「継続」と「連続」。
頭では、わかっているつもりなのですが…。
この2つの言葉、すごくまぎらわしいのですよ…。
「スタートの失敗を連続する」とはいいますが…。
「スタートの失敗を継続する」となると、変ですよね…。
実は、決定的な違いがあるようで…。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「継続」と「連続」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「継続」と「連続」の意味の違い!
最初に、「継続」と「連続」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「連続」とは、物事をとぎれることなくつらなり続ける、何度も繰り返すこと。
一言であらわすと、こういった違いです。
それでは、さらに詳しく紐解いていきますね。
①「継続」と「連続」の違い!最大のポイント!
「継続」は前から行われていた物事を続けること、「連続」は物事をとぎれることなくつらなり続けること。
最大のポイントは、ただ続ける「継続」と、つらなり続ける「連続」。
「つらなる」か、どうかですね。
「つらなる」とは何か?ということですが、数珠をイメージしてみてください。
一つの玉が、何個もつながっていますよね。
これが、「つらなる」ということ。
この「数珠の一つの玉」が、物事であるのが「連続」です。
その物事が、一度、二度、三度と繰り返されるのが「連続」。
たとえば、「大きな失敗」という物事。
一度の「大きな失敗」を何度も続けて繰り返すと、「大きな失敗を連続する」といいます。
しかし、この「大きな失敗」の場合、「大きな失敗を継続する」となると少し変ですよね。
一つの物事が、一つ、二つとつらなり続くのが「連続」です。
一方の「継続」は、一つ二つとつらなり続けることではなく、物事を続けること。
具体例をあげれば、「仕事」。
「仕事を継続する」といいますよね。
仕事を頑張って続けて、稼ぎ続けるということです。
「仕事」は、一つ、二つとつらなっているものではありません。
ですから、「仕事を連続する」といいません。
ただし、「仕事」の場合、日々毎日出勤します。
こういった場合は、「連続して出勤する」といった使い方はありですね。
②「継続」と「連続」の違い!いつから?
「継続」は前から行われていた物事を続けること、「連続」は物事をとぎれることなくつらなり続けること。
「継続」は、「前から行われていた物事」となっていますが、この部分もポイントです。
たとえば、「仕事を継続する」という例文を紹介しましたが、この仕事は今始めたことではなく、前から勤務しているということ。
仮に、新入社員が入社した初日に「仕事を継続した」とはいいませんよね。
前から行っていることに対して使うのが「継続」。
一方の「連続」は、今から始まったことでも当てはまります。
たとえば、たった今「大きな失敗」をしたとしましょう。
その「大きな失敗」をすぐに繰り返した場合、「大きな失敗を連続する」といいます。
③「継続」と「連続」の違いを整理!
それでは、ここで一度「継続」と「連続」の違いを整理します。
前から行われていた物事を続けることが「継続」。
「前から行われていた物事」というのが、ポイントです。
物事をとぎれることなくつらなり続けることが「連続」。
「つらなり続ける」部分がポイントです。
「連続」は、一度、二度、三度とつらなり、繰り返されるのですね。
2.「継続」と「連続」の辞書での意味!
続いて、辞書による「継続」と「連続」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「継続」の辞書での意味!
【継続】
・前から行われていたことが続くこと。また、続けること。「―審議」「事業を―する」
引用元:旺文社国語辞典
説明どおりの内容ですね。
②「連続」の辞書での意味!
【連続】
・とぎれることなく、つらなり続くこと。また、つらね続けること。「―ホームラン」「不―」
引用元:旺文社国語辞典
こちらも、前の項目で説明したとおりの内容です。
3.「継続」と「連続」の使い方!
次に、「継続」と「連続」の使い方を例文で紹介します。
①「継続」の使い方!
・昔から厳しい環境で努力を継続してきた。
・下水道工事はいつまで継続されるのか。
・1日5時間の練習をずっと継続してきた。
・防犯のためパトロールを継続する。
・何が何でも経営を継続しなくてはいけない。
②「連続」の使い方!
・3日連続で学校をサボってしまった。
・スタートのフライングを連続して失格となる。
・3打席連続ホームランだ。
・懸賞に応募したら2回連続で当選した。
・連続失点となってしまった。
4.「継続」や「連続」には似た意味の言葉がたくさんある!
「継続」や「連続」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「継続」と「連続」の意味の違いと使い分けについてでした。
「継続」は、前から行われていた物事を続けること。
「連続」は、物事をとぎれることなくつらなり続けること。
一度、二度と何度も繰り返すのが「連続」で、繰り返さないのが「継続」です。