
では、「変換」は…、もしかして同じ「変えること」??
それだと、違いは…いったい何…??
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「変更」と「変換」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「変更」と「変換」の意味の違い!
まずは、「変更」と「変換」の意味の違いを端的にお伝えします。
「変換」とは、変えること。
一言であらわすと、こういった違いです。
それでは、さらに詳しく紐解いていきますね。
①「変更」の意味とは!
「変更」は、決まっていたものを変えること。
もともと決めた物事、決まっている物事を変える時に使います。
たとえば、「計画変更」という言葉がありますよね。
この「計画」は、もともとは人が決めたものです。
こういった、あらかじめ決めた計画を変える場合は「計画を変更する」といいます。
あとは、「集合時間を変更する」といった使い方もありますよね。
この「集合時間」も、あらかじめ前もって決めたものです。
決めたもの、決まっているものを変えるのが「変更」ということ。
②「変換」の意味とは!
「変換」は、変えること。
あるものを、別のものに変えることが「変換」です。
「変更」は決まったものを変えることですが、「変換」にはそういった条件はありません。
ただ、変えることが「変換」です。
たとえば、スマホの端子に「変換アダプタ」を使用することがあります。
旧来のスマホから乗り換えた時など、端子が合わない場合がありますよね。
そういった時に使うのが「変換アダプタ」。
端子の形状を変えるということです。
あとは、「変換ソフト」というものがあります。
たとえば、ワードやエクセルなどのデータを、PDF形式の画像データに「変換」するソフトがありますよね。
これだと、自由に文字入力可能なファイルが、書き換え不可能のファイルに変えることができます。
つまり、ファイルの形式を変えるということ。
何かを別のものに変えること、これが「変換」です。
③「変更」と「変換」の違いを整理!
それでは、ここで一度「変更」と「変換」の違いを整理します。
決めた物事、決まっていた物事を変えるのが「変更」。
ただ変えるのが「変換」。
世の中には「変更」という言葉の方が多く出回っていますが、実は意味の幅が広いのが「変換」です。
2.「変更」と「変換」の辞書での意味!
続いて、辞書による「変更」と「変換」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「変更」の辞書での意味!
【変更】
・決まっていたものを変え改めること。「予定の―」「住所を―する」
引用元:旺文社国語辞典
説明どおりの内容ですね。
②「変換」の辞書での意味!
【変換】
①変わること。また、変えること。「漢字の―」
②[数]ある点・図形・式・座標などを他の点・図形・式・座標などに変えること。「数式を―する」
引用元:旺文社国語辞典
意味②は説明しませんでしたが、数学的な意味の「変えること」。
意味は同じです。
3.「変更」と「変換」の使い方!
次に、「変更」と「変換」の使い方を例文で紹介します。
①「変更」の使い方!
・勤務先で居住地の住所変更手続きを行う。
・契約書の雛型が変更となりました。
・銀行の届出印を変更したい。
・社名変更を決定した。
②「変換」の使い方!
・文書の誤変換が多すぎる。
・ページ数が膨大だが置換機能を使えば一括変換できる。
・電気エネルギーから位置エネルギーへエネルギー変換。
・会計データ変換システムの異常がみつかる。
4.「変更」や「変換」には似た意味の言葉がたくさんある!
「変更」や「変換」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「変更」と「変換」の意味の違いと使い分けについてでした。
「変更」は、決まっていたものを変えること。
「変換」は、別のものに変えること。
ワードなどで、「カナから漢字へ変換する」といいますが、「カナから漢字へ変更する」というと、なんだか違和感があります。
これは、「カナで書く」か「漢字で書く」かは、あらかじめ決めたことではないからなのですね。