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「重要」と「重大」の違いを解説!実は確かな差があったよ!

更新日:

 
「重要」と「重大」。

今まで意識していませんでしたが、似ていますよね…。
 
 
もしかして、同じ意味なのだろうか…??

確かに、「これから重要な交渉がある」ともいいますし、「これから重大な交渉がある」といってもおかしくないような…。
 
 
でもよく考えると、「仕事で重大なことをやらかしてしまった」とはいいますが、「仕事で重要なことをやらかしてしまった」とはいいませんよね…。

ということは、「重要」と「重大」には違いがあるということなの?
 
 
 
そんなわけで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!

実は、「重要」と「重大」には決定的な違いがありました!
 
 
本記事では、「重要」と「重大」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。

かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
 

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1.「重要」と「重大」の意味の違い!

最初に、「重要」と「重大」の意味の違いを簡潔にお伝えします。

「重要」とは、物事の根本・本質・成否などに大きくかかわること、また、きわめて大切であること。

「重大」とは、軽々しくは扱えないきわめて重い事柄であること、また、大変な結果や影響をもたらすような状態であること。

 
一言で表現すると、こういった違いです。

それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
 

①「重要」の意味とは!

「重要」は、物事の根本・本質・成否などに大きくかかわること、また、きわめて大切であること。

一言でいってしまうなら、物事の本質であり「大切」「大事」なことということです。
 
 
たとえば、「これから外部で重要な交渉があるので、ここで失礼します」といった使い方をします。

この場合は、「大切な交渉」「大事な交渉」ということで、もしかしたら今後の売り上げに大きく関わってくるのかもしれません。
 
 
 
ちなみに、「大切」や「大事」という言葉で説明しましたが、「重要」は「大切」「大事」とも微妙に違います。

念願の赤ちゃんが誕生した時に、「この子は自分にとって、とても大切」「大事に育てます」といった使い方をしますが…。
 
 
この例文を「重要」に置き換えると、「この子は自分にとって、とても重要」「重要人物として育てます」となり、違和感を覚えるかと思います。

これはつまり、「大切」「大事」は主観的な感情の要素もあるのですが、「重要」の方は客観的できわめてドライな意味合いだからなのですね。

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②「重大」の意味とは!

「重大」は、軽々しくは扱えないきわめて重い事柄であること、また、大変な結果や影響をもたらすような状態であること。

「重大」の意味のポイントは、「軽々しく扱えない重い事柄」と「大変な結果や影響をもたらす」という2つです。

このポイントを、「重要」と比較しながら説明していきますね。
 
 
 
まず、「軽々しく扱えない重い事柄」という部分。

「重要」は「大切」「大事」でしたが、それよりもさらにその事柄が「重く」なります。
 
 
決して「重要」の方が「軽々しく扱っている」というわけではないのですが、「重大」と比較した場合は「軽い」のですね。

単に、「大切」「大事」なことが「重大」ではありません。

もっと重く扱うべきものが「重大」です。
 
 
たとえば、「被災者救助という、重大な任務を背負う」といった使い方。

この場合は重要な任務」でも違和感なく使えますが、「重大」の方が「失敗が許されない」というより重いイメージとなります。
 
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続いて、「大変な結果や影響をもたらす」という部分。

この場合の「大変」は、「大変なことをしてしまった」「大変だ!」「大変な目にあう」と同じように、悪い意味が主になります。

つまり、「大変な結果や影響」ということは、言い換えるならば「悪い結果」「悪い影響」ということ。
 
 
ちなみに「重要」の方も、前項で紹介した重要な交渉」の交渉結果によっては、もしかしたら「悪い結果」「悪い影響」がでる可能性もあります。

ただし、「重要」という言葉自体に「悪い結果」「悪い影響」という意味はありません。

「重大」には、この言葉自体に「悪い結果」「悪い影響」という意味を持つということ。
 
 
たとえば、「今になって、事の重大さに気付いた…」「仕事で重大なことをやらかしてしまった」といった使い方をします。

このように悪い意味として使われていますが、この例文の場合「重要」はふさわしくないのではないでしょうか…。
 
 
ですが、前に紹介した重大な任務」や、重大な発表」といった使い方もしますので、全てが全て「悪い意味」ということではありません。

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③「重要」と「重大」の違いを整理!

それでは、ここで一度「重要」と「重大」の違いを整理します。
 
 
物事の根本・本質・成否などに大きくかかわること、また、きわめて大切であることが「重要」。

そして、軽々しくは扱えないきわめて重い事柄であること、また、大変な結果や影響をもたらすような状態であることが「重大」。
 
 
事の重さでは、「重要」より「重大」が重くなります。

また「重大」は、「悪い結果」「悪い影響」という意味で使わることがあります。
 

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2.「重要」と「重大」の辞書での意味!

続いて、辞書による「重要」と「重大」の意味がどうなっているのか確認していきます。
 

①「重要」の辞書での意味!

【重要】

・物事を成立させている根本に関連していてたいせつなさま。「―人物」「―な案件」

引用元:旺文社国語辞典

「たいせつなさま」ということで、説明したとおりの内容です。

重要
 

②「重大」の辞書での意味!

【重大】

・軽々しくは扱えないほどに大事であるさま。事が容易でないさま。「―な事態」

引用元:旺文社国語辞典

こちらも、まあ説明どおりです。

「大変」「悪い」という表現がありませんが、全てがそうではないからかもしれません。
 

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3.「重要」と「重大」の使い方!

次に、「重要」と「重大」の使い方を例文で紹介します。
 

①「重要」の使い方!

・試験で出題された過去8年分の問題の中から、重要な問題を厳選して解説している。

・大雨に関する早めの対策の重要性が改めて浮かび上がった。

・法律問題に関わる者にとって、法体系についてしっかりした知識を持つことは重要

・防災のキーパーソンが「顔の見える」関係を構築しておくことが重要
 

②「重大」の使い方!

重大なミスだったとしても、クリスティアーノは常にチームに必要な選手。

・1件の重大事故の背景には、29件の軽い「事故・災害」が起きていた。

・米ロサンゼルスの自宅からの動画生配信で重大発表をする予定だった。

・離陸に失敗し滑走路脇で停止したが、国は重大インシデントに認定し現地調査を行う。

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4.「重要」や「重大」には似た意味の言葉がたくさんある!

「重要」や「重大」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。

下の関連記事も、覗いてみてください。

「希少」と「貴重」の違い!わかりやすく例で解説するよ!

「必要」と「大切」の違い!わかりやすく例文で解説するよ!

 
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
 

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まとめ

以上が、「重要」と「重大」の意味の違いと使い分けについてでした。
 
 
「重要」は、物事の根本・本質・成否などに大きくかかわること、また、きわめて大切であること。

「重大」は、軽々しくは扱えないきわめて重い事柄であること、また、大変な結果や影響をもたらすような状態であること。
 
 
より重いのが「重大」の方で、しかも「重大」はネガティブな意味として使われることもあります。

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