「誤り」と「間違い」。
一見、同じ意味だと思うのですが…。
違いはあるのだろうか??
住所欄に、氏名を記入してしまった場合は「記入欄の間違い」?
それとも「記入欄の誤り」??
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「誤り」と「間違い」の意味について、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「誤り」と「間違い」の意味に違いは?
最初に、「誤り」と「間違い」の意味を簡潔にお伝えします。
「間違い」とは、誤りのこと。
つまり、「誤り」と「間違い」は同じ意味です。
それでは、意味や使い方も含めて、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「誤り」と「間違い」の意味を詳しく!
「誤り」は間違いのことで、「間違い」は誤りのこと。
つまり、同じ意味ということです。
では、「誤り」と「間違い」とは何か?
これは、「正しくないことをする」という意味です。
たとえば、申請書の住所の欄に氏名を書いてしまったとしましょう。
本来住所の欄には氏名ではなく、住所を書くべきですから「正しくないこと」をしてしまっていますよね。
これが、記入欄の「間違い」であり、記入欄の「誤り」でもあるということ。
その他には、犯罪行為をしてしまうこと、これも「間違いを犯す」「誤りを犯す」といった使い方をします。
あとは、男女間の不倫も「間違い」ともいいますし「誤り」ともいいます。
ということで、「間違い」「誤り」ともに正しくないことをするという意味。
ただし、「間違い」と「誤り」は、「失敗」とは微妙に違いますよ!
②「失敗」と一緒にしてはいけません!
「間違い」と「誤り」は、「失敗」とは意味が異なります。
「間違い」と「誤り」は正しくないことをするという意味で、「失敗」は成功しないという意味。
「正しくない」と「成功しない」の違いです。
つまり、「失敗」は正しくないことをしたとは限りません。
たとえば、「実験に失敗する」といった場合。
これは、あくまでも実験の結果が成功に至らなかったということであり、正しくないことをしたとは限らないということ。
つまり、実験は全て「間違い」なく「誤り」もなく行っても、必ず成功するとは限らないということですね。
ただし、実験の「失敗」は正しくない行動がもとで起こる場合もあります。
たとえば、「加える薬品の間違い」「薬品の量の誤り」といったもの。
この場合の「実験の失敗」は、「実験の間違い」「実験の誤り」と同じ意味となります。
「間違い」と「失敗」の違いについては、以下の関連記事で詳しく解説していますので、もしよかったらご覧ください。
③「誤り」と「間違い」の意味を整理!
それでは、ここで一度「誤り」と「間違い」の意味を整理します。
「誤り」と「間違い」は同じ意味。
どちらも、正しくないことをするという意味です。
ただし「誤り」と「間違い」は、「失敗」とは微妙な違いがありますよ。
2.「誤り」と「間違い」の辞書での意味!
続いて、辞書による「誤り」と「間違い」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「誤り」の辞書での意味!
【誤り】
・誤ること。間違い。「―を正す」
引用元:旺文社国語辞典
説明どおりです。
②「間違い」の辞書での意味!
【間違い】
①まちがうこと。誤り。「計算―」
②失敗。しくじり。「とんでもない―をする」
③事故や事件。「―がなければよいが」
④男女間の、あってはならない行為。
引用元:旺文社国語辞典
意味が4種類ありますが、説明したとおりの内容ですね。
意味②の「失敗」は、正しくない行動によりしくじるということです。
3.「誤り」と「間違い」の使い方!
次に、「誤り」と「間違い」の使い方を例文で紹介します。
①「誤り」の使い方!
・ソフトタイヤで長めにステイアウトする戦略は誤りだった。
・説明文に一部誤りがありましたのでお詫びします。
・ハンドル操作を誤り、路肩の窪みに落ちる。
・会計処理を誤り、総額で1億円余り黒字を多く計上していた。
②「間違い」の使い方!
・もし何かの間違いから不倫をしたとしても…。
・この収容施設はかなり悲惨な間違いを犯したってことでしょう。
・驚愕な言い間違いにスタジオが騒然となる。
・ペダル操作の踏み間違いによっての事故が報道されています。
4.「誤り」や「間違い」には似た意味の言葉がたくさんある!
「誤り」や「間違い」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「誤り」と「間違い」の意味についてでした。
「誤り」とは、間違いのこと。
「間違い」とは、誤りのこと。
「誤り」と「間違い」は、どちらも正しくないことをするという意味です。
ただし、「誤り」と「間違い」は、「失敗」とは違いますよ。