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「必要」と「大切」の違い!わかりやすく例文で解説するよ!

更新日:

 
「必要」と「大切」。

この2つ、漢字も読み方も全く違うのですが…。
 
 
「必要」と「大切」、どちらにも当てはまるケースが結構あります。

たとえば、「人間にとって、水は必要なもの」といいますし、「人間にとって、水は大切なもの」ともいいますよね…。

まぎらわしいです…。
 
 
 
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!

本記事では、「必要」と「大切」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。

かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
 

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1.「必要」と「大切」の意味の違い!

最初に、「必要」と「大切」の意味の違いを簡潔にお伝えします。

「必要」とは、なくてはならないこと、また、どうしてもしなければならないこと。

「大切」とは、重要であるさま、また、丁寧に扱うさま。

 
一言で表現すると、こういった違いです。

それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
 

①「必要」の意味とは!

「必要」は、なくてはならないこと、また、どうしてもしなければならないこと。
 
 
たとえば、人間にとって「水」はなくてはならないもの。

ですから、「水は人間にとって、必要なもの」ということができます。
 
 
 
また、人間は「睡眠」をしなければならない生き物であり、しないわけにはいきません。

つまり、「睡眠は、人間にとって絶対に必要なこと」ということもできます。

睡眠
 

②「大切」の意味とは!

「大切」は、重要であるさま、また、丁寧に扱うさま。

意味が大きく2つに分かれますので、それぞれについて別々に説明していきます。
 
 
 
まず、「大切」の1つ目の意味、「重要であるさま」から。

たとえば、人間が生きていく上で「水」はとても重要です。

ですから、「水は人間にとって、大切なもの」ということができます。
 
 
さてさて、前項の例文で「水は人間にとって、必要なもの」と紹介しました。

まぎらわしいですよね…。
 
 
つまり、「水」は人間にとって「重要なもの」で、しかも「なくてはならないもの」ということなのです。

これが、「大切」と「必要」の違いがまぎらわしい理由。
 
水
 
ただし、「この問題は、テストに出題される可能性がある大切な部分です」といった場合。

「この問題は、重要ですよ」ということをいっています。
 
 
ですが、「この問題」がなくてはならないものか?といえばそういったものではありません。

したがって、「この問題は、テストに出題される可能性がある必要な部分です」となると、違和感がうまれます。

ただし、「覚えておく必要がある」とか「勉強する必要がある」とすると違和感なく使うことが可能。
 
 
 
それから、「大切」の2つ目の意味、「丁寧に扱うさま」の方。

この意味は、「必要」と似た部分が全くありません。
 
 
たとえば、「ペットのインコを大切に飼育する」といった使い方をします。

これは、インコを丁寧に扱い育てるということ。
 
 
この場合は、「必要」の「なくてはならないもの」という意味はありません。

「ペットのインコを必要に飼育する」となると、へんですよね…。

インコ
 

③「必要」と「大切」の違いを整理!

それでは、ここで一度「必要」と「大切」の違いを整理します。
 
 
なくてはならないこと、また、どうしてもしなければならないことが「必要」。

重要であるさま、また、丁寧に扱うさまが「大切」。
 
 
「水」は、人にとってなくてはならないので「必要」なもの、しかも重要なので「大切」なものといえます。

 

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2.「必要」と「大切」の辞書での意味!

続いて、辞書による「必要」と「大切」の意味がどうなっているのか確認していきます。
 

①「必要」の辞書での意味!

【必要】

・なくてはならないこと。また、そのさま。「―に迫られる」「不-」

引用元:旺文社国語辞典

説明したとおりの内容です。
 

②「大切」の辞書での意味!

【大切】

①重要であるさま。貴重であるさま。「この点が―だ」「―な書物」

②心を配って丁寧に扱うさま。「お体を―に」

引用元:旺文社国語辞典

意味が2つあり、内容も説明どおりですね。

新芽
 

3.「必要」と「大切」の使い方!

次に、「必要」と「大切」の使い方を例文で紹介します。
 

①「必要」の使い方!

・車を運転するうえで、雪が降った時は注意する必要があります。

・加湿器は、長期間ご使用になりますと機器の点検が必要となります。

・水辺の事故を防ぐために必要なことを専門家に聞いていきます。

・登山では、アンテナを張って状況変化を把握することは絶対に必要です。
 

②「大切」の使い方!

・数ある海水浴場の中から選ぶ上で、水質のよしあしは最も大切なポイント。(重要)

・あおり運転対策を含めた安全運転への心がけが大切だといえます。(重要)

・どうかお体を大切にしてください。(丁寧)

・図書館の本を大切に扱ってください。(丁寧)

図書館
 

4.「必要」や「大切」には似た意味の言葉がたくさんある!

「必要」や「大切」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。

下の関連記事も、覗いてみてください。

「希少」と「貴重」の違い!わかりやすく例で解説するよ!

「重要」と「重大」の違いを解説!実は確かな差があったよ!

 
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
 

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まとめ

以上が、「必要」と「大切」の意味の違いと使い分けについてでした。
 
 
「必要」は、なくてはならないこと、また、どうしてもしなければならないこと。

「大切」は、重要であるさま、また、丁寧に扱うさま。
 
 
なくてはならないのが「必要」で、重要なのが「大切」ですが、双方ともに被ることもあります。

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