「○○遊園」という施設を時々目にします。
でも、そういった場所は見た感じはほぼ「公園」のようなもので…。
では、「遊園」と「公園」ではいったい何が違うのか?
もしかして、「遊園」と「公園」って意味は同じなのだろうか…。
といった疑問のもと。
両者のまぎらわしい部分を、詳しく調査してみましたよ!
ということで、本記事では「遊園」と「公園」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「遊園」と「公園」の意味の違い!
最初に、「遊園」と「公園」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「公園」とは、人々のいこいを目的に造った庭園や遊園地のこと。
一言であらわすと、こういった違いです。
では、もう少し詳しく紐解いていきますね。
①「遊園」と「公園」の違いはその目的!
「遊園」とは、「遊ぶ」という漢字が使われているとおり、その目的は「遊ぶ」ところ。
遊ぶ目的に特化した施設のことです。
一方の「公園」とは、多くの人たちの「いこい」が目的です。
「いこい」とは、人の体や心を休めること。
趣味の読書をしたり、雑談などでゆったりと過ごす場所です。
体の休息にはなりませんが、遊んだりスポーツをして楽しむことは心の休息にはなりますね。
つまり、「公園」は遊ぶ場所でもあるということ。
ですから、「遊ぶ場所」という部分では「遊園」と「公園」は共通しています。
②「遊園」と「遊園地」では少し意味が違う!
「遊ぶ」ことが目的の施設である「遊園」。
ですが、これが「遊園」ではなく「遊園地」となると意味が少し違ってきます。
「遊園」は、遊ぶことが目的なのですが、必ず「遊具」が存在するとは限りません。
一方の「遊園地」の場合は、必ず「遊具」などの設備が存在します。
「遊園」は、必ずしも遊具などがあるとは限らないということを覚えておきましょう。
③「遊園」と「公園」の違いを整理!
では、ここで一旦「遊園」と「公園」の違いを整理します。
遊ぶことを目的とした施設が「遊園」。
人々のいこいのための庭園や遊園地が「公園」ですね。
目的の「遊ぶ」という部分では、「遊園」と「公園」は共通しています。
2.「遊園」と「公園」の辞書での意味!
続いて、辞書による「遊園」と「公園」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「遊園」の辞書での意味!
【遊園】
・遊び場所としてつくられた施設。
引用元:旺文社国語辞典
「遊び場所として」とありますので、目的が「遊び」とハッキリしています。
②「公園」の辞書での意味!
【公園】
①人々のいこいの場としてつくった庭園や遊園地。
②自然環境の保護や、レクリエーション・観光などを目的として定められた地域。国立公園・国定公園など。
引用元:旺文社国語辞典
「いこいの場」が「公園」ですね。
ちなみに、「公園」は人が手をかけて造るのですが、人が手をかけない「公園」もあります。
それが、意味②の「国立公園」など。
こういった公園の多くは、自然環境の保護を目的としているので、あえて手をかけないのですね。
3.「遊園」と「公園」の使い方!
今度は、「遊園」と「公園」の使い方を例文で紹介します。
①「遊園」の使い方!
・向ヶ丘遊園は昭和2年から平成14年まで営業していた。
・児童遊園とは、児童厚生施設の一つ。
・天鷺遊園ファミリーランドは秋田県にある。
・東京のあらかわ遊園には小動物もいるよ。
・砂川遊園は阪神電鉄が経営していた。
②「公園」の使い方!
・さっぽろ雪まつりは札幌市の大通公園で開催される。
・国営みちのく杜の湖畔公園は東北地方唯一の国営。
・三重県の中部台運動公園は幅広いスポーツが楽しめます。
・高知県の高知公園は高知城の天守閣や石垣などが残されています。
・福岡の海の中道海浜公園は広大な芝生があります。
4.「遊園」や「公園」には似た意味の言葉がたくさんある!
「遊園」や「公園」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
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ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「遊園」と「公園」の意味の違いと使い分けについてでした。
遊ぶことに特化した施設が「遊園」です。
そして「公園」は、人々いこいのための庭園や遊園地のこと。
「遊び」と「いこい」の違いですね。
ただし、「遊ぶ」ことは心の「いこい」になります。
つまり、「遊園」も「公園」も、「遊ぶ」部分では共通しています。