「不参加」と「欠席」。
これ、同じ意味ですよね…。
と、思っていたのですが…。
たとえば…。
「のど自慢大会に不参加」
「のど自慢大会を欠席する」
この2つには、微妙な違いがあるらしい…。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
やはり、「不参加」と「欠席」には確かな違いがありました!
本記事では、「不参加」と「欠席」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「不参加」と「欠席」の意味の違い!
最初に、「不参加」と「欠席」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「欠席」とは、出るべき会合などに出ないこと。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「不参加」の意味とは!
「不参加」は、行事や仕事などに加わらないこと。
行事や仕事などに加わらないということは、「その場に居ない」ということとは少し違います。
要するに、その場に居たとしても行事や仕事などに加わらなければ「不参加」が成立するということ。
たとえば、「のど自慢大会には不参加です」といった場合、歌って競うことはしないということ。
ですから、のど自慢大会の会場に、観客の一人として観覧するのはオッケーになります。
つまり、その場には居たとしても、のど自慢大会に加わらなければ「不参加」ということですね。
②「欠席」の意味とは!
「欠席」は、出るべき会合などに出ないこと。
行事や仕事などに加わるかどうか、という以前にその場に行かないということです。
本来、その人のために準備されていた「席」が不要になるということ。
ちなみに、「のど自慢大会を欠席する」といった場合は、その場に行かないことになります。
ですから、この場合にその会場の観覧席にも居ないことになります。
要するに、のど自慢に出場をしないということか、観覧しないということかは、ハッキリせず曖昧ということ。
ですが観覧ではなく、のど自慢大会に出場しない場合は「欠席」よりは「不参加」を使うのが一般的です。
③「不参加」と「欠席」の違いを整理!
それでは、ここで一度「不参加」と「欠席」の違いを整理します。
行事や仕事などに加わらないのが「不参加」。
出るべき会合などに出ないのが「欠席」。
その場に居る可能性があるのが「不参加」で、その場に居ないのが「欠席」です。
2.「不参加」と「欠席」の辞書での意味!
続いて、辞書による「不参加」と「欠席」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「不参加」の辞書での意味!
【不参加】
・参加しないこと。出席しないこと。「大会への不参加を決める」
引用元:デジタル大辞泉
自分の辞書には「不参加」の意味が掲載されていませんでしたので、「デジタル大辞泉」の意味を紹介します。
ですが、これだと少しわかりにくいので、「参加」の意味も紹介しますね。
【参加】
・仲間になること。集団・行事・仕事などに加わること。「―を呼びかける」「不―」
引用元:旺文社国語辞典
ということで、「仲間になること」「加わること」となっています。
つまり、これに「不」が付くと、「仲間にならないこと」「加わらないこと」となります。
②「欠席」の辞書での意味!
【欠席】
・出るべき会合などに出ないこと。また、学校などを休むこと。「風邪で―する」↔出席
引用元:旺文社国語辞典
「出ないこと」で、学校の場合は「休むこと」。
説明したとおりの内容ですね。
3.「不参加」と「欠席」の使い方!
次に、「不参加」と「欠席」の使い方を例文で紹介します。
①「不参加」の使い方!
・ミシュランにとって入札不参加以外の選択肢はなかったと説明した。
・野球日本代表は開会式には不参加?
・授賞式不参加は今回が初めてではない。
・登山初心者は夜間のご来光行列に不参加へ。
②「欠席」の使い方!
・市議会の本会議をうその届け出で欠席し旅行へ。
・そういった理由により授業を欠席する場合は事前に連絡を。
・児童生徒の欠席や遅刻の連絡をオンライン上でできるシステムの導入。
・テレビ東京の番組の生放送を無断欠席した。
4.「不参加」や「欠席」には似た意味の言葉がたくさんある!
「不参加」や「欠席」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
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ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「不参加」と「欠席」の意味の違いと使い分けについてでした。
「不参加」は、行事や仕事などに加わらないこと。
その場に行くか行かないかは、「不参加」には関係ありません。
「欠席」は、出るべき会合などに出ないこと。
その場に行かないことが「欠席」です。