「更新」と「継続」。
契約の満了日が近づくと、この言葉が出てきますね…。
「契約更新」
「契約継続」
というように、なんとなく同じような意味として使われます。
ですが、この「更新」と「継続」では意味に決定的な違いがあるようで…。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「更新」と「継続」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「更新」と「継続」の意味の違い!
まずは、「更新」と「継続」の意味の違いを端的にお伝えします。
「継続」とは、前から行われていたことを続けること。
一言であらわすと、こういった違いです。
それでは、さらに詳しく紐解いていきますね。
①「更新」の意味とは!
「更新」は、新しいものに改めること。
たとえば、「世界記録が更新された!」という使い方をします。
これは、世界記録が新しい記録にぬりかえられたということ。
あとは、「運転免許証の更新」といいますが、これも新しい免許証に改めるということです。
少しまぎらわしいのが、「契約の更新」。
「契約の更新」とは、契約を新しいものに改めるということです。
この場合「契約を続ける意思」、つまり「継続」の意志が根本にあって「更新」されるということ。
「継続」と「更新」がごちゃごちゃでまぎらわしいのですが、あくまでも「新しい契約に改める」ことが「更新」です。
②「継続」の意味とは!
「継続」は、前から行われていたことを続けること。
「改める」ことではなく、「続ける」ことです。
ですから、「世界記録が継続された!」とはいいません。
そして、やはりまぎらわしいのが「契約の継続」。
「契約の継続」とは、その契約を続けるという意味です。
契約の満期が近づいている場合、「継続」するためには契約を新しく改める必要がありますよね。
「契約を新しく改める」、こっちは「更新」ですよ。
③「更新」と「継続」の違いを整理!
それでは、ここで一度「更新」と「継続」の違いを整理します。
新しいものに改めることが「更新」。
前から行われていたことを続けることが「継続」。
「継続」する意思のもと、「更新」が行われます。
2.「更新」と「継続」の辞書での意味!
続いて、辞書による「更新」と「継続」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「更新」の辞書での意味!
【更新】
・新しいものに改まること。また、改めること。「免許証の―」「記録を―する」
引用元:旺文社国語辞典
説明どおりの内容ですね。
②「継続」の辞書での意味!
【継続】
・前から行われていたことが続くこと。また、続けること。「―審議」「事業を―する」
引用元:旺文社国語辞典
こちらも、説明どおりです。
3.「更新」と「継続」の使い方!
次に、「更新」と「継続」の使い方を例文で紹介します。
①「更新」の使い方!
・契約は申し出がなければ自動更新されます。
・社内の全システムを更新する。
・更新にあたり覚書を締結した。
・プログラムの更新は有料です。
②「継続」の使い方!
・契約を継続したい旨を申し出る。
・筋トレをずっと継続した結果がこの体格。
・行方不明者の捜索はその後も継続された。
・問題点が解決しないことから会議を継続します。
4.「更新」や「継続」には似た意味の言葉がたくさんある!
「更新」や「継続」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
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ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「更新」と「継続」の意味の違いと使い分けについてでした。
「更新」は「新記録の更新」といった使い方をするとおり、新しいものに改めること。
「継続」は「厳しい練習を継続する」といった使い方をするとおり、前から行われていたことを続けること。
「新記録の継続」とはいいませんし、「厳しい練習を更新する」とはいいませんよ。