「狩猟」と「捕獲」。
どちらも、鳥や動物が関係していると思うのですが…。
似ていますよね…。
よく、街中に迷い込んだイノシシを追い回すシーンがニュースで流れますが…。
これは、「狩猟」なのだろうか?それとも「捕獲」なのだろうか…?
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
やはり、「狩猟」と「捕獲」には明確な違いがありました!
本記事では、「狩猟」と「捕獲」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「狩猟」と「捕獲」の意味の違い!
最初に、「狩猟」と「捕獲」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「捕獲」とは、鳥や動物などを逃げないように生きたまま捕まえること。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「狩猟」の意味とは!
「狩猟」は、鳥や動物などを道具で捕まえることで、その動物が生きているとは限りません。
意味のポイントは、必ず「道具を使う」ということと、「生きていなくてもよい」という部分。
道具は、具体的には銃や罠、網などがあげられます。
したがって、銃を使う場合はその動物に命があるとは限らないということ。
基本的に「狩猟」は、食料を得ることが最大の目的だったのですが…。
時代が進み、毛皮などの商業が目的になったり、趣味的に行われることもあります。
ちなみに、街中に迷い込んだイノシシを捕まえるのは「狩猟」とはいいません。
このイノシシは、生きたまま捕まえることを目的としていますので、「狩猟」の定義とは乖離しています。
②「捕獲」の意味とは!
「捕獲」は、鳥や動物などを逃げないように生きたまま捕まえること。
ポイントとなるのが、「生きたまま」という部分。
つまり、「生け捕り」のことです。
また、道具の利用に関しての定義はありません。
ですから、道具を使っても使わなくても生きて捕まえれば「捕獲」です。
よく街中にイノシシやシカなどが迷い込んだ場合に、「捕獲した」といったニュースになりますよね。
また、「捕獲」にはもう一つの意味があります。
それは、自国以外の船舶などを捕らえること。
ただし、これは戦時中限定。
この「捕獲」は、国際法上認められた行為です。
③「狩猟」と「捕獲」の違いを整理!
それでは、ここで一度「狩猟」と「捕獲」の違いを整理します。
鳥や動物などを道具で捕まえることが「狩猟」。
「狩猟」で捕らえられた動物が、生きているとは限りません。
そして、鳥や動物などを逃げないように生きたまま捕まえることが「捕獲」。
道具の使用・不使用に関する定義はありません。
2.「狩猟」と「捕獲」の辞書での意味!
続いて、辞書による「狩猟」と「捕獲」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「狩猟」の辞書での意味!
【狩猟】
・鉄砲や網などで野生の鳥や獣を捕らえること。狩り。「―免許」
引用元:旺文社国語辞典
説明したとおりの内容です。
②「捕獲」の辞書での意味!
【捕獲】
①鳥獣などをいけどること。
②戦時に、敵国や中立違反の船舶をとらえること。
引用元:旺文社国語辞典
意味が2つあり、内容も説明どおりですね。
3.「狩猟」と「捕獲」の使い方!
次に、「狩猟」と「捕獲」の使い方を例文で紹介します。
①「狩猟」の使い方!
・クマなどによる被害を減らそうと、狩猟の担い手を育成する訓練施設が完成した。
・この民家から約1キロ圏内には、今月15日まで狩猟期間となっている山がある。
・104歳の女性がこの年齢にして狩猟免許を初取得し、鹿を射止めたことがわかった。
・野生イノシシの狩猟について、今年11月から解禁する方針を示した。
②「捕獲」の使い方!
・キャンプ場で女性にけがをさせたとみられるクマが13日捕獲されました。
・京成線の線路沿いの斜面に迷い込み、2カ月以上居着いた子ヤギを捕獲したと発表した。
・違反して野生動物の捕獲や取引などを行った場合には厳しく処罰する。
・東区の住宅街に現れたシカは、愛知県警名東署員らに捕獲された。
4.「狩猟」や「捕獲」には似た意味の言葉がたくさんある!
「狩猟」や「捕獲」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「狩猟」と「捕獲」の意味の違いと使い分けについてでした。
「狩猟」は、鳥や動物などを道具で捕まえることで、生きているとは限りません。
「捕獲」は、鳥や動物などを逃げないように生きたまま捕まえること。
必ず道具を使うのが「狩猟」、必ず生きていなくてはいけないのが「捕獲」です。