「出席」と「参加」。
自分は、今まで同じ意味として使っていました…。
文書も「ご出席お願いします」「ご参加お願いします」と、特に考えずにごっちゃに使っていたような…。
ですが、「出席」と「参加」では意味に違いがあって、使う場面も気をつけなくてはいけいらしい…。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「出席」と「参加」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「出席」と「参加」の意味の違い!
最初に、「出席」と「参加」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「参加」とは、行事や仕事などに加わること、また仲間になること。
短く表現するとこのとおりで、一言でいうならば「出る」と「加わる」の違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「出席」の意味とは!
「出席」は、会合や授業などに出ること。
そして、多くが「席」がある場合に使われます。
漢字もそのとおりで、「出る」と「席」の組み合わせですね。
「出る」とは、どういうことか?
「出る」はその場所に「行く」ということで、「出席」はその部分に重点が置かれています。
「行く」ということは、わかりやすく言うと「顔を出す」ということ。
これはつまり、「出席」はその場に行くことであり、行った上で「何か仕事をする」「何か手伝う」といった意味がないということです。
「出席」は、その会合などに行って席につくという部分が焦点になっているということ。
②「参加」の意味とは!
「参加」は、行事や仕事などに加わること。
「加わる」ということは、人の集まりの仲間になることとも言えます。
つまり、その行事や仕事などに加わり、集団の一員になって一緒に何かをするということ。
たとえば、「デモに参加する」といった場合。
これは、デモの集団に加わり、その一員になって行進という活動を行います。
「デモに出席する」とは、言いませんよね。
また、「雪像コンクールに参加する」といった場合。
この場合は、雪像をつくって順位を競い合うという行動をしますよね。
コンクールで競う人の場合は、「雪像コンクールに出席する」とは言いません。
「雪像コンクールに出席する」と言った場合は、主催者側の席につくことを連想してしまいます。
③「出席」と「参加」の意味の違いを整理!
それでは、ここで一度「出席」と「参加」の意味の違いを整理します。
会合などに出ること、その場に行くのが「出席」。
行事や仕事などに加わり、何かをするのが「参加」。
一般的には、「公開抽選会に出席する」といった場合は抽選をみる側、「公開抽選会に参加する」といった場合は、抽選する側です。
2.「出席」と「参加」の辞書での意味!
続いて、辞書による「出席」と「参加」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「出席」の辞書での意味!
【出席】
・会合や学校の授業などに出ること。「―をとる」「同窓会に―する」↔欠席
引用元:旺文社国語辞典
「出ること」ですので、説明どおりですね。
②「参加」の辞書での意味!
【参加】
・仲間になること。集団・行事・仕事などに加わること。「―を呼びかける」「不―」
引用元:旺文社国語辞典
「加わること」とあります。
前の項目で説明したとおりの内容ですね。
3.「出席」と「参加」の使い方!
最後に、「出席」と「参加」の使い方を例文で紹介します。
①「出席」の使い方!
・開始する前に出席者を確認します。
・2時間目の授業から出席する。
・インフルエンザのため出席停止となった。
・発表会を開催しますのでご出席をお願いします。
・出席率があまりにも低いため中止となりました。
②「参加」の使い方!
・参加者名簿に名前が載っていない。
・新商品企画の参加を募る。
・初めて東京マラソンに参加した。
・富士登山競走の参加条件を確認する。
・討論会に参加してほしいのです。
まとめ
以上が、「出席」と「参加」の意味の違いと使い分けについてでした。
「出席」は、会合などに出ることで、「出る」ことがポイント。
「参加」は、行事や仕事などに加わること、「加わる」ことがポイント。
「加わる」ということは、その一員となって一緒に何かをするということですが、「出る」にはそこまでする意味合いはありません。