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「確保」と「保護」の違い!わかりやすく徹底解説するよ!

更新日:

 
「確保」と「保護」。

なんとなく、まぎらわしいですよね…。
 
 
たとえば、「品質確保といいますし、「品質保護ともいいます…。

これ、何がどう違うのだろう…。
 
 
 
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!

やはり、「確保」と「保護」では明確な違いがありました!
 
 
本記事では、「確保」と「保護」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。

かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
 

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1.「確保」と「保護」の意味の違い!

最初に、「確保」と「保護」の意味の違いを簡潔にお伝えします。

「確保」とは、手に入れて、それをしっかり保ち、決して手離さないこと。

「保護」とは、危険や破壊、困難などが及ばないようにかばい守ること。

 
一言で表現すると、こういった違いです。

それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
 

①「確保」の意味とは!

「確保」は、手に入れて、それをしっかり保ち、決して手離さないこと。

「保護」は「守る」でしたが、「確保」は「手離さない」です。

似ているようで、全く違います…。
 
 
 
たとえば、「新幹線で、メンバー4人分の指定席を確保した」といった使い方をします。

これは、混雑が予想される中で、新幹線の指定席を手に入れることに成功し、それを手離さないということ。
 
 
ちなみに、この「指定席」は守るものではありませんので、「指定席を保護する」とはいいません。

守るというよりは、席を他人に奪われないように「手離さない」ということ。
 
 
 
あとは、「プロジェクトの人員を確保する」といった使い方も。

これも、人材を集めて手離さないようにするという意味です。

そして、その人たちと共にプロジェクトを遂行していくということですね。
 
 
 
冒頭の「品質確保の場合は、良い品質を維持して手離さないということ。

しっかりとした品質を、保ち続けるということです。

空席状況
 

②「保護」の意味とは!

「保護」は、危険や破壊、困難などが及ばないようにかばい守ること。

様々な危険などから守ること、これが「保護」です。
 
 
 
たとえば、「傷口を保護する」といった使い方をします。

これは、傷口を絆創膏や消毒薬で、ばい菌などから守るということ。
 
 
 
それから、「自然環境の保護活動を行っている」といった使い方も。

この場合は、自然破壊から守る活動ということです。
 
 
ちなみに、自然環境というものはなるべく手離したくないものですよね…。

「手離さない」ということで、一見「確保」が使えそうですが、適していません。
 
 
自然環境は、一個人が手に入れたものではないため、「確保」は不適当です。

自然環境は「守る」ものであり、「保護する」が正しい使い方ですね。
 
 
 
冒頭の「品質保護は、品質が落ちないように守るという意味。

放っておくと、品質が下がってしまう製品に使われます。

包帯
 

③「確保」と「保護」の違いを整理!

それでは、ここで一度「確保」と「保護」の違いを整理します。
 
 
手に入れて、それをしっかり保ち、決して手離さないことが「確保」。

危険や破壊、困難などが及ばないようにかばい守ることが「保護」。
 
 
「品質確保」は品質を保ち続けることで、「品質保護」は品質が下がらないように守ること。

「良い品質」という目指す方向は同じなのですが、意味には微妙な違いがあります。
 

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2.「確保」と「保護」の辞書での意味!

続いて、辞書による「確保」と「保護」の意味がどうなっているのか確認していきます。
 

①「確保」の辞書での意味!

【確保】

・しっかり手もとに持っていること。しっかりと自分のものとすること。「人材の―」「席を―する」

引用元:旺文社国語辞典

説明したとおりの内容です。
 

②「保護」の辞書での意味!

【保護】

・危険や破損・消滅のおそれなどから、弱い者やたいせつなものなどを守ること。かばうこと。「野鳥の―」「文化財を―する」

引用元:旺文社国語辞典

こちらも、説明どおりですね。

自然環境保護
 

3.「確保」と「保護」の使い方!

次に、「確保」と「保護」の使い方を例文で紹介します。
 

①「確保」の使い方!

・優れた耐偏摩耗性と耐久性を確保することができ、タイヤの長寿命化に貢献する。

・休校や分散登校の期間が続き、授業時間を確保するため、夏休みを19日間に短縮。

・人材確保が難しい現在において、採用を成功させるためのポイントとは?

・プライベートな空間を確保するためにクルマで仕事をするというシーンが増えている。
 

②「保護」の使い方!

・フィッシング対策や機密データ保護を強化する。

・迷子になっていた小学1年生の女の子を無事に保護した。

・森林火災で、火が燃え広がる恐れのある場所から12頭のコアラが保護された。

・クジラなどの海洋生物は、ハワイ州法とアメリカ連邦法によって保護されています。

クジラ
 

4.「確保」や「保護」には似た意味の言葉がたくさんある!

「確保」や「保護」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。

下の関連記事も、覗いてみてください。

「獲得」と「取得」の違い!確かな差をわかりやすく解説!

「狩猟」と「捕獲」の違いを解説!やはり明確な差があった!

 
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
 

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まとめ

以上が、「確保」と「保護」の意味の違いと使い分けについてでした。
 
 
「確保」は、手に入れて、それをしっかり保ち、決して手離さないこと。

「確かに保つ」で、「確保」です。
 
 
「保護」は、危険や破壊、困難などが及ばないようにかばい守ること。

「護って保つ」で、「保護」です。

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