「持続」と「継続」。
似ています…。
しかも、同じような使い方をします。
「50キロのスピードを持続する」
「50キロのスピードを継続する」
これって、同じ事を言っているのでは…。
じゃあ、「持続」と「継続」は同じ意味?と思ったら微妙な違いがあるようで…。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「持続」と「継続」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「持続」と「継続」の意味の違い!
まずは、「持続」と「継続」の意味の違いを端的にお伝えします。
「継続」とは、前から行われていたことが続くこと。
短くまとめると、こういった違いです。
それでは、さらにわかりやすく紐解いていきますね。
①「持続」の意味とは!
「持続」は、一定の状態がある時間保たれることです。
「持続」の「持」は、「持つ」。
この「持つ」は、手で物を抱える意味の「持つ」ではなく、「冷蔵保存だと2日は持つ」の「持つ」です。
つまり、状態がどのくらいの時間保たれるのか、の「持つ」。
その「持つ」に「続く」ですので、そのとおり「持つ」が「続く」ということ。
要するに、「状態がある時間保たれる」ということですね。
よく「薬の効果が持続する」といった使い方をします。
これは、その薬の効果がある一定の時間保ち続けるということ。
②「継続」の意味とは!
「継続」は、前から行われていたことが続くこと。
「持続」は「保つ」でしたが、「継続」は「続く」ということ。
同じような意味に感じるかもしれませんが、少し違いますよ。
たとえば、「5キロのジョギングを毎日継続した」といいます。
しかし、「5キロのジョギングを毎日持続した」となると、少し違和感がありますよね。
というように、「保つ」と「続く」では、ニュアンスが異なるということ。
それから、保つ「持続」と続く「継続」が、全く同じ意味として使える場合もあります。
「時速90キロのスピードを持続する」
「時速90キロのスピードを継続する」
上の方は「90キロを保つ」ということで、下は「90キロで走り続ける」という意味。
やっていることは同じ行為なのですが、意味合いが違うことを覚えておいてください。
③「持続」と「継続」の違いを整理!
それでは、ここで一度「持続」と「継続」の違いを整理します。
一定の状態がある時間保たれるのが「持続」。
前から行われていたことが続くのが「継続」。
「保つ」のが「持続」で、「続く」のが「継続」です。
「保つ」と「続く」では、ニュアンスが違いますよ。
2.「持続」と「継続」の辞書での意味!
続いて、辞書による「持続」と「継続」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「持続」の辞書での意味!
【持続】
・一定の状態がある時間保たれること。長く続けること。「効果が―する」「志を―する」
引用元:旺文社国語辞典
説明どおりの内容ですね。
②「継続」の辞書での意味!
【継続】
・前から行われていたことが続くこと。また、続けること。「―審議」「事業を―する」
引用元:旺文社国語辞典
こちらも、説明どおりですね。
3.「持続」と「継続」の使い方!
次に、「持続」と「継続」の使い方を例文で紹介します。
①「持続」の使い方!
・持続力がすごすぎる。
・良好な関係を持続する。
・一回飲めばその日1日は効果が持続する。
・いい香りが長く持続するスプレー。
②「継続」の使い方!
・掘削作業を継続する。
・新たな発見はないが調査はこのまま継続する。
・討論は予定時間が過ぎても継続された。
・ゴルフの練習を毎日継続する。
4.「持続」や「継続」には似た意味の言葉がたくさんある!
「持続」や「継続」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
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ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「持続」と「継続」の意味の違いと使い分けについてでした。
「持続」は、一定の状態がある時間保たれること。
「継続」は、前から行われていたことが続くこと。
「保つ」と「続く」では意味が違いますが、「一定スピードを持続する」「一定スピードを継続する」といったように、双方に同じように使うことも可能です。