「いつも」と「毎日」。
どちらも、よく使う言葉ですよね…。
メディアなどでも頻繁に使われます…。
しかも、同じような意味として…。
この「いつも」と「毎日」なのですが、意味を徹底的に分析してみたら…。
なんと!実は違いがありました!
たとえば…。
「このレストランは、いつも営業している」
「このレストランは、毎日営業している」
この2つ、厳密にはレストランの営業形態が違う場合があるのです!
本記事では、「いつも」と「毎日」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「いつも」と「毎日」の意味の違い!
まずは、「いつも」と「毎日」の意味の違いを端的にお伝えします。
ただし、名詞の「いつも」には「普段の状態」「通常」という意味もあります。
「毎日」とは、「一日一日」「日ごと」のことで、基本的に日単位。
一言であらわすと、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「毎日」と副詞の「いつも」の違い!
「毎日」は、「一日一日」「日ごと」のこと。
一昨日、昨日、そして今日という具合に日単位で進みます。
たとえば、「彼は、一昨日も昨日も、そして今日もやって来た」といった場合。
「彼は、一昨日から毎日やって来た」となります。
つまり、日単位でみた場合の、「欠かす日がない」「全ての日」ということ。
一方の副詞の「いつも」は、「いついかなる時も」「常に」ということ。
「一日一日」ではなく、「常に」です。
ですから、日単位でカウントするものではありません。
たとえば、「このレストランは、いつも営業している」といった使い方をします。
厳密には、「定休日がない」ということではなく、「いついかなる時も営業している」という意味。
つまり、「24時間営業」であるとともに、「年中無休」であるということ。
これが、「このレストランは、毎日営業している」となると意味が違ってきます。
「毎日営業」なので、日単位となり「定休日がない」、「年中無休」ということになります。
この場合は、「24時間営業」とは限りません。
繰り返しますが、これはあくまでも「厳密には」ということですよ。
②名詞の「いつも」の意味とは!
副詞の「いつも」は「いついかなる時も」「常に」でしたが、名詞の「いつも」になると意味が違ってきます。
名詞の「いつも」は、「普段の状態」「通常」という意味。
ちなみに、「副詞」は別の言葉を飾るための言葉であり、単独では使えません。
たとえば、前項の例文で「このレストランは、いつも営業している」を紹介しましたが、この「いつも」は「営業」を飾っています。
ただ単に「営業」しているだけでなく、「いつも」を加えることで「営業」の状態がより詳しく伝わります。
副詞の「いつも」は、「いつも○○」というように必ず他の言葉とセットということ。
ですが、名詞の「いつも」は別の言葉を飾る意味はありません。
そして、単独でも使える言葉です。
たとえば、「彼女の雰囲気は、いつもと違うような…」といった使い方をします。
これはつまり、「雰囲気が、普段と違う」という意味。
この「いつも」は、別の言葉を飾っていませんし、単独でも成立します。
「普段」も名詞であり、この「いつも」も名詞、「普段は…」「いつもは…」というように単独で使用可能。
なお、「毎日」も名詞です。
ということで、名詞の「いつも」は「普段の状態」「通常」という意味。
「いつもの場所」「いつもの時間」「いつもと違う」といった使い方をする「いつも」で、「普段」に置き換えることができます。
ですから、副詞の「常に」という意味とは違いますよ。
③「いつも」と「毎日」の違いを整理!
それでは、ここで一度「いつも」と「毎日」の違いを整理します。
「いついかなる時も」「常に」が、副詞の「いつも」。
「いついかなる時も」「常に」ですので、基本的に日単位ではありません。
ただし、名詞の「いつも」には「普段の状態」「通常」という意味もあります。
「一日一日」「日ごと」が「毎日」。
「一日一日」「日ごと」なので、基本的に日単位です。
2.「いつも」と「毎日」の辞書での意味!
続いて、辞書による「いつも」と「毎日」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「いつも」の辞書での意味!
【何時も(いつも)】
①(副)どんな時でも。「あの店は―開いている」
②(名)ふだん。通常。「―のとおり」「―の服」
引用元:旺文社国語辞典
意味が2種類で、内容も説明どおりです。
②「毎日」の辞書での意味!
【毎日(まいにち)】
・日ごと。来る日のたびごと。日々。
引用元:旺文社国語辞典
説明したとおりの内容ですね。
3.「いつも」と「毎日」の使い方!
次に、「いつも」と「毎日」の使い方を例文で紹介します。
①「いつも」の使い方!
・いつも和やかで、気取ったところもない彼は好感が持てる。(副詞)
・当店をいつもご利用頂き、誠にありがとうございます。(副詞)
・子どもたちはいつもどおりに頑張っていました。(名詞)
・いつもはカジュアルな服を着ている彼女が、ワンピースで登場。(名詞)
②「毎日」の使い方!
・大手企業のサラリーマンとして多忙な毎日を送りながらボクシングを続ける。
・腕はいいものの、絵を描く本質と向き合わず自由奔放な毎日を過ごしていた北斎。
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4.「いつも」や「毎日」には似た意味の言葉がたくさんある!
「いつも」や「毎日」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「いつも」と「毎日」の意味の違いと使い分けについてでした。
副詞の「いつも」は「いついかなる時も」「常に」という意味で、「毎日」は「一日一日」「日ごと」という意味。
副詞の「いつも」は基本的に日単位ではありませんが、「毎日」は日単位。
それから、「いつも」には名詞としての意味もあります。
名詞の「いつも」は、「普段の状態」「通常」という意味です。