「紹介」と「招待」。
「しょうかい」と「しょうたい」と読みますが、似ていますよね…。
まぎらわしいです…。
よく、「友人から紹介された」といった使い方をしますが、「友人から招待された」といった使い方も普通にあります…。
このように、使い方も似ている言葉。
これは、言葉の意味を明確にする必要がありますね。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
やはり、「紹介」と「招待」は完全に違う意味の言葉でした!
本記事では、「紹介」と「招待」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「紹介」と「招待」の意味の違い!
まずは、「紹介」と「招待」の意味の違いを端的にお伝えします。
「招待」とは、客となる人を招いてもてなすこと。
一言であらわすと、こういった違いです。
それでは、さらに詳しく紐解いていきますね。
①「紹介」の意味とは!
「紹介」には、2つの意味があります。
知らない人どうしの間に立ち両者を引き合わせることと、知られていない物事を広く世間に知られるようにすること。
では、それぞれ分けて詳しく説明していきますね。
一つ目の「紹介」の意味は、知らない人どうしの間に立ち両者を引き合わせること。
たとえば、「誰か、彼氏を紹介していただけませんか?」といった使い方をします。
これは、男性側も女性側もお互い知らない人、といった状況下。
その知らない人どうしを、誰かが間に入って引き合わせてほしいという意味。
このように、知らない人どうしを引き合わせるのが「紹介」です。
二つ目の「紹介」の意味は、知られていない物事を広く世間に知られるようにすること。
たとえば、「新商品を紹介します」といった使い方をする「紹介」です。
まだ登場したばかりの新しい商品であれば、世間にはまだ知られていません。
そういったまだ知られていない商品を、広く知らせること、これがこの「紹介」です。
また、グループに新メンバーが加わると、よく「自己紹介」が行われますが、この「紹介」もこの意味。
「自己紹介」は、知らない人どうしを引き合わせるという意味ではなく、知らない人を広く知らせるという意味です。
②「招待」の意味とは!
「招待」は、客となる人を招いてもてなすこと。
これは、「紹介」のように人を引き合わせたり、広く知らせたりするということとは全くの別物です。
人を「招く」、そして人を「もてなす」、これが「招待」。
たとえば、「子供の誕生会に招待する」といった使い方をします。
子供のお友達を、客として招きご馳走しておもてなしをすることですね。
それから、「映画の招待券をもらった」といった使い方もします。
この「招待券」は、映画をただで鑑賞できるチケットのこと。
つまりは、映画館に招かれるということ。
しかも、映画鑑賞というおもてなしを受けます。
③「紹介」と「招待」の違いを整理!
それでは、ここで一度「紹介」と「招待」の違いを整理します。
知らない人どうしの間に立ち、両者を引き合わせることが「紹介」。
また、知られていない物事を、広く世間に知られるようにすることも「紹介」。
そして、客となる人を招いてもてなすことが「招待」。
「しょうかい」と「しょうたい」で、似た言葉ではありますが、意味は全く違います。
2.「紹介」と「招待」の辞書での意味!
続いて、辞書による「紹介」と「招待」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「紹介」の辞書での意味!
【紹介】
①未知の人どうしの間に立って両者を引き合わせること。「友人を親に―する」
②未知のものが広く世間に知られるようにすること。「新製品の―」
引用元:旺文社国語辞典
意味が2種類で、内容も説明どおりですね。
②「招待」の辞書での意味!
【招待】
・客となる人を招いてもてなすこと。しょうだい。「―状」「式に―する」
引用元:旺文社国語辞典
こちらも、説明したとおりの内容です。
3.「紹介」と「招待」の使い方!
次に、「紹介」と「招待」の使い方を例文で紹介します。
①「紹介」の使い方!
・2020年新製品をはじめ新設されたサイズラインナップを紹介していきます。
・市民ボランティアが結婚相手を紹介したり相談に乗ったりする事業を始めた。
・人材紹介サービスを提供する転職サイトです。
・結婚前に交際相手を両親に紹介するタイミングは誰しも悩むこと。
②「招待」の使い方!
・国内タイヤディーラー約200名を招待して開所式を行った。
・オープン初日に15組30名を特別にご招待。
・誕生日を祝うホームパーティーにSNSを通じて友人数人を招待した。
・今回の国際親善試合は、ブラジルサッカー連盟からの招待によって実現した。
4.「紹介」や「招待」には似た意味の言葉がたくさんある!
「紹介」や「招待」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「紹介」と「招待」の意味の違いと使い分けについてでした。
「紹介」は、知らない人どうしの間に立ち両者を引き合わせること。
また、知られていない物事を広く世間に知られるようにするという意味もあります。
「招待」は、客となる人を招いてもてなすこと。
ちなみに、「紹介状」は間を取り持つもので、病院の間を取り持つ際によく使われます。
「招待状」は、招いてもらえる書状のことです。