時々使われることがある「束の間」という言葉。
「束」は、「ひとつかみ」、つまり「4本指の幅」という意味です。
そこから、「束」に「間」を加えて「ごく短い時間。ちょっとの間」という意味になりました。
では、この「束の間」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「束の間」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.「束の間」の例文を簡単な短文で!
・明日の北海道は、上空の強い寒気が去って穏やかな空が戻ります。ただ、穏やかな天気は束の間で夜になると前線が接近し、雨や湿った雪が降り出します。
・新しい生活様式の影響を受け、不自由が多かったシーズンからようやく解放され、ウインターホリデーを満喫するF1ドライバーたち。束の間のオフの様子をSNSから集めてみた。
・ロナウドは束の間の休暇をドバイで過ごすことに決定。しかし、これはロナウドに限ったことではなく、ユベントスの他の3選手も同じ考えを持っているとのこと。
・寸暇もなかった男たちに、束の間の休息が訪れた。故郷から遠く離れた赴任地で、年越しのうどんやお雑煮をつくったり、新春に向けて身だしなみを整えた。
・きょうは梅雨前線が南下し、関東から九州でも梅雨の晴れ間が広がりました。ところがきょうの晴天は束の間の晴れで、明日には再び梅雨空に戻ります。
・あらゆる通知、あらゆるツイート、あらゆる警告音がドーパミンをはじめとするさまざまな神経伝達物質を放出させ、束の間の高揚感をもたらす。
・ゲームでは、部屋に足を踏み入れたのも束の間、部屋の主である海賊王の亡霊の呪いにより閉じ込められてしまった。果たして海賊王の宝とは一体何なのか?
・東大に合格した受験生は、喜びを噛みしめていることだろう。しかし、そんな喜びも束の間のことかもしれない。最高レベルの大学であると同時に、「最高の格差」が存在する。
・「まずい、どうしよ、大丈夫かな…?」そんな思いがよぎったのも束の間。不安を吹き飛ばす勢いで仲間達と佐々木さんが一体となって歌う姿に感動しました。
・今日は、朝から雨が激しく降っていましたね。一日中雨になるかと思っていましたが、神様はいるのでしょうか?大事な展示会に束の間の晴れ間をつくってくれました。
2.「束の間」の類義語!
続いて、「束の間」と似た意味の言葉を紹介します。
冒頭でも触れたとおり、「ごく短い時間」「ちょっとの間」ももちろん類義語。
ですから、「短時間」も当てはまります。
その他は、以下のとおり。
「一時」
「一刻」
「一瞬」
「瞬時」
「瞬間」
「刹那」
などがあります。
まとめ
以上が、「束の間」の例文についてでした。
参考にしてください。
「束」は、元々は長さをあらわす言葉です。
「束」もしくは「一束」は、「4本指の幅」のこと。
つまりは、「握りこぶしの幅」のことでもあり、「一握り分ほどの短い長さ」という意味です。
そして、「間」は「時間」という意味。
「束」と「間」をあわせて、「ごく短い時間」という意味になりました。