「園庭」と「庭園」。
ただ前後を入れ替えただけの言葉なのですが…。
今まで、両者は同じ意味だと思っていました…。
ですが、よくよく調べてみたら使い分けが必要なようです…。
ということでこの「園庭」と「庭園」、いったい何がどう違うのか徹底調査してみましたよ!
本記事では、「園庭」と「庭園」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「園庭」と「庭園」の意味の違い!
最初に、「園庭」と「庭園」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
ただし「園庭」には、幼稚園や保育園の中庭の意味もあります。
一言でいうと、こういった違いになります。
では、もう少し詳しく紐解いていきますね。
①「園庭」と「庭園」の意味とは!
「園庭」と「庭園」の基本的な部分、「庭」や「手をかけて造った庭」というところは共通しています。
ここで、気になるのが「庭」と「手をかけて造った庭」の違い。
「庭」は、一般的には屋敷内の建物がない地面のことをいいます。
何もない地面のスペースを活用し、花などを植えたり池をつくったりして飾ります。
飾っても庭なのですが、何も飾らない地面だけの状態でも「庭」なのですね。
一方の「手をかけて造った庭」は、文字通り庭に手をかけて豪華に飾った庭のこと。
より豪華に造った庭は、観光スポットになることもあります。
「園庭」や「庭園」は、何もない「庭」よりも、「手をかけて造った庭」の方を指すのが一般的。
②「園庭」には他の意味も!
「園庭」という言葉を使う上で、気をつけなくてはいけないことがあります。
それは、「園庭」には幼稚園や保育園の中庭という意味があること。
むしろ「園庭」は、この意味で使うことの方が多いくらいです。
ですから、「園庭」といえば幼稚園や保育園の中庭のことと思ってもいいでしょう。
中庭も「庭」のひとつ、ですが幼稚園や保育園の中庭は「庭」というより「園庭」であると覚えておきましょう。
③「園庭」と「庭園」の違いを整理!
ここで一旦、「園庭」と「庭園」の違いを整理します。
「園庭」と「庭園」は、ともに「庭」と「手をかけて造った庭」という意味があります。
ただし特別に、幼稚園や保育園の中庭のことを「園庭」といいます。
「園庭」といえば、幼稚園や保育園の中庭といった使い方の方が多いのですね。
2.「園庭」と「庭園」の辞書での意味!
続いて、「園庭」と「庭園」の意味が辞書ではどうなっているのか確認していきます。
①「園庭」の辞書での意味!
【園庭】
①庭。庭園。
②幼稚園・保育園などの運動場や庭。
引用元:旺文社国語辞典
園庭の意味の中に「庭園」と表記されています。
この部分は同じということですね。
意味②は幼稚園や保育園の中庭のこと。
②「庭園」の辞書での意味!
【庭園】
・庭。特に、手をかけて造った庭。
引用元:旺文社国語辞典
「庭」というよりも、「手をかけて造った庭」を指す場合が多い言葉です。
3.「園庭」と「庭園」の使い方!
次に、「園庭」と「庭園」の使い方を例文で紹介します。
①「園庭」の使い方!
・保育園の園庭で遊ぶ時のルールを子供たちに教える。
・園庭の遊具に最も求められるのが安全性です。
・幼稚園の園庭を一般に開放する。
・園庭専門の設計業者を紹介していただく。
・待機児童問題が深刻な都市部では、園庭のない保育園が増加している。
②「庭園」の使い方!
・都心に位置する東京庭園美術館は憩いのスポットとして人気。
・庭園管理士の資格は定年退職者に人気である。
・庭園灯の明かりは美しくする演出の他に防犯効果もある。
・日本庭園は日本独自の文化であり芸術の域に達している。
・旧安田庭園は、現在は入園無料です。
4.「園庭」や「庭園」には似た意味の言葉がたくさんある!
「園庭」や「庭園」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
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ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「園庭」と「庭園」の意味の違いと使い分けについてでした。
「園庭」と「庭園」は、両者とも「庭」と「手をかけて造った庭」という意味。
ですが「園庭」に限っては、幼稚園や保育園の中庭という意味があります。
むしろ、「園庭」といえばこちらの意味合いが強いほど。
覚えておいてくださいね。