「飛来」と「落下」。
よく「飛来・落下災害」といった使い方をしますが…。
「飛来」と「落下」…、似ています。
これは、意味の違いをハッキリさせる必要がありますね。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「飛来」と「落下」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「飛来」と「落下」の意味の違い!
最初に、「飛来」と「落下」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「落下」とは、落ちること。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「落下」の意味とは!
「落下」は、落ちること。
「飛ぶ」のではなく「落ちる」です。
地球上では引力の関係で、物体が地面に引き寄せられますよね。
これが「落ちる」です。
たとえば、建設工事中の作業員が工具を2階から落としてしまったとしましょう。
そして、地上にいた作業員にこの落ちてきた工具が当たり怪我をした場合。
これは、「落下災害」になります。
②「飛来」の意味とは!
「飛来」は、飛んでくること。
「落ちる」のではなく、「飛んでくる」のが「飛来」。
つまり、物体がまっすぐに地上に引き寄せられるのではなく、横方向に進む力が加わります。
たとえば、建物の解体工事中に、コンクリートの破片が横方向に飛んでしまったとしましょう。
このコンクリートの破片が、近くの作業員の目に入って怪我をしてしまった場合。
これは、「飛来災害」になります。
③「飛来」と「落下」の違いを整理!
それでは、ここで一度「飛来」と「落下」の違いを整理します。
飛んでくることが「飛来」。
そして、落ちることが「落下」。
「落下」は物体が高い所から地面に向かうことですが、「飛来」はそれに横方向へ進む力が加わります。
2.「飛来」と「落下」の辞書での意味!
続いて、辞書による「飛来」と「落下」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「飛来」の辞書での意味!
【飛来】
・飛んでくること。「白鳥が―する」
引用元:旺文社国語辞典
説明したとおりの内容です。
②「落下」の辞書での意味!
【落下】
・落ちること。「―地点」
引用元:旺文社国語辞典
こちらも、説明どおりですね。
3.「飛来」と「落下」の使い方!
次に、「飛来」と「落下」の使い方を例文で紹介します。
①「飛来」の使い方!
・駅のホームに、ハチの群れが飛来する騒ぎがあった。
・農家等の園芸施設の被覆ビニールやパイプが近隣の電線に飛来し、停電が発生。
・明日は、沖縄や九州から東北にかけて黄砂が飛来する可能性があります。
・解体工事中に飛来物が派遣労働者に当たり重傷となった労働災害。
②「落下」の使い方!
・自動車道で落下物のスペアタイヤに軽乗用車や大型トレーラーが相次いで衝突した。
・機械部品を製造する工場で、作業中に鉄板が落下し、男性作業員が重傷となる。
・ツバメのひなが落下したが、フンよけ用に床に段ボールを敷いていたため無事だった。
・屋内プールで1月に起こった天井材落下事故の調査。
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4.「飛来」や「落下」には似た意味の言葉がたくさんある!
「飛来」や「落下」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「飛来」と「落下」の意味の違いと使い分けについてでした。
「飛来」は、飛んでくること。
「飛んで」「来る」で、「飛来」です。
「落下」は、落ちること。
「下に」「落ちる」で、「落下」です。