時々使われる「なまじ」という言葉。
意味は、「完全ではなく中途半端であるさま」ということ。
またその他に、「無理にしようとするさま」という意味もあります。
では、この「なまじ」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「なまじ」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.「なまじ」の例文を簡単な短文で!
・なまじインフラが整っていると、新しい仕組みが出てきたときに古いインフラに引きずられる。むしろ、それまで未発達だった地域の方が新しい仕組みに対する順応が早い、ということ。【中途半端】
・結果的に、リワード広告のような、本質じゃない広告商品が生まれた。なまじ効果が高いからゲームアプリ広告では主流になっている訳だが、それは業界的にどうなんだろう?【中途半端】
・一人だったら好きなことができるのに、なまじ相手がいるので気を遣ってしまう。そして二人で顔を合わすと、何だかトゲトゲしてくるのである。【中途半端】
・そうは言いながらも、やはり気になる季節です。なまじ底冷えすることが少ないだけに、寒さに対する配慮が欠ける場合もあります。【中途半端】
・一度テレビや新聞報道などでおかしなレッテルを張られてしまうと、なまじな努力では払拭することはできません。【中途半端】
・コクチョウは、タヌキや野良ネコがやってきても池の中に逃げ込めば安全なのに、なまじ向かっていったばかりにやられてしまったとしか、考えようがありません。【無理しよう】
・相場の格言で「落ちてくるナイフは拾うな」というのがありますが、ホント、今の状態は飛んでいるナイフと同じで、なまじ手をだすと大ケガをします。【無理しよう】
・隣の子どもを預かった善意が、たまたま事故が起きて法律の裁きを受けるというのでは、日本の社会的慣習としての近所づきあい、助け合いは、なまじ持たぬ方が良いということになってしまう。【無理しよう】
・文学への憧憬を伺わせていて、どうやら作者自身が投影されているとおぼしい。それでいて疎外感とか自己嫌悪とか、わかりきった言葉などなまじ出さないのがいい。【無理しよう】
・最近のオッサンはなまじスマホなんてもんを持ってしまったため、LINEの返事を1時間しないだけで「俺を低く見やがって!」と怒る。【無理しよう】
2.「なまじ」の類義語!
続いて、「なまじ」と似た意味の言葉を紹介します。
「完全ではなく中途半端であるさま」という意味では、「いいかげん」が類義語。
あとは、「なまじっか」も当てはまります。
それから、「無理にしようとするさま」という意味では以下のとおり。
「無理矢理」
「否応なく」
「力づく」
「無茶して」
「強いて」
などがあります。
まとめ
以上が、「なまじ」の例文についてでした。
参考にしてください。
ちなみに、「なまじ」は漢字で「憖」と書きます。
すごく難しい漢字ですが、一応覚えておいてください。