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「留守」と「不在」の違いを解説!やはり明確な差があったよ!

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「留守」と「不在」。

あらためて、この2つの言葉を比べると「何が違う?」と思ってしまいます…。

意味が似ていますよね…。
 
 
でも、会議に出ていない人を「不在」と言うことがありますが、「留守」とは言いませんよね…。

ということは、「留守」と「不在」には明らかに違いがあるということか??
 
 
 
そんなわけで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!

やはり、「留守」と「不在」には明確な違いがありました!
 
 
本記事では、「留守」と「不在」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。

かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
 

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1.「留守」と「不在」の意味の違い!

最初に、「留守」と「不在」の意味の違いを簡潔にお伝えします。

「留守」とは、出かけて家にいないこと、また、家人の外出中にその家を守ること。

「不在」とは、家やその場所にいないこと。

 
一言で表現すると、こういった違いです。

それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
 

①「留守」の意味とは!

「留守」は、出かけて家にいないこと。

また、家人の外出中にその家を守るという意味と、気を取られてやるべきことをしないことという意味もあります。

ですから、正確には3種類の意味があるということ。

では、それぞれを詳しく説明していきますね。
 
 
 
1つ目の意味が、出かけて家にいないこと。

ポイントは「家」限定であるということです。

ですから、家ではない会議にいない場合、「本日の会議は、○○課長は留守です」とはいいません。
 
 
また、スポーツ大会にいない場合「○○氏はインフルエンザで、今日の決勝戦は留守となりました」とも言いませんよね…。

あくまでも、家にいない時、「昨日は買い物のため、午後から留守にしていました」といった使い方が正しいということになります。
 
 
 
2つ目の意味が、家人の外出中にその家を守るという意味。

そもそも、家にいないという意味でありながら、「留まって、守る」という漢字が使われていること自体おかしいですよね。

これは、もともと「皇帝がいない間、別人が都に留まって守る(統治する)」ということが「留守」の語源となっているのです。
 
 
この語源からすると、家にいない人のことではなく、その人の代わりに家に居る人にスポットが当たるのも納得できますよね。

そして、この場合も本来は「家」限定です。

しかし比喩的に、人が常にいなくてはいけない職場で「留守番を決めよう」といった使い方もされます。

ですから、「家」に限ったものではないということですね。
 
 
 
3つ目の意味が、気を取られてやるべきことをしないこと。

この使い方も、ある意味比喩的な使い方です。

「家にいない」ということを、「頭の意識がどこかに行ってしまっている」ということに当てはめたということ。
 
 
たとえば、「おしゃべりのし過ぎで、手がお留守になっている」といった使い方をします。

多くが「留守」の前に「お」を付けて使います。

考える
 

②「不在」の意味とは!

「不在」は、家やその場所にいないこと。

ポイントは「家」だけではなく、「その場所」にいない場合も使えるということ。

「家」も含まれますので、家にいない場合は「留守」も「不在」も同じ意味として使えます。
 
 
 
たとえば、家にいない場合「明日から1週間、出張のため家を不在にします」といった使い方をします。

それから、会社で外回りしている時は「○○主任は、外出しておりまして不在です」といった使い方。

会社にはいても会議に出ることができない時、「○○部長は、来客中のため今は不在です」といった使い方をします。
 
 
 
「不在」は、その場所にいないことなので、様々な場面で使うことが可能です。

打ち合わせ
 

③「留守」と「不在」の違いを整理!

それでは、ここで一度「留守」と「不在」の違いを整理します。
 
 
「留守」の意味は3つ。

①出かけて家にいないこと、②家人の外出中にその家を守ること、③気を取られてやるべきことをしないこと。
 
 
そして、家やその場所にいないことが「不在」。

「不在」は家だけとは限らないということです。
 

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2.「留守」と「不在」の辞書での意味!

続いて、辞書による「留守」と「不在」の意味がどうなっているのか確認していきます。
 

①「留守」の辞書での意味!

【留守】

①よそに出ていて家にいないこと。不在。「―にする」

②主人や家人の外出中に、その家を守ること。また、その人。「―を預かる」

③(多く上に「お」を付けて)ほかに気をとられてやるべきことがなおざりになること。「勉強がお―になる」

引用元:旺文社国語辞典

説明どおり、意味が3種類です。

戸締り
 

②「不在」の辞書での意味!

【不在】

・その場所や家にいないこと。留守。

引用元:旺文社国語辞典

説明したとおりの内容ですね。
 

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3.「留守」と「不在」の使い方!

次に、「留守」と「不在」の使い方を例文で紹介します。
 

①「留守」の使い方!

留守や財産状況が分かるSNS投稿は、泥棒にとって貴重な情報。

・旅行などで自宅を長期に留守をする場合には、現金や貴重品などは友人に預ける。

・岡山県や県警が固定電話の留守番電話の活用を呼び掛けている。

・安易な居留守は思わぬ危険を呼ぶことになるかもしれません。

・単身赴任の留守を預かって、わたし一人が子供を育て上げたようなもの。
 

②「不在」の使い方!

・少人数でやっている会社ため、不在の場合があります。

・来週は日本医労連定期大会のため共済局は不在となります。

・スター不在となった決勝2日間は「盛り上がらない」と見る向きが強かった。

・他にも「当事者」不在の有識者会議が多数存在する。

・指定病院等に入院等している方などは、その施設内で不在者投票ができます。

病室
 

4.「留守」や「不在」には似た意味の言葉がたくさんある!

「留守」や「不在」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。

下の関連記事も、覗いてみてください。

「不参加」と「欠席」の違いを解説!実は微妙な差があったよ!

「出席停止」と「欠席」の違いを解説!意味を徹底的に深掘り!

 
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
 

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まとめ

以上が、「留守」と「不在」の意味の違いと使い分けについてでした。
 
 
家にいない時は「留守」と「不在」、ともに使うことができます。

「家」ではない「その場所」にいない時は、基本的には「不在」しか使えません。
 
 
「留守」には、家人の外出中にその家を守ること、気を取られてやるべきことをしないことという意味もあります。

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