「販売」と「売上」。
似ていてまぎらわしいですよね…。
これが、「販売金額」や「売上金額」となると、ますます訳がわからなくなります…。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
「販売」と「売上」、それから「販売金額」と「売上金額」、ともに確かな違いがありました!
本記事では、「販売」と「売上」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「販売」と「売上」の意味の違い!
最初に、「販売」と「売上」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
そして、「販売金額」は販売代理店などに支払われる販売手数料は考慮しません。
「売上」とは、品物を売って得た金銭の総額のことで、「売上金」「売上高」のこと。
ただし、「売上金額」は販売代理店などに支払われる販売手数料を差し引いた金額です。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「販売」の意味とは!
「販売」は、品物を売ること。
そして、「販売金額」は品物を売って得た金銭の総額のことです。
たとえば、店頭の価格が5000円の品物を売ったとします。
つまり、商品の値札が5000円ということ。
そして、販売した代理店が10%の手数料を受け取った場合。
残った金額は以下のとおり。
5000円(販売価格)-500円(販売手数料)=4500円
最終的な残高が4500円なのですが、「販売金額」は手数料を含みません。
したがって、「販売金額」は5000円ということになります。
②「売上」の意味とは!
「売上」は、品物を売って得た金銭の総額のこと。
「売上」は、「売上金」「売上高」ともいいます。
ただし、商品の値札の金額がそのまま「売上金額」になるわけではありませんよ。
「売上金額」は、販売代理店などに支払われる販売手数料を差し引いた金額なのです。
販売手数料を含まないこと、これが「売上金額」のポイント。
たとえば、店頭の価格が5000円の品物を売ったとします。
そして、販売した代理店が10%の手数料を受け取った場合。
残った金額は以下のとおりですよね。
5000円(販売価格)-500円(販売手数料)=4500円
販売手数料を差し引いた金額が4500円ですので、「売上金額」は4500円ということになります。
③「販売」と「売上」の違いを整理!
それでは、ここで一度「販売」と「売上」の意味の違いを整理します。
「販売」は品物を売ることで、「売上」は品物を売って得た金銭の総額のこと。
そして、「販売金額」と「売上金額」はどちらも品物を売って得た金銭の総額のことです。
ただし、販売手数料を差し引かないのが「販売金額」で、販売手数料を差し引くのが「売上金額」です。
2.「販売」と「売上」の辞書での意味!
続いて、辞書による「販売」と「売上」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「販売」の辞書での意味!
【販売】
・品物を売ること。「通信―」
引用元:旺文社国語辞典
「売ること」ですので、「販売金額」は売ることで得た金額のことですね。
説明どおりです。
②「売上」の辞書での意味!
【売上】
・ある期間の、品物を売って得た金銭の総額。売上金。「―が伸びる」「―が落ちる」
引用元:旺文社国語辞典
「売上」=「売上金」となっています。
「販売手数料を除く」とは記載されていませんので、わかりにくいですね。
3.「販売」と「売上」の使い方!
最後に、「販売」と「売上」の使い方を紹介します。
①「販売」の使い方!
・販売促進
売り手が買い手の購買心を刺激して商品を購入させるために行う活動。
・販売戦略
商品をどのように販売していくかという計画や方針。
・訪問販売
販売員が家庭や職場を訪問して商品を販売する方式。
・委託販売
製造者が所有権を保持したまま、他人に委託させて品物を売ること。
②「売上」の使い方!
・売上原価
商品の売上に対応する仕入原価、または製品の製造原価。
・売上債権
企業が商品やサービスを販売することによって得た対価で、販売後、一定日後に支払われることを約束した金銭債権のこと。
・売上帳
簿記で、売り上げの日付・品目・数量・金額などの明細を記録する補助簿。
・売上勘定
簿記で、商品・製品の売り上げに関する取引を処理する勘定。
まとめ
以上が、「販売」と「売上」の意味の違いと使い分けについてでした。
「販売」は、品物を売ること。
「売上」は、品物を売って得た金銭の総額のこと。
そして、「販売金額」と「売上金額」の関係は以下のとおりです。
「販売金額」-「販売手数料」=「売上金額」