時々使われることがある「はたと」という言葉。
意味は4種類あります。
①「突然と物をぶつけたりするさま」
②「動きや状況などが急に変わるさま」
③「一点だけを見据えるさま」
④「完全に。全く」
この4つです。
では、この「はたと」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「はたと」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.「はたと」の例文!【ぶつける】の意味!
・奉公人がこっそり夜遊びに出掛けたのだ。雨戸は開いたままである。泥棒がはたと膝を打つ。「あれを逆に行けば中に入れる」。
・米国の野球本に目を通したら、はたと膝を打つ文章に出合った。「ベンチの弁護士になるな」と。ミスに対し、お互いが傷をなめ合っていたら強いチームじゃないという意味。
2.「はたと」の例文!【急に変わる】の意味!
・製品のパフォーマンスが落ちてしまい、予定していた性能を充分に発揮することができません。そこではたと思いついたのは、同僚の助言でした。
・回答を進めながら日付の矛盾を感じ「はたと手が止まってしまいました」と困惑。未来を予測して答えなければならないことに、「不正確な調査」につながるのではないかと。
・どこかで見たことがあると、記憶を巡らせかけ…すぐにはたと気づく。これは、昨年の発表された新作のタイトルだ!
・某関西ローカルの番組で紹介されていたのですが、どんなにぐずっている赤ちゃんでも、タケモトピアノのCMが流れたとたんにはたと泣き止むというのは本当でしょうか?
3.「はたと」の例文!【見据える】の意味!
・仁王立ちに立はだかり、こちらを見おろし、はたとにらみつける。何かを言うわけでもなく、動くわけでもない。ただにらむだけ。
・その上、最近は執務室に入る際、周囲にいる人間をはたとにらむような仕草をするようになった。孤立感を深め、一人きりで執務室にこもる時間が増えています。
4.「はたと」の例文!【完全に】の意味!
・フランス語は、必須科目として学んだのですが、そのときは「外国語でコミュニケーションをする」ということにはたと当惑してしまい、ストレスがたまりました。
・物語には、2組の姉妹が登場する。語り手である姉と、その妹。そして手袋にまつわる姉妹。どちらが大人しい側かなと考え、はたと迷ってしまった。
まとめ
以上が、「はたと」の例文についてでした。
参考にしてください。
この「はたと」なのですが、「はったと」ということもあります。
そもそも、急な動作という意味である「はった」が、「はたと」の語源であるといった説もあります。