「散策」と「探索」。
言葉の響きは似ているのですが…。
漢字をよく見ると、全く違っています…。
でも、なんとなくどちらも調べるイメージがあるのですが、違うのだろうか?
たとえば、「ホテルの周辺を散策してくる」といった場合は、何かを調べるということ?
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
やはり、「散策」と「探索」は意味が全く違っていました!
本記事では、「散策」と「探索」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「散策」と「探索」の意味の違い!
まずは、「散策」と「探索」の意味の違いを端的にお伝えします。
「探索」とは、さがし求めること。
一言であらわすと、こういった違いです。
それでは、さらに詳しく紐解いていきますね。
①「散策」の意味とは!
「散策」は、目的もなくぶらぶらと歩くこと。
特別な目的がないということがポイント。
要するに「散歩」のことです。
ちなみに、「健康増進」といった目的が発生してしまえば、これは「散策」とはいいません。
この場合は「ウォーキング」や「運動」といった言い方になります。
たとえば、旅行にいった時に「朝食まで時間があるので、その辺を散策してくる」といった使い方をします。
これはまさに、暇な時間を利用してぶらぶら歩くこと。
散歩のことですね。
②「探索」の意味とは!
「探索」は、さがし求めること。
「さがし求める」といった、確固たる目的があります。
そして、特に未知の事柄をさがす時に使われる言葉。
「探索」は「探検」に字が似ていますので、未開の地に踏み込んで調べるようなイメージがありますが、正確には違います。
確かに、実際に土地に足を踏み入れてさがし求めることも「探索」。
ですが、その地域に足を運ぶことなく、手元の資料を調べさがし求めることも「探索」です。
つまり、情報をさがし求めるということですね。
また、未知の事柄であれば、どういった情報が有効であるのかといったこともわかりません。
そういった、何が有効なのかわからない情報をさがし求めることも「探索」です。
たとえば、「古代エジプトの謎について探索する」といった使い方をします。
古代エジプトに関する膨大な情報の中から、謎を解明していくということ。
ちなみに、「謎」の解明ですので、何をどうすべきなのかといったマニュアルが存在するわけではありません。
「何からさがしたらよいのか?」といったところから始まることが多いのが「探索」です。
③「散策」と「探索」の違いを整理!
それでは、ここで一度「散策」と「探索」の違いを整理します。
目的もなくぶらぶらと歩くのが「散策」。
目的地や目的そのものが存在する場合は「散策」とはいいません。
さがし求めるのが「探索」。
特に、未知の事柄に対して多く使われます。
2.「散策」と「探索」の辞書での意味!
続いて、辞書による「散策」と「探索」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「散策」の辞書での意味!
【散策】
・ぶらぶらと歩くこと。散歩。
引用元:旺文社国語辞典
説明したとおりの内容です。
②「探索」の辞書での意味!
【探索】
・さがしたずねること。さぐり求めること。「古書の―」「犯人を―する」
引用元:旺文社国語辞典
こちらも、説明どおりですね。
3.「散策」と「探索」の使い方!
次に、「散策」と「探索」の使い方を例文で紹介します。
①「散策」の使い方!
・西郷山公園や中目黒の目黒川沿いなどの散策も素敵です。
・海沿いの街を散策してリフレッシュ。
・市内のおすすめ散歩コースを掲載したマップを作成した。
・散策を楽しむ事が出来ない患者さんも多く入院している。
②「探索」の使い方!
・巨大な本棚を探索して本を2冊買う。
・救助隊と探索ボランティアの努力が実る。
・クラベラ洞窟探索は人類の想定しきれない壮絶な環境。
・探索しながら歴史の謎を解いていく。
4.「散策」や「探索」には似た意味の言葉がたくさんある!
「散策」や「探索」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「散策」と「探索」の意味の違いと使い分けについてでした。
「散策」は、目的もなくぶらぶらと歩くこと。
「探索」は、さがし求めること。
「散策」と「探索」は、「さんさく」「たんさく」と読み方が似ています。
同じ「さく」でも、「策」は「つえをつく」で、「索」は「さがす」という意味があります。